見たまま、感じたまま、思ったまま

土曜日はカズのスイミングのデビューだった。
少し前までは、怖いと言って嫌がっていたのに、兄弟と一緒に見学に行ってからは大乗り気で毎日ずっと楽しみに待っていた。当日も朝からうわごとのように言っていた。

親友のソラ君も誘おうと毎日僕と二人で勧誘していたのに彼は結局頑なに拒否して見学にも来なかった。
「最初の日はな、初めての子はみんなプールに投げ込まれるんやで。そして浮いてきたところを頭から沈められるんや」って脅かしたのが効いたのかも知れない。

普通学年や能力別にクラスが編成されているのだけど、幸いなことに上の2人が行ってるクラスは初心者から1級まで居る混成クラス。だからカズもこのクラスで一緒に兄弟で行けるのがとっても都合が良い。普通小さい子はみんな親が付いて着替えとかさせてるからねえ。そんなんが出来るようになってからスイミング連れてこいって思うけど。
うちはしっかり者のヒロキ（でも、自己中）と面倒見の良いミドリちゃんが居るから（でも、どんくさいところがある）心配してないのだ。スクールバスだって家の真ん前に止まるしさ。
けど、一応は最初の1回だけは付いていく事にする。
おまけに、頼りの姉ちゃんが当日発熱してお休みする羽目になったので、カズは兄ちゃんとのデビューになったのだ。

ヒロキがちゃんと面倒見るかなと思ったけど、無事に先生に引き渡してくれていたのを見てほっとする。カズのクラスは一番遠いコースでやってるので、こちらからは良く見えない。
同じような黄色い帽子を来てる子があと2人居るからなあ。
でも、こっちに向かってしょっちゅう手を振っている子がカズだろうと言うことでじっとそっちを注目。

最初はプールサイドに腰掛けてバタ足したり、浮き輪をつけて飛び込んだりするたわいない授業だったみたいだ。終わって帰ってきてびっくり。ずっとカズだと思っていたのは別の子だった(爆）。でかいから違うだろうと思っていたのがカズだったのね。

兄ちゃんは一番上のクラスなのでまだ泳いでいたけど(バタフライ５０ｍ43秒だったんだって）、カズは他の子に混じってちゃんと更衣室で1人で着替えて出てきた。
ひょっとしていつものようにノーパンじゃないかと思って調べてみたけどちゃんとパンツもはいていたし忘れ物も無かった。

よしよし。
来週は兄ちゃん達と子供達だけで行くんだぞ。
父ちゃんのフリータイム増えるしさ（喜）。

夜は職員とお隣の薬局の先生を招いての食事会。
港の横のレストラン。
照明が暗くてデートに良いところだな。
前に家族で来たけど、ラテン系のＢＧＭがうるさかったのだ。
その晩も何でこのムードでこの音楽を・・と思うような曲がかかっていた。
ワシがＢＧＭやったろかと思わず言いそうになったけど、大人の態度で僕らの個室の音楽は切って貰う。

料理はフレンチ系で（ここは本来イタリアンのはずだが・・）美味しゅうございました。
薬局の先生が気を利かせて職員の為にケーキのお土産まで用意してくれて。
なるほど、母ちゃんだけ美味しい物食べに来てるわけだから、家族にお土産があると嬉しいわな。
こっちが用意してあげればさらに喜ばれる訳だ。
こういう気配り、見習わないとね。

うちの職員はあまりお酒を飲まないので、僕ら夫婦と薬局の先生と、もう一人の職員の4人でワインを3本空ける。3本目の赤が半分ぐらい残ったので、持って帰ろうとしたら、お持ち帰りはご遠慮願ってますだって。
何でや？？
ワシがお金払って買ったワインじゃん。
9000円もしたのに！
ろくにラベルも見てなかったから（暗くて見えない）家でゆっくりどんなワインか（ろくにメニューも読まずに適当に注文。確かイタリアワインだったけど）見ようと思ったし、残ったのはハヤシライスかビーフシチューに使おうと思ったのにさ。
責任者を出せとは言わなかったけどさあ。

普通、持って帰ったらダメなものなの？？
ちょっと腑に落ちなかったのだ。

帰ったらミドリちゃんが高熱。
でも、1人でおとなしく寝ていた。
氷枕を入れてやって、リクエストにお答えして足の裏をマッサージしてやる。
そう言えば、まだ診察してなかったよなあ。

カズはスイミングの緊張で疲れたのか、シッターさんが来て間もなくあっと言う間に寝たそうだ。

そして僕もワイン効果かあっと言う間に寝てしまって日曜日の夜に土曜日の日記を書いている訳だ。

蒸し暑い6月の夜。
もっとしっかり雨が降ればいいのにね。