マイリマシタ。。。トンデモなお話
前回の日記から、また1週間開いてしまいました。6月もいよいよ明日で終わりです。毎日毎日、ちっちゃなくだらない事がいっぱい一杯起きて、毎日書くほどじゃなかったのが、全部通して考えるとなかなかトンデモ話だったりします。例えば6月の「トンデモ」。事の発端は2か月ほど前、区の商工会議所だかの、中小企業同士のお仕事コーディネーターみたいな方からのお電話でした。目薬の瓶みたいな小さなボトルに粉末の充填が出来る会社を探しているとのことで、電話を受けたわたしは弊社ではボトル詰めは出来ないとお断りしたのですが、かなり困っているのでお話だけでも聞いてみてくださいと言われで依頼元の担当者が来社されたのです。機械では無理でしたが、これまでも内職で手詰めしていたという話、数量と納期を聞いた社長が、何とかなるだろうと言い、引き受けましたが、送られてきた粉末は、作業所内では扱うことのできない性質のものでした。工場のご近所の数少ないお知り合いの中に、お一人適任と思える方がいらしてお願いしたら内職でやってくださるというので、案件は続行となりました。これまでは内職屋さんに発注していて、発注元の商社は作業に携わっていなかったので、作業に使う道具も作業方法も、全てこちらで準備して欲しいとのことでしたが、そのための材料も情報も何もないままでした。1か月ほど音沙汰がなく、6月初めにいきなり製品見本が届き、追って発注書が来て、資材の到着予定日が6月6日とか8日で、最初の話では約1か月と聞いていた納期が6月20日と書かれていました。しかも、資材の一部が18日着だというのです。初回なので作業にどれだけ時間がかかるかは断言できないにしても、2週間の納期は確約できないし、また、18日の資材納入はなんとか早めてほしい旨メールしましたが、初回なので多少のミスは仕方ありませんとか言うトボケタ返事で、納期についてはノーコメント、しかも資材の早期納入は難しいとノタマウ。初めてだから時間がかかる(でしょう)と言ってるだけで、初めてだからミスは許してなんて言ってないでしょうに!そんな製造業、いないから!!作業は、粉末を同量詰めたボトルを3種類作るのが、第一段階。同量と言っても容積ではなく重量で、それぞれ比重が違うのが困ったところで、一杯がほぼ一瓶の量になるスプーンを使い、粉末を入れるボトルを0.02g単位で計量できる秤に載せて重量を調整するつもりでした。ところが、届いてみるとこのボトルが中国製の粗悪品で、全部重さが違うため、毎回ゼロ払いをしなくてはならず、秤を使っていたのでは時間がかかってしまい、仕事にならない事がわかりました。そこで、一杯がちょうどの重さになるよう、縁を削ったスプーンを、粉末ごとに作りました。これにも時間がかかり、6月10日作業が始まりました。作業は4段階。順を追って社長が道具をそろえていきました。社長が工夫してくれた道具のおかげで、思ったより作業ははかどりましたが、初めてのことなので、作業方法だけでなく、手順も手探りです。20日の納期には到底間に合いません。そうこうする内18日になり、届くと言っていた資材が届かないので電話すると、調べますと答えつつ、20日の納品は大丈夫ですか?と来ました。やはり無理な状況ですというと、そういう事は早く連絡してくれないと、ですって。最初から言っていますし、そういう急ぎの場合って、普通は割増料金ですよねと、思わず言ってしまいました。自分の聞きたい言葉しか聞こえないらしい「オヤジ耳」には届かなかったらしく、当然のごとくスルー。分納は認めないと言っていたのもどこへやら、一部だけでも発送してほしいというお言葉だけが帰ってきました。届かなかった資材についてはその日は何の連絡もなく、翌日、発送したかと再度問い合わせると、担当者は出張していて、資材管理の担当者がでて、「昨日届いたと聞きましたが。」メーカーが発送したと言っているのですか?と問い直すと、どうやら調べていない様子。結局1週間遅れて納品されました。一部発送をすると、それを追いかけるように担当者から、シールの貼り方についてメールあり。日本製品は見栄えも大事なので、渡した見本に忠実に、とのお言葉。手貼りなので、見本とはある程度の差は出るけれど、なるべく最小に抑えられるようにと考えた作業方法を伝えましたが、なぜかまた同じ内容の返信がありました。「日本製品は云々、最初なのである程度は仕方ない云々、あくまで見本に忠実に云々。」挙句の果てに「厳しいことを言いますが。」って、まるで社長訓示。内職をお願いした方は、とても几帳面で責任感も強く、納期がないのに資材が遅れている事にとてもストレスを感じているところに、具体的な指示もないタワケタ「訓示」と、製品へのクレームもないのに、わけのわからない「厳しい事」(ただ小煩くて中身なんかない)をそのまま伝えたら、もう次回はお断りになりかねません。まさかそうは書けませんから、「作業方法がご不満なら具体的に指示を下さい。ただし、ご指示通りにすると、さらに納期は遅れるかも知れません。」と返信しました。お引き受けした以上は、弊社にも責任がありますし、初めての内職さんに全部押しつけて、急かせるだけっていうわけにもいかず、先週は数日、わたしもその内職作業をお手伝いに行っているのです(この忙しいのに!)。こういうヒトにありがちかも知れませんが、最初と違う指示を小出しに言ってくるし、わたしの方も結構キレかけています。これ以上訓示があったら、次回以降の注文はお断りする!と心に誓っています。