田植え
毎年書いていますが、わたしが田植えをさせてもらう田んぼは不耕起と言って耕さない農法を採用している田んぼです。一般的には、稲刈りが済むと田んぼの水を抜いて乾田にして冬を越し、春になると田起こしをしますよね。子どもの頃、鍬や耕耘機で、草ごと土を掘り返す光景を目にした記憶のおありの方も多いと思います。こちらの田んぼでは、春、田植の前に雑草を抜いて、田植えに備えます。今年も、田植の2週間ほど前に田植え前草引きをしました。そして、先週末が田植えでした。1日目の26日土曜日の田植えメンバーは、小学校4年生の女の子を加えた8人でした。わたしが、夕方民宿に先に着いて待っていると、皆がひきあげて来て、その晩は田んぼオーナーのタヨちゃんも一緒に、宿でお風呂に入り、食事をしました。宿の夕飯。材料がやはり新鮮で、見た目よりずっとおいしかったです。特にすまし汁は、ぷっくりと身の厚い甘い浅蜊のお汁でした。でも、お刺身はありきたり。地魚のおさしみだったらよかったのに、なんて贅沢な感想?浴衣や歯ブラシなどもあって、6,500円でした。タヨちゃんは止まらずに自宅に帰り、男女に分かれて休み、翌朝は5時45分にアラームで目覚めました。朝ごはんは食べずに、おにぎりを作ってもらって6:30に出発。これがお弁当です。本日のブランチになりました。釣り客も多いので、こういうのはお手の物みたい。時間も、早いのは慣れてますから何時でもいいですよですって。7時に田んぼに着き、お茶飲みながら今日の大まかな予定を決めました。作業開始は7時半。8時半に30分休憩して、10:30には、おにぎりや前日持参した食べ物でブランチ。12時まで食休みを取り、2時と3時半に休憩。5時に上がって道具を片付け出発と大体そんな予定で、今日は小学生を含めた3人が帰り、わたしが加わって、総勢6人で作業開始です。昨日は、1枚目の田んぼの3分の1ほどを残して終わっていましたが、食事前でその残りがちょうど完了。去年は田んぼの水が多すぎて、苗は深く植え込まないといけないは、一条植え終わって次に移るにも足が抜けないはで、本当に大変な田植えでしたが、今年は水の量が少なく、土も柔らかくて、まるで天国のようだと言いながら植えました。いつもだと、鶯の声がうるさいくらいなのに、今年は少し早いせいか、静か。でもカエルが元気です。いつものように、こんな風に急ごしらえのテーブルで豊かなブランチを囲みます。毎年、すぐそばの道端から摘んでくるミントの葉で淹れるミントティーを今年も楽しみました。甘くてとっても良い香りです。昨日の残りの持ち寄りのお惣菜や、デザートもしっかりお腹に収めて、ほっかほっかの地面に大の字で寝そべりました。12時には作業再開ということで、しばし太陽の光と、そよ風背中には地面の暖かさを感じながら、寝ころびます。そして12時からは2枚目の田んぼに挑戦です。こちらは、去年までは、耕耘機を入れて耕していたためか、額縁のように柔かいところがあって植えられないので、1枚目より、植えるところが少いです。2度の休憩をはさんで結局4分の1ほどを残して作業を終わりました。朝7時半から夕方5時まで。日の光の強さ、風の温度、水の温度が、時間ごとに変わっていくのを感じながら、鶯や蛙の声に励まされ、縁農隊メンバー同士の声の掛け合いにも励まされ、ばね指をかばいつつのmamatamも無事一日田植えを楽しむことが出来ました。作業後は、岩井海岸の海べりの12階にある温泉に向かいました。この日はお天気にも恵まれ、タイミングも最高で、身体を洗って浴槽に入ると、今まさに太陽が富士山の向こうに沈む所でした。頂上からすそ野まで、雲一片ない、めったに見られない姿の富士山の向こうの空をピンク色に染めて太陽が沈むと、黒い富士山のシルエットがしばらく浮かび、その間にも空は暗さを増していき、髪を乾かしたりして、18時45分に外に出た時はもう夕闇が迫っていました。この辺りのお店は夜が早く、この時間になると、ほとんど開いているお店がありません。温泉のフロントで教えてもらった回転ずしが辛うじて営業中。地魚満載のネタを満喫して、ゆっくり時間をつぶし、幕張のアウトレットのために起きる渋滞を回避して、湾岸道路に乗りました。時間があれば寄れる道の駅も今日はスルー、お土産ひとつありません。まあ、こういう事もありますね。家に着いたら22時45分でした。温泉で体を緩めたせいか、昨日は筋肉痛も腰痛もなく、今日はちょっとばね指の周辺が痛むかも。。。っていう程度。今年の田植えも無事に終わったようです。