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カテゴリ:オレにも言わせろ!
僕が風月堂のゴーフルをこよなく愛している事は何度か日記でも書いた。
先日、配偶者が自分の伯母さんのところへ往診に行ったお礼にゴーフルを一缶貰ったのを僕に横流しでくれた。 僕はそれを食器棚の奥深くに隠して子供達が寝静まった後で1日1枚ずつ食べた。 今夜はバニラをパリパリパリ・・・ 翌日はチョコをパリパリパリ・・・ 次の日は抹茶をパリパリパリ・・・。 配偶者があきれて「あんた、それは子供にやらんの?」と聞いたけど 「こんなもん子供にやったら癖になる」と言ってやっぱり毎日パリパリ食べていた。 時々我慢できなくなって2枚重ね、3枚重ねにして食べた。 これはもう至福としか言いようの無い時間だった。 配偶者がそのことを伯母さんに言うと彼女は呆れて「あんたの旦那は絶対に一人っ子やな」と言って今度は子供にやったらとまた新しいゴーフルを1缶くれたらしい。 一人っ子と言うのはもちろん当たっているけど、それとゴーフル好きとは関係ないと思う。 これは全く個人的な嗜好である。 もちろん、新しい1缶も自分でキープして夜中にパリパリ食べていた。 ある日の事、パリパリ食べていてふと人の気配を感じて振り返るとそこにはカズが居た。 喉が渇いたのでお茶を飲もうと起きてきたみたいだ。 「父ちゃん、何食べよん?」 「これ?これはゴーフルだよ」 「ゴーフルって何?お菓子?」 「いや、これはにが~いお薬なんだ」 「お薬なん?父ちゃん何の病気なん?」 「ぐ・・・これは太ったのを治すお薬なんだよ」 「そうなん。父ちゃん早う寝えよ・・」 カズはあまり深く疑問を呈さずに帰って行った。 このときほど我が子が愛おしいと思った時は無い。 ヒロキやミドリはお菓子を探して年中台所を家捜ししている。 彼らに見つかるとお菓子はイナゴの去った畑の如く食い尽くされ、残った空き箱は戦利品のように あたかも何も被害にあってないようにその場に起き去られているのが常だが、今回のゴーフルは彼らの被害にも遭わなかった。 と、言うよりも父ちゃんの怒りをおそれたのか、それとも哀れと思ったのか、そこにあるのは知っていたけど手を出せなかったと言うのが真実だったようだ。 こうやって今回のゴーフルとの蜜月も無事に終わった。 不思議なことに自分では今までゴーフルを買って食べたことがないのだ。 あれはやっぱりいただいて食べるのが美味しいのでは無かろうか? これだけゴーフルを愛してるのだから、風月堂から表彰されたりゴーフルのコマーシャル出演の依頼があっても良さそうに思うが今のところそれもないのが不思議だ。 (いや、多分一生無いかも知れないが・・) これから食糧難の時代になって家族が飢えても、僕はゴーフルだけは他人に譲る気は無い。 淡々と目の前に積まれたゴーフルを減らしていくことだろう。 地獄へ堕ちる覚悟は出来ている(何のこっちゃ)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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