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さて、2日目である。
以前と比べて最も違う点は、2日目に用事が出来てこれなくなった場合は、連絡をすれば2日目のみ別の日に振り替えてくれることである。以前60日免停の講習を受けた時は、2日連続でなければ認められず、2日目が来れなくなった場合は、また最初の1日目からやり直しであった。これはどう考えても受講者に対する嫌がらせとしか思えなかった。やはり時代が変われば受講者の都合をきちんと考えてくれるようになったのだなあと改めて思った。 2日目は受付も無く、前日の席へ9時までに着席。午前中は実際に車に乗って指導を受ける実車訓練と、シミュレーターを使っての訓練である。まず前半分の人は実車。希望によりオートマとミッションを選べる。当然オートマを選択。だって坂道発進や徐行が楽だもん。コースは試験場の仮免と同じコースを走る。 何を隠そう、僕は教習所に通って免許を取ったのでなく、この運転免許試験場で免許を取ったのである。何で教習所へ行かなかったの?と聞かれるけど、お金が安く上がるからと、みんなと同じ事をするのがイヤという天の邪鬼からであった。1回の試験料が3000~4000円くらいだったので、10回ずつくらい受けたとしてもかなり安かったはずである。最も試験場で受けるのは、以前免許を持っていて取り消しになった人が大部分であったが。 僕は仮免を4回という好成績で通過しながら、路上は12回もかかったのだ。これはひとえに運転が下手だったからではない(と、思う)。路上の2回目あたりで、一度信号無視をしたのである。信号で停車中、ぼーっと横の信号を見ていたら赤になったので、すーっと前に出たら実は横の信号はあの悪名高い時差式信号で、前はまだ赤だったのだ。補助ブレーキで止められて「お前は当分通さん・・」と言われた。それからは、自分では上手く運転したと思っても「まあ、悪いところはあまりないけど、まだまだやな~」なんて訳のわからない事を言われて落とされていたのだった。そんな時代だったのですね。 で、懐かしい仮免コースであるが、試験場のコースは距離が短い範囲に色々と障害が詰まっているのでやりにくい。 教官と同乗してコースの説明を受けるけど、なかなか年寄りの頭には入ってこない。しかし、順番が3番目で、前の2人の時にも同乗したから自分の頃にはコースも判ってすっかり余裕だった。 で、自分の順番が来て、エンジンをかけてスタート。ところが車が動かない。 「あれ??」と何度も試しても駄目。そのうち教官に「シートベルトせな車は動かんぞ」と言われて、シートベルトを忘れていて補助ブレーキを踏まれていたのだと気が付いた。「普段からシートベルトしていないな」と言われたけど「いや、緊張していたからです。さっき後ろで同乗して居た時には、ちゃんとしていたでしょう」とさらりとかわして再出発。その後は、前の人がどんなところで注意を受けていたか判っていたので、完璧にクリアしました。でもクランクとかS字とか懐かしかったぞ。 実車が終わると、後ろ半分の人達と交代してシミュレーターというのをやる。 要するにテレビゲームみたいなものである。テレビゲームと違うのは、向こうが如何に早く追い越して進むかを競うのに、こっちは事故を防ぐための安全運転を教育するという目的になっている事だ。 画面の指示通り、エンジンをかけてアクセルを踏む。もっとスピードを上げてと言うので、仰せの通りアクセルを踏むと、陰からいきなり子供が飛び出して衝突・・。で、車を左に寄せて止めなさいと言われて、こういう場合は云々と指導が入る訳です。色んな状況が用意されていて、これも後で点数化される。 後から貰った結果によると、僕は子供ははねてなかったけど、夜に交差点の右折で首を突っ込みすぎて対向車と衝突。それともう一つは速度が遅すぎて時間までに一時停止のところまで行けてなかったと言うので減点されていた。 シミュレーターが終わると昼休憩。 昨日の反省から、その日はコンビニで買ったサンドイッチとジュースにしました。 午後はCRTという適性検査。 これもテレビゲームのような機械を使ってやります。例えば右手を青のボタンに、左手を黄色のボタンに、右足を赤のアクセルの上に置いていて、画面に出る赤、青、黄色の色に従ってその色のボタンを押す検査(これは5段階の5でした)。それから、画面の中心に数字が連続して出てくるんだけど、その連続性がおかしい場合に青のボタンを押す。その操作をしながら、一方で画面の端っこに色々な赤い図形が出て、×が出た時だけ右足のアクセルを押すというテスト。要するに視野を中心に据えておき、その周辺視野での反応をチェックしようとする検査ですね(これも5でした)。 それから、ハンドルを回すと、その動きに従ってまっすぐの線が左右に動く。 画面でちょっと太い2本の線が色々な間隔で、色々な位置に出てきて、ハンドルの線をその間に持ってくるというテスト。これはメチャ難しかった。画面に出てくる線の動きが凄く早いし、場所もあちこちに飛ぶ。ハンドルは軽くて、ちょっと行き過ぎたり、足らなかったりしても×になるので、真ん中で止めるのは至難の技であった(これは5段階の4でした)。 以上で一応、講義やテストは終わって14時からテスト。 問題は40問で、原則として36問以上正解の場合は最大の2分の1の免停期間の短縮が得られるそうである。原則としてと言うのは、講習態度が悪いとそこから減点される場合があるそうである。実際、昨日の若い兄ちゃんは、以後も何度も教官から注意されていたので多分この憂き目にあったと思う。(実車訓練の時に教官達が集まって相談してるのを聞いたから) 30問から35問正解だと5日短縮が少なくなり、20問から29問だと10日少なくなり、19問以下だと短縮は無いそうである。 まあ、実際普通の学科試験のようなもので、一般常識だけでも25問くらいは簡単に取れそうな感じだけど。僕は多分満点か39問正解だったと思う(この点数は教えてくれなかった) テストは20分で終了するが、その後1時間くらいビデオを見せられる。今日のビデオは1日目と違って、大根役者達が登場する警察の作ったビデオ。交通事故の加害者もいかに悲惨か・・どのような事をして交通刑務所へ入ったかという内容だった。最近は刑法も変わって、悪質な事故で被害者を死に追いやった場合は、懲役のかなり強い刑が科せられるようになってるらしいですね。 あ、それと昨日の講義に遡るけど、今まで僕が知らなかったこと。 免許を取って1年以内の初心者の期間に、3点以上の違反をやると初心者運転講習を受けなきゃいけない。そして更にもう3点の違反をすると再試験になるらしい。そして再試験に受からないと取り消しになるそうだ。 これは凄いですね。再試験は、教習所じゃなくて試験場で行われるので、厳しくて100人受けても数人しか受からないそうです。そうして取り消しになった人は、仮免からのスタートになるそうです。これは平成2年からの制度らしいけど、いや厳しいですね~。 で、ビデオも終わると、今度は成績発表ですがその前に個人面談があります。 これは今までのテストなどに基づいて、これからどんな運転に気を付けたら良いかを教官がアドバイスしてくれるわけです。僕はシートベルトをすること、イライラせずにゆっくり走ることを助言されました。 で、4時頃から成績発表ですが、殆どの人はまだ免停期間が残っているわけで、その日のうちに免許証を返してくれる訳ではありません。ですから免許を返して貰う時の手順について説明があります。最近は料金を払えば郵送してくれるらしいです。それから免許センターは24時間返還を受け付けていて、電話さえすれば真夜中に受け取りに来ても良いそうです。いや~ホントに最近は親切になってますね~。 僕的に言えば、60日以上の免停になった人は、あわてて講習を受けなくても、丁度免停期間が半分終わった頃に講習を受けて、その日に免許証を返して貰うのが良いんじゃないかな。 で、このあたりで僕は後ろの方へ呼ばれて、免許証を返して頂きました。 41日間の短縮になっていたそうですが、それは成績が悪かったからでなくて すでに免停になって49日が過ぎていたからだそうです。 建物の外に出ると、前日と同じように受刑者いや、受講者用のバスが待ってくれていました(だから結局帰りは他の人と同じだったのです) まあ、色々あった2日間ですが、終わるとホッとしましたね。 以前と比べると講習のメニューも盛りだくさんで楽しかったけど、やっぱり2日にまたがるような講習は2度と受けたくないと思いました。 この4月に生まれて初めて講習無く書き換えが出来てゴールドカードになったのに、1ヶ月も経たないうちに90日免停の前科者になったわけです。 とりあえず1年経って前歴が消えるのを目標に、そしてまたゴールドカードを貰えるように心して運転したいと思っています(優等生でしょ)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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