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前回の続きです。
前回って何って言う人は、18日の日記を読んでね。 前回のまとめを復習すると、新薬の開発から発売までには想像を絶するような経費がかかっているって事でした。 で、そういう莫大な経費をかけているから、その薬については企業秘密かと言うと、これがまたそうじゃない。開発段階で学会等で発表するし、発売するには厚労省の認可を受けなきゃいけないから薬剤の構造式なども全て白日のもとに晒されてしまうんですよね。 海の物とも山の物ともわからないものから薬剤を発見したり合成したりするのは大変だけど、一旦化学構造式まで分かってしまった薬剤を作るの恐らくそれほど難しい事ではない。 それに一旦生産ラインを作ってしまえば、後は湯水のように安い費用でどんどん大量生産できる訳だ。 しかし、生産費が安いからと言って開発にかかった膨大な経費を回収しないといけないから、そんなにたたき売りをする訳にはいかない。 新薬の値段と言うのは、同効薬の価格を参考に厚労省が決める。 あまり安いと割に合わないし、高いと消費者が二の足を踏むのでメーカーとしては気になるところだけどまあ同効薬と似たり寄ったりの薬価が付くことが多い。 で、構造式などが明らかになったから他のメーカーがその新薬を真似して作る・・と言うことも可能になるわけ。 道義的にどうかと言う点は置いておいても、技術的には可能なわけだ。 それを防止するのが特許である。 新薬を作る過程において、様々な特許を取得してそれで新薬をがんじがらめにしているわけである。その特許が全て切れるのに平均8年から10年ぐらい。 全ての特許が切れて、初めて他のメーカーが正々堂々とその薬を作れる訳である。 そうやって出て来るのがジェネリック薬である。 開発と言う経緯を踏んでないので、当然それにかかる経費もかけてないし、経費を回収する必要も無いわけだ。生産ラインだけを作ればいい。 元手がかかって無い分、もとの薬よりもお安く出来るわけですな。 ここまでのまとめ。 1 新薬には様々な特許がかけれられていて、それが解けるまで他のメーカーはそれを真似して作る事が出来ない。 2 特許が解けるまで平均8年から10年で、その後出てくるのがジェネリック薬である。 3 従って、みんなが飲んでいる全てにジェネリックがある訳ではない。 4 ジェネリック薬があるのは、発売されてある程度の時間が経った薬だけである。 5 それに、ジェネリックとて採算はとらなあかんから、やっぱり名前の通ったある程度売れている薬じゃないとジェネリックの会社も動かないだろう。 ここまでよろしいか?? 更に少し付け加えておこう。 先発メーカーは、いくら発売してから特許が切れるまでその新薬を独占販売出来たと言っても、やはりジェネリックが発売されるとある程度の売り上げは落ちるだろう。 それに対抗して彼らは何をするか? 新しい薬が開発されればそれにこしたことはないのだろうけど、おいそれとそう新薬が出来る訳ではない。 一番簡単なのは、前の薬を少しいじる事である。 一昔前に流行ったのは徐放性剤である。 少しずつ薬剤が放出されるようにして、長時間作用型にするわけである。 例えば、血圧の薬などに多いけれど、アダラートがアダラートLに、ペルジピンがペルジピンLAになったと言う具合だ。LAはLong Actingの略ですな。 最近の流行は口腔内崩壊錠である。口の中で溶けるから水無しでも飲めると言う奴ね。 ガスターと言う胃薬の特許が切れてジェネリックが大量に出た時に合わせて、ガスターOD(ODはoral destruction??)錠が出たのである。 LA製剤は、1日3回服用だった薬剤が2回服用とか1回服用になるので便利だし、OD錠も水が要らないし、嚥下困難があるような人でも口の中で溶けるので便利だ。 便利なものは早く出せばいいのにメーカーはそういう事はしない。 作る技術は絶対に持っていると思う。 と、言うか作るならはなからLA錠やOD錠を作ればいいのだ。 それをやらないのは、特許対策なんだと思う。 新薬が出て、その2年後にLA錠やOD錠が出た試しはない。絶対に特許が切れる頃に出てくるのである。 メーカーは患者の為よりも己の利益を守る為に行動しているのである。 まあ、当たり前といえば当たり前だが・・。 少し話がそれたけど、今日はここまで。 最後は甘い御菓子をどうぞ。 薬屋さんに貰った「餅クリーム」。イチゴ大福のイチゴの変わりにアイスクリームが入っていると思えばよろしい。 ちょっと色が写りにくいが、外側の大福も白、黄色、黄緑(ずんだらしい)、茶、ピンクなど色々味付けがあり、その中に薄いあんこの層にくるまれてバニラアイスが入っている。いや他のアイスもあるかも知れないけど、僕が食べたのはバニラばっかりだったな。 駅前のそごうの地下にこのお店が出来て、今行列が出来ているらしいよ。 そごう隣の専門店街の1階に出来たロールケーキ専門店と一緒に大繁盛らしい。 では、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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