カテゴリ:両親のこと
「警察を呼んでください。」を連呼の面会から2週間後、父と面会をしました。 父と面会前にケアマネさんと懇談したら 最近は母の名前を呼んでると聞いて、母のことを思い出した?ことに驚きました。 そこへ大きな声で母を呼びながら父がやってきました。 「こんなことがあるんか。」と母の手を握って喜ぶ父。 「豆うさぎさんも来てるよ。」と母が言うと 手で私を探すので父の手を握ると、ビックリするくらい力強く握り返してきました。 母が「豆うさぎ夫さんも来てくれてるよ。」と言うと 「豆うさぎ夫さんもか!!すいませんね~。ありがとう、ありがとう。」 という父の様子からは前回の面会が嘘のようです。 父から「もう、帰ってもいいかの?」と聞かれ え?帰る?部屋に?家に? 父は今、どこにいると思っているんだろうか? 「家にってこと?」と聞くと父が頷くので さすがにもう、家には帰れないとは言えなくて 「お父さん、ごめん。まだ、帰れんのよ。」と答えると寂しそうにする父に胸が痛みました。 「お父さん、ごめんね。さみしいよね。 私、車椅子とお父さんと目の悪いお母さん二人の面倒、見きれんの。 一人でさみしいよね。ごめんね。」と謝ると 父は「いい、いい。」と頷いてくれました。 それは本来の優しい父の姿でした。 面会を終え、部屋に戻る父の後ろ姿は本当に寂しそうでたまりませんでした。 これから面会に行くたびに私は父に謝り続けなければいけないかもしれません。 それでも 「警察を呼んでください。」と言われたり 握ろうとした手を振り払われたりするより たとえ謝罪だったとしても、父と話せることが幸せだと思うのです。 来週辺り面会に行こうと思っていたら なんと父が疥癬になってしまい、またまた面会禁止・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.10.16 12:00:14
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