『CRIMSON ROOM』小説版[2/3]
前の記事の続きです。そもそもがソフト屋というよりも印刷屋で、たまたま、三十数年前に国産電算写植機(といってもOEM)が日本で初めて導入された現場にいた、そのためにソフト屋へ転身という私なので、某有名作家の直筆の原稿を手にした経験もあったりしますが、発刊前の「ゲラ本」というのは、目にしたのも手にしたのも初めてです。もとをただせば、メル友の知人の後輩の友人が偶然にも私の後輩(同窓生)でもあり、というレベルの・・・限りなく「他人」に近い ---否、他人そのものですね(笑)--- ある人物が、「小説家」として遅いデビューをする(らしい)という話がきっかけです。さらに情報を辿ると、■4月20日発売に先駆けて パイロット版を配布するので、レビューをブログ等で発表して下さいという趣旨のモニター募集があるとのことで、レビューの期限は3月20日。つまり、「新刊」は新刊でも、まだ発売されていないゲラ本を読んでレビューを書くという、ちょっと特権意識が心地良さげな、このモニターに応募して当たっってしまったわけですね。その人物(著者)が、もともとはデジタルクリエィターとのことだったので、印刷屋からソフト屋へ転身した私は、「同窓の歳の離れた後輩」以上のわずかな縁を感じて「応募者がショボイ人数しか集まらなければ可哀そうだよなぁ」と、ボランティアのつもりで(あ゛~、ごめんなさい!)一応、応募しました。が、正直・・・忘れていました。(あ゛~!もうタコ殴りの構えに入っている方々が目に浮かびます)ある日(正確には3月5日の夕方)、郵便受けに「知らない会社」からチョイと厚めの小型茶封筒の郵便物が届いていて「何をまた送り付けて来たのやら」と、(あ゛~・・・ もう、これは致命的に許せないでしょうが、どうかここはこらえてください)開けてみて、「アラっ、早いこと。」と思い、赤い表紙の本をパラっと開いて最初の数行を読み、「案外アタリじゃない?コレ。」と感じて、夕飯後に読もうと、食卓テーブルの上へ放置。そして食事時。食卓についたゲーマーな息子に「クリムゾンルームっていうゲーム、知ってる?なんか密室脱出とかの...」と尋ねたところ、「俺はクリックゲームはほとんどしないからやってないけど、数年前に結構話題にはなってたんじゃないかな?それがどうした?」と。「そのクリエイターが学校の後輩らしくて、小説書いたらしいよ~。これねっ。」と、この時点で、「クリックゲーム」というジャンルもあるのかと、はじめて知った私です。っと、ここでお気づきかと思いますが、 ---- そう! 食事の間中も、テーブルの上へ放置!ファン垂涎の、わずか数十冊という貴重な 小説版『CRIMSON ROOM』ゲラ本 の中で、多分、もっとも粗末に扱われたのは、私の手元に来た1冊。TAKAGIZMファンの方、特にモニターに応募して外れた方、ホンット、ごめんなさい!と謝るしかありません。ここ数年は「FF-11」というネットゲームをメインとする息子は、ずいぶん前になりますが「アーマードコア」という対戦ゲームの、ある大会でジャパニーズチャンピオンになったこともあるとかいうゲーマーです。これを自慢とするべきか否か「母」としては大いに悩むところですが、とにかく息子が知っていたということで、ここで初めて、ネット検索「クリムゾン・ルーム」---(遅ぇよ!と、今更ですが、自分を呪います。) クリムゾン・ルーム で検索した結果 1~10件目 / 約410,000件 - 0.04秒はぁ~?! ちょっと待てっ! CRIMSON ROOM で検索した結果 1~10件目 / 約15,100,000件 - 0.36秒CRIMSON ROOM. Toshimitsu Takagi 2004 ... A crimson ceiling and a wall. ... Escape the room - Wikipedia, the ...-このページを和訳 The genre was further popularized by the Japanese "Crimson Room" game (2004) by Toshimitsu Takagi, which has ...なんということ・・・検索されたアーカイブリードに目を走らせると、... クリムゾン・ルーム. 全世界で1億人以上が熱狂した「CRIMSON ROOM」がDSで登場!! とか、ディジタル最前線 Vol.13 5000万アクセスの超ヒットゲーム ...などなど。いやん、もう、これ・・・なぁ~に? よりによって、なんで私に当たってしまったの?と、ちょっと半ベになってしまった私でした。一応そのゲームサイトへ行き、TOPページからその深紅の部屋へ---入りかけてやめました。ジタバタしたところで始まりません。原作のある映画などで「読んでから観るか、観てから読むか」といえば、断然、前者を取る私。ゲーム音痴の私に、ゲームがモトネタとなった(?)小説のレビューをと言われたら、やはり「まず読む」を取るのが自然な流れです。本当はCRIMSON ROOMが大ヒットゲームなんてことも、知らなくて良かったことかもしれません。読み終えて、余計にそう思えました。ということで、さてさて、この大役については、次の記事で演じることにします。モニター応募で外れてしまって残念な思いをなさっている多くのファンのために、クリエイターにして新進気鋭の小説家となるであろう「高木敏光」氏への大いなる賞賛の意味も込めて、でも、肩の力を抜いてかかります。ランキング投票はこちら クリック よろしくお願いします。