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カテゴリ:我が家の秘密のお話
長男のヒロキが土曜日の硬式テニスの練習から帰ってきて耳が痛いという。
彼は子供の頃に耳鼻科が1軒立つぐらい通ったけれど、最近はもう何年も耳鼻科通いをしていない。 久しぶりの中耳炎か?と思ったら、テニスのボールが当たったという。 足にも当たったという。 しかしさあ、テニスってあれだけ距離があるのに、至近距離からスマッシュでも打たれない限り体には当たらないだろうと思うし、わざわざ体を狙って打つ人も少ないだろうし、お前とろこい(阿波弁で鈍いという意味です)んとちゃうんか?と聞いてみたら、何と彼の耳と足にボールを当てたのはダブルスのペアを組んでいた後衛だと言う。 サーブの時には前を向いている訳だから、そりゃ避けようがないよなあ。 そう言えば、バレーボールでも前を向いていたらいきなり味方からドライブサーブをぶち当てられる時があるんだけどね。結構腹が立つものです。 で、日曜の朝になってなんだか耳が聞こえにくいと言い出して、月曜になってもそれが続くので配偶者が近所の耳鼻科へ連れて行った。学校は遅刻で配偶者が車で送っていくしかない。 彼は一生耳が聞こえなくなったりしたらどうしようとびくびくしていたらしい。 診察した先生は一言「耳あかです」(阿波弁では耳くそと言います) ボールがぶつかって違和感があったので耳掃除をしたらそのまま溜まっていた耳あかを後ろまで押し込んでしまったのが理由らしい。お掃除をして貰ったらすっかり聞こえるようになりましたとのこと。 彼の耳あかはいわゆる湿性の耳あかで、これを「じる耳」と言う。 「じるい」と言うのは阿波弁で「ぬかるんでいる」を表す形容詞だ。 配偶者の知るところによると、じる耳は優性遺伝するとのことで、僕がじる耳なので我が家の子供達は全員じる耳になるらしい。乾性の耳あかと比べると、お掃除に少しテクニックが要るのよ。 前からホジホジするとそのまま奥へ押し込むことが多いので、耳あかの後ろへ綿棒や耳かきが廻るようにしてほじくり出すようにせんとあかんのよ。 まあ、彼の場合はそのテクニックが無かったと言うか、耳掃除自体を殆どしてなかったと言うことだ。赤ちゃんや若い人の耳あかは掃除しなくても自然に排泄されるとも言うけどね。 心配して損したとブツブツ言いながら学校まで送っていった配偶者。 「学校の先生に、ちゃんと説明しときよ。今日からお前のあだ名は耳糞やで~~」と長男をいやがらせていた。 この結果、僕はほぼ予測していました。理論的に考えて、テニスボールが当たったぐらいで鼓膜が破れるとは考えにくい。外耳道の圧が急激に上昇するようにびたっと耳の穴をふさがないとあかんもんね。だからむしろ硬式テニスのボールよりは、軟式テニスとかソフトバレーボールのように柔らかくてピタッと来る奴の方が危ないと思うのよ。 ま、大げさじゃなくて良かったけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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