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カテゴリ:豊田勇造さん
7月1日発売の勇造さんの新しいアルバムが、ビレッジプレスに予約していたら先行発売で届いた。
1 夢で会いたい 2 汽車が湖のそばを通る時 3 はだしの歌うたい 4 長崎帰り 5 吉井の信吉つぁん 6 もしも賀茂川がウイスキーなら 7 瓦屋根が続く細い道 8 キッス・バルセロナ 9 バーン・サバイ 10ゆうじ 11無事でいられたら しかし、まあ可愛いジャケットだ。 勇造さんのアルバムとしては、「センシミーナ」のジャケットのイメージに近いね。 このアルバムは、全曲勇造さんの作詞作曲。 勇造さんがギター、ボーカル、ハモニカ、パーカッション、 そしてYUZO BANDのギタリスト、仲豊夫さんがギターとマンドリンで花を添えている。 二人でタイで録音してきた、弥次さん喜多さん的アルバムだ。 仲さんとのコラボと言うと、先日紹介した山本シンさんのアルバムと全く構成は同じ。 あっちは京都拾得のライブ、こっちはタイでのスタジオ録音だ。 タイのマイペンライモードの中、伸び伸びとリラックスして録音してる様子が音から滲んでる。 良い意味での軽さと言うのがあるね。 シンさんのアルバムがシャンソン的だと書いたけど、今度の勇造さんのアルバムはC&W的。 一見重い歌が少ない。 一見だけどね。 よく聞けば、表題曲の「夢で会いたい」は亡くなったお母さんに捧げた歌だし、2曲目、5曲目、10曲目は亡くなった知りあいの事を唄った歌だし、11曲目だって行方知らずの友人を唄った歌だ。 重いことを軽く歌う。最近の勇造さんはそう言う境地を手に入れていると思う。 昔と変わったのがボーカルだ。 20代の頃の勇造さんのボーカルは、恐ろしいぐらいの声量で、時々自分の声をもてあましたようにうねる時があって、それが歌を重くしていた。 今は悲しいかな昔と同じような声量はない。時々高音の声は裏返る。 ライブでは歌詞をトチる事もある。 しかし、その代わりに軽くしなやかに歌う。 そういう術を年を取ると共に身につけて来たようだ。 確か15年ほど前には、脚本家の北村想さんに付いて、ヴォイストレーニングをしていたはずだ。 相変わらず勇造さんのギターは快調で、それに絡む仲さんのギターは勇造さんの歌に色んな彩りを与えている。その辺りはシンさんのライブと同じだ。 触媒としての仲さんの仕事、見事だ。 収録曲は、「長崎帰り」や「もしも賀茂川が・・・」のように、もう何十年も前からライブで歌われてきたけど何故かアルバムに収録されなかった曲(特に長崎帰りを喜ぶファンの方は多いと思う)から、タイトル曲のように最近のライブで歌っている曲、そしてそれ以外は毎年ライブを主催している僕が聞いたことない・・多分新曲なんだろう。 そう言えば、同じ新しい曲でも「アンコールへの道」は収録されてなかったなあ、残念。 ひょっとしたら、年末に出ると言うYUZO BANDのアルバムに収録されるのかも知れない。 普段とは違う軽いしなやさかを持ったこのアルバム。 個人的趣味としてはシンさんのアルバムの方が良いかな~(勇造さんすまん・・)と思うけど いつもとまた違う勇造ワールドを、新しい境地を開いてくれたという意味で、また嬉しいアルバムだ。 こんな事ばっかり書いていたら楽しめないので、詳しい報告はまたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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