カテゴリ:両親のこと
父がK病院を退院して老人ホームに戻って数日後、面会をしました。 老人ホームに入居して、夜になると 「監禁されているので警察を呼んでください。」と言い始めた父は K病院から退院してからは日中も 「監禁されているので警察を呼んでください。」と言い始めたと 老人ホームから聞いていたので 母や私のことも忘れてしまっているだろうと覚悟しての面会でした。 案の定、父からはキレイに忘れられていました。 そしてずっと 「警察を呼んでください。」と言い続けるのです。 母が「警察呼んで、どうするの?」と聞くと 「あなたたちは私の家と土地を狙ってるんですね。」と言い 「警察を呼んでください。」を繰り返すばかり。 他人に狙われるようなすごい土地でも家でもないんですけどね・・・。 父にとっては大好きな家でした。 きっと、父の中では土地と家を取られて監禁されてる状態なんでしょうね・・・。 「警察を呼んでください。」を連呼する父に 「お父さん、お母さんと豆うさぎが会いに来たんよ。」 と声をかけると 「警察を呼んでください。」が一瞬、止まったのですが すぐにまた「警察を呼んでください。」を連呼し始めました。 そして、「もう、あなたたちとは話しません。」と言い出したので 面会は終わりにしました。 帰る間際、いつも握手をしていたので 「お父さん、握手しない?」とそっと父の手に触れると ものすごい勢いで振り払われました。 父は不安で不安で仕方ないんだろうと頭では分かっているのですが それでも、父に初めて手を振り払われて ショックと悲しみで胸がいっぱいになりました。 これから、安定剤を服用することになるみたいなので 「警察を呼んでください。」の連呼はしなくなるかもしれません。 でも、朗らかで冗談ばかり言っていた父とは会えないかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.08 12:00:12
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