今日は喪中のハガキ、欠礼状についてです。
いやぁ、ワタシが喪中というわけじゃないです・・・・
ワタシの同級生の陶片木さんが、困ってらしてました。
ワタシは元印刷屋のおばちゃんだから、その辺には詳しいので、
ミクシの方には書いたのですが、一応、こちらにもアップしておきます。
喪中のハガキなんて、あまり出すこともないと思いますので、
困ることも多いですよね。
陶片木さんのお困りの内容はこうでした。
今年は父が亡くなって、年賀状を書くことはありません。
代わりに欠礼の葉書を書こうと思うのですが
実は初めてで良く解らないのです。
ネットで見たら、身内は既に知っているので出さなくて良いと書いてあり
ということは、親戚には出さなくて良いのですよね?
夫の兄弟にも出さなくて良いのでしょうか?
夫の親なら父○○とかけるけど、私の父だとどう書いたらいいのでしょう?
「義父 ○○ ○太郎」って書くのかな?
ホントに何も解らない。
今まで生き字引にしていた父がいたから
何か困っても電話をすれば速攻解決だったのに
亡くなってからの方が困った事が増えたようにも思います。
ワタシの答えです。
早くて、礼儀にかなったハガキは、印刷屋さんにお頼みした方がいいです。
これがまず一つ。
素人さんのハガキはどうもおかしいのよ。失礼ですけど。
ご自分でされた方が安い、とかお思いになるかもしれませんけれど、
まぁ、印刷屋さんで刷ってもらった方が安全です。
親戚筋など、亡くなったことを知ってるところは、大体出さなくてだいじょうぶです。
しかし、年賀状をいただきそうなところは、出しておいた方がよろしいかと思います。
向こうさまが書く前になるべくお早めに。
印刷屋さんに頼んだら、親切に教えてくださるとは思うのですが、
陶片木さんのように、ご実家のおとうさまが亡くなった場合は、
「○月に父 ○○ ○○が に永眠しました」
と、きちんと名前を書いてあった方が、もらった方はありがたいです。
でないと、「父が亡くなりました」ですと、
ご主人の方のおとうさまかと思われる場合がありますから。
亡くなったのを知らなかった場合、
「陶片木さんのおとうさまですか、それともご主人のおとうさま?」とは、
とても聞きにくいことですよね。
ご主人から見たら、陶片木さんのおとうさまは「義父」に当たられるので、
「義父 ○○ □□」としてもいいかとも思いますが、
そうされても、お名前はフルネームで入れてください。
普通、ご夫婦の連名で出される方が多いです。
(その方が印刷の枚数もたくさん刷れますね。)
だから、プロに頼みなさい、と申し上げるわけ。
枚数は多めに頼んでくださいね。
足りなくて刷り増しすると、とても印刷代が損になります。
それから、私製のはがきに切手を貼るパターンが普通です。
喪中用の切手が郵便局にはあります。
きっと、文章としては、
「喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます(←フォント大)
○月に 父 ○○ □□が永眠いたしました
ここに本年賜りましたご厚情を深謝致しますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
平成19年11月
住所
○○ ○○(←ご主人の名前)
□子(陶片木さんの名前)」
ってな感じかな。
「永眠」 「亡くなる」より、カッコイイだろ~ って、
「逝去」を使っちゃダメですよ!
↑ は、敬語です。
それから、欠礼状に手書きでちょっとしたコメント
(「父が亡くなって、さびしくなりました」とか)
書かれても、大丈夫です。
陶片木さんのおじょうさんやムスコさんたちは、ただ、普通に「喪中に付き」と書いてある、市販のハガキで大丈夫だと思います。
あとは名前を書いて出すだけのやつね。
商売してたりすると、商売には差し支えるので、
喪中のハガキを出さない方もいらっしゃいます。
その方その方で、形が違うんですよ、喪中は。
また、地方によっても違うと思います。
ですから、印刷屋さんにご相談することをお勧めします。
良心的な印刷屋のおばちゃんをしていたmamuniaさんとしてのアドバイスは、
ちょっといいハガキにしよう、とお高いのを頼まれる方がいらっしゃいますが、
喪中のハガキに凝る必要なんてないと思います。
どうせ、みんなあんまり見ないものなので・・・
うちでは、高いハガキはお勧めしません。
ハガキの絵も、グレーの四角い枠が入ったシンプルな物か、
ワタシのお勧めは、薄墨の菊の絵が入った物でした。
むしろ、お父様の名前を入れられることだけをお勧めします。
次に、
学生時代の友人や知人に挨拶したいとき、
もしくはお年賀状をいただいたときは、
年が明けてから、「寒中見舞い」として出されることをお勧めします。
これは1月7日~立春の前日まで出せばいいですね。
陶片木さんから喪中を知らずに届いたお年賀状に対しては、次のような文章がお勧めです。
「寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただき有難く存知ます。
(または このたびはご丁寧なご挨拶をいただきまして、恐れ入ります。 )
亡父の喪中につき年頭のご挨拶を控えさせていただきました。
寒い日が続きますが、風邪など召されませんようご自愛くださいませ」
「年賀状」は「年始状」にするなど、喪中にかかわる挨拶状や返信には、おめでたい言葉は避けましょう。
寒中見舞いは、地味に南天の絵やら、福寿草の絵くらいですね。
決して派手な絵にしちゃダメです。
喪中の欠礼状専門のHPもありましたから、参考になさってください。
今日は、ちょっと珍しく、豆知識でした。
でも、欠礼状、今年書かれる方には、ちょっと遅かったかなぁ・・・・・???
でも、最近、
ご自分でプリンターで出される方が増えて、
印刷屋さんも大変ですよね・・・・・・
かく言うワタシも、プリンターで、刷っちゃうんだけど・・・・
どの商売も同じ状況だわ、きママさん。
昔は、よかった!って、繰言を言ってしまいますわ・・・・