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カテゴリ:我が家の秘密のお話
今夜は配偶者が出かけていたのでカズと一緒に早くから寝ていたけど、12時過ぎに患者さんからの電話で起こされて往診に行って、帰りにコンビニで漫画の立ち読みをしていたら(懐かしいカイジ:限定ジャンケン編・・このあたりはまだ面白かったんだよなあ・・)眠れなくなった。
週末は寒波が来て気温が5度以上下がりそう。 北国の方では積雪もあるだろうと。 みなさん、お風邪に注意ね。 で、配偶者の顎がはずれた原因は、もちろん誰やねん君が期待していたような変態プレイの果てではなくて、糸楊枝で歯を磨こうと大口を開けた途端の出来事であった。 昔の記憶を掘り起こして整復しようとしたけどなかなか上手くいかずに、色々と教科書を見ながら別のやり方で整復した。 彼女の顎が弱い原因は、そもそも歯並びの悪さに起因しているらしい。 彼女の歯並びを見た歯科医はほぼ例外なく溜息を漏らして 「よくぞこれでここまで生きてこられたですね・・」と言う類の言葉を発する。 歯が、物を噛むと言う本来の仕事を殆どやっていないのである(特に前の方)。 しかし、その割りに飯を喰うのはとても早いけど、どこで噛んでいるのだろう? 子供の時に矯正をしてやっていたらとお義母さんは後悔の涙を流したらしいが、まあ彼女にしてみたらここまで生きてこられたしもう今更と言う気持ちもあったようだ。 しかし40を過ぎた頃からそれに起因すると見られる偏頭痛や肩こりが激しくなり、マグロの中トロを噛もうとして顎がはずれそうになったのを機会に遅まきながら矯正を決意したらしい。 早速、ヒロキの矯正(彼も配偶者に似て顎が小さいので数年前から矯正をしている。恐らくカズも同じ運命。ミドリは僕に似ているのでオッケー)をしている歯科医の先生に診て貰う。 「・・・・」 「お母さん、これをワタシにどうしろと??????」 と、言う感じで返事は鈍かったらしい。 大体、大人は子供と違って堪え性が無いので痛がってなかなか矯正には不向きのようだ。 「2週間考えさせてください」と彼は言ったそうだ。 2週間後・・。 「お母さん、あれからワタシも色々と考えました。矯正歯科を専門に開業して10年以上経ち、経済的にも安定して来ましたが、ここで上がりになってはいけない。何事にもチャレンジしていかないといけないと思いました。この矯正、やってみましょう・・」と快諾をしてくれたらしい。 あれから数ヶ月。2週間毎ぐらいの割合で彼女は矯正歯科にかかっている。 普段、この歯科医院は椅子が2つあって2人の患者さんを同時に治療しているらしいけど、彼女の予約の時間は2時間の間他に誰も予約患者さんを入れてないそうだ。それぐらいかかり切りなのである。行くたびに写真をいっぱい撮られているそうだ。 多分、学会発表でもするんだろうなあ。 「ここまでヒドイ成人の例でも矯正可能」とかのタイトルで。 歯にワイヤーを巻く時に、ワイヤーとかあの歯にくっつくブレード(なんて言うのか知らないけど)の色を自由に選べるらしい。 最初は大人しく透明とかにしていたけど、この間は紫、そして今回はショッキングピンクにしてきている。口を開けると歯に紅ショウガが張り付いているようでかなり強烈だ。 患者さんとか知りあいのお母さんにも、これちょっと凄いんじゃないの~と言われるそうだ。 うちの家の直ぐ近くで環状線の工事が始まった。 道はちょっとした高架になって、今その高架のところに沢山櫓を組んで工事をしている。 彼女が口を開けると、丁度高架の工事現場のやぐらを下から見上げたような感じになっている。 矯正が少し進んだせいか、偏頭痛の回数も減ったようだ。これは彼女も嬉しいらしいし、とばっちりを受けていた家族も嬉しい。 彼女の矯正が終わるまであと数年らしい。 あの歯科医の先生、道半ばにして不慮の事故で亡くなったりしたら、誰かあとを引き継いでくれる人がいるのだろうか?それよりもストレスが高じて堪えなきゃ良いけど・・と変な心配をしている。 ワイヤーが縦横無尽に走っているので(この間はワイヤーが一度に巻けずに断念されて、2つに分けて巻いたそうだ)食べ物が結構絡まるらしく、食後には毎回15分かけて歯磨きをしている。 彼女の矯正が無事に終わることを祈るばかりである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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