昨日空くんの火葬を行ってきました。
朝、いつものように『空、おはよう』と声を掛ける私。
とうとう朝がやってきてしまったのかと・・・・
出来ればこのままここに居させたい。そう思ってもしまう。
まるで寝ているかのような空の頭を撫で私の1日が始まった。
麻凛たちのご飯の準備、トイレの掃除。やる事はいっぱいある。
昨日のこの日は前から決まっていた事があってどーしても休めない。
別に、休みたいと思ったのではない。
いつもは会社に1人の私。たまにお客さんだったり業者さんが訪れるだけの事務所。
昨日は違う。今現場が忙しく人手が足りない。
案の上、何も出来ない私でも借り出される事は多々あるのだ。お陰さまで今日は筋肉痛。
空を連れていく準備。御花を飾って、好きなオモチャを持たせようとあれこれ動く。
家を出る前に一人一人に空を見せ『空、行ってくるね』と言葉を発した。
みんなニオイを嗅いでみたりビックリしたような目をしてる眺めてた。
海くんは空を見て逃げた。麻凛は横たわる空を見て何かを言っていた。
私の解釈だけど、麻凛は『行っておいで、そしてまたここに戻っておいで』そう言ったんではないか。と思っている。
その後、逃げた海にもう1度空を見せた。今度はシッカリと空を見つめていた。
車の中では抱っこして空の寝顔を眺め、あっという間に霊園に辿り着く。
霊園では、他の方がいらしていた。
『あっ、空と同じく虹の橋へと旅だった仔がいたのだと』そう思った。
その方の肩が小さく揺れ悲しみに溢れていた。
泣かずに笑顔で見送ってあげよう。と心で決めていたけど・・・・
やはりそうはいかずに、また大泣きをしてしまった。
空を見送る最後の言葉『ありがとう』精一杯の気持ち込め発した。
曇り空だった朝とは違って、青空が広がってきていた。まるで空の旅立ちに合わせてくれたような感じだった。
時折雲も差しかかる時があったけど・・・空が行きやすいように細く長くパァーと明るく、その道に添って空が上って行くのが見えた。
おかしいかもしれないけれど、変だって思われるかもしれないけど、空の顔は笑っているように私には見えた。
その時の心情は『迷子になるんじゃないよ』とそう思いながら空を見送った。
小さくなった空のお骨をそっと壊れないように抱いて、空が大好きだったこの家、みんなが居るこの家に帰る。
家に着いてみんなに『空、帰ってきたよー』と見せた。
先代みぃちゃんのお骨の隣に並ばせ『ごめんね、仕事に行ってくるからね。空くんと一緒に居てあげてね』とそう言いながら家を出た。
仕事から戻るとやっぱ1番に目がいくのは主の居ないケージ。何だかポツンと穴が開いたようにどこかケージが寂しい。
時折そのケージの中を確かめるように覗く珊瑚や海、ケージの前にゴロンと横になり見つめる麻凛。何となく通りにくそうに変な足取りをする薙那。
いつもの様にみんなでお出迎えしてくれて『おかえりー』って寄ってきているのが手にとるように分かる。
この仔達のお陰で今私が癒されて、慰めてもらっている、そーした事が嬉しさで一杯になりまた涙ぐんでしまった。
部屋の中に入ると1枚の黄色い紙がそこら辺に転がっていた。
何だろぅ?と思い手に取る。花キューピットの文字が見えた。その黄色い紙は不在票だった。
お持ち帰り・・・・という欄に印、下記までお電話。と言う文字が見えるが、無残にも番号の書いてある紙がない。
散らばった紙を寄せ集め、パズルのように組み立てるが、どうしても番号の最後の数字のおしり部分しか読み取れない。
形的に3か5か6か8かという所。とりあえず思い当たる数字に掛けて2番目の数字がヒット。
お花は空の事必死になって助けてくれようとした病院の先生からだった。
その気持ちが嬉しくてまた涙。凄く綺麗なお花でみぃちゃん・空のお骨の前に飾ってあげた。
時間的に遅くなってしまったのだけど、お礼の電話を掛けた。
病院が開業したのは今年の3月、空とはそう長くないお付き合いだったけど、精一杯してくれた事に凄く感謝しています。
必死に延命措置をして下さった姿は私に十分届きました。本当に有り難い事です。
お花を飾って沢山のご飯を置いた祭壇をしばし見つめ『空泣くのは今日でお終いにするから』と涙が止まらなかった。
空のお骨は名前の通り空色の凄く綺麗な入れ物。青色系は全部で3色、中でもこの色が空にピッタリと合ってコレだって思って決めた。
今までみぃちゃんの飾りでいっぱいだった祭壇。多少小さくも感じた。
やれる事はした。と思っていた自分。ただ自己満足してるだけじゃないか?
そう思っている私に、陸ママから『よく頑張ったよ。自分を褒めていいよ』と言葉を頂き、感謝までして頂いた。
その気持ちを有りがたく頂戴して自分を褒めた。
麻凛たちの寝顔を見ながら、また頑張ろう!空から怒られないように頑張っていこう!
そう思い、みんなを抱きしめた。
虹の橋を渡る2日前の空。この写真が最後となりました。
最後まで読んで下さって有難う御座います。
みなさんにお礼も出来ずにいて申し訳ないのですが・・・
この場をお借りしてお礼申し上げます。
空は1歳という若さで虹の橋へと旅立ちました。
約5ヶ月という闘病生活にもめげず頑張って、そして最期まで力強く生きぬいた空を誇りに思います。
そして空も私もまわりの皆様に励まされここまでやってこれました。
本当に感謝致します。有難う御座いました。