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カテゴリ:我が家の秘密のお話
それは今日の夕食時の事。
今夜の夕食は配偶者の作った肉じゃがとみそ汁。 夕食を食べていたヒロキが、配偶者の顔をじっと見つめて言う。 「母ちゃん、このみそ汁って母ちゃんの特別のレシピがあるん?」 「何?特別のレシピって?そんなに美味しい?」配偶者の目が光る。 「ううん。なんか変な匂いがする。」 配偶者の瞼ピクピク・・・。 「変なってどういう事よ?主婦暦13年のアタシをバカにしとんか?」 ちょっと待て、主婦暦13年と言っても朝食は僕が作っているから、みそ汁の90%は僕が作ってるジャン・・と横やりを入れる僕。 「とにかく変な匂いがする」と譲らないヒロキ。 ミドリは分からない。カズは周りの様子を見て、何がなんでも分からないと言う。 でも、僕にもわかる。ちょっと消毒臭いと言うか、金属っぽい匂いがするのだ。 「前にも母ちゃんが作った時にこんな匂いがした」と今日は譲らないヒロキ。 「父ちゃんのみそ汁の時にはこんな匂いはせん」と更に追い打ちをかける。 今日のみそ汁の具は、ジャガイモと豆腐とシメジとネギ。 これは今朝僕が作ったのと全く同じ具だ。 具の出所も同じはず。 「ちょっと、どんな手順で作ってるのか言うてみぃ」と僕。 「私はやなあ、出しは昆布と鰹節で出してる」 「うん、ほら皆そうや」 「そんでなあ、昆布と鰹節を水に入れて火にかけて・・」 ちょっと待て、 鰹節を水の中に入れるんか? 「そうや、水から煮た方がぐっと出しが出るやろ」 う~ん、そうだろうか? 出しの取り方と言うのは世間では、昆布を水から入れて火にかけて、昆布は沸騰したら出して、沸騰したら鰹節を入れている。鰹節を入れたら火を消して、下に沈んだらそれを漉して・・と言うのが一般的なレシピだと理解している。(美味しんぼにも魚河岸3代目にもそう書いてあった) まあ、自分の場合昆布はみそ汁が出来るまで放っておくし、鰹節は漉すのが面倒くさいので味噌漉しの網に入れて鍋に入れるので火は消さずに弱火にして、具を入れる頃には出すようにしてる。 僕と配偶者のみそ汁の違いは、鰹節を自ら入れて煮出すか、沸騰してから入れて早めに出すかの違いである。それがこの匂いの違いになるのだろうか? 誰か実験してみて? しかし偉いぞヒロキ。 思っていても、配偶者の前では中々そう口には出せん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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