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カテゴリ:我が家の秘密のお話
1ヶ月ほど前に新しい老眼鏡を作った。
先に持っていた奴は、かつて近視だったときのフレームに一番度数の少ない老眼のレンズを付けた奴だった。 最近老眼が進んだのか、文庫本、CDの解説、そして新聞など色んな小さな字を読むのが億劫になり、ああこれが初老期の鬱なのねと1人で納得したりしていた。 で、これではあかん、ここは一つ新しいメガネでも作って気分を変えようと言うわけだ。 ご存じのように、僕は顔がでかく目がでかく眉毛とほお骨のところが出ている。 最近の細いメガネをかけるとどうにも漫画みたいになってしまうんだけど、そういうメガネしかなかなか無いのよね。 その中で、一つだけ一目惚れしてしまうようなフレームがあった。 聞き慣れないKATAと言うブランドのフレームだ。 日系アメリカ人のデザイナーが作ったこのブランドは、日本語の「型」に語源を発して、「この世に存在するすべてのものには美の哲学がある」と言う発想をモチーフにしているらしい。 僕が買ったのは多分これの色違いじゃないかしら? 正面から見えているところのフレームが渋い緑色(灰色っぽいミドリかな)で、テンプルのところが目の覚めるような青だ。想像してみてください。 最初かけたころは、は虫類とかヨン様とか言われたけど、少しずつ家庭内市民権を獲得しつつある。 で、今度のレンズは完全な老眼ではなく、遠近両用境目無しと言う奴だ。 昔と違って今は境目が全然無いのよね。 これはファッション的に嬉しいことだ。 しかしながらである。今まで知らなかったけど、この遠近両用と言うのは結構使いこなしが難しい。上半分が素通しレンズで、下半分が老眼なんだけど、この老眼部の左3分の1と右3分の1あたりはゆがんで見えるらしい。だから実際に老眼鏡として役立つのは下半分の更にその真ん中3分の1ぐらいなのである。要するに老眼の視野が狭いのね。だから新聞のような面積の広いものを読むときには少しずつ顔を動かしていかなあかんのね。 そして境目が無くとも、遠くを見るときには上目遣いに、近くを見るときには下目で・・と言うのは変わらないらしい。 これも知らなかったけど、遠近両用と言う奴以外に、中近とか、近距離ワイドと言うレンズもあるらしい。これらも部分的にゆがみの出る部分はあるらしいけど、老眼部の面積は遠近よりもずっと大きい。僕はずっとメガネをかけてるわけじゃなくて、デスクワークをする時だけにしたいと思っているので、目の前の本と、パソコンと、仕事の時には患者さんの隣に座っている保護者の顔ぐらいが見えたら十分なので、今度作るときには中近とか近距離ワイドにしてみても良いかなと思っている。 ああ、これから老眼鏡は手放せませんな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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