見たまま、感じたまま、思ったまま

8月12日、始発の飛行機で徳島を発ち羽田へ降り立つ。
目指すはお台場。
羽田から30分もあれば行けるのだが、ここでひとつ問題が。

ミドリちゃんがどうしても原宿のジャニーズショップへ行きたいと言うのだ。
そんな糞みたいなところへ行ってどうする？と言いたいけど少女？の夢を壊すのも悪い。
しかし原宿はえらく遠回りになるが、しょうがないので家族全員で原宿へまず行く。
羽田で朝食を食べて原宿へ着いたのが10時少し前なのに、既にジャニーズショップでは整理券が配られており、貰った整理券は12時の奴。
12時にまたこのショップ近くの広場へ来いと言う。
こんなアホな話があるか、そこまでする程のものではない、諦めろ～～。
そう言いながらまた山手線へ乗って、ゆりかもめの出る新橋駅へ向かう。
しかし電車の中で彼女の顔がブータレて益々でっかく怖くなって行くのを見るにつれ、我が子と言えども不憫になってきて配偶者と相談の結果、僕とミドリがもう一度原宿へ、他の3人はお台場へ向かうことになる。

何でワシは東京まで来てこんなアホな事をやってんの？と思いながら、また原宿へ引き返す。
同じ道では面白く無いので、銀座線で表参道まで行き、そこからブランドのウインドショッピングをしながら原宿まで歩く。
しかし表参道と原宿は全然違う街やね。表参道は大人の街、原宿は子どもの街って感じ。
ワシは表参道の方が絶対に良い～～！

11時45分ぐらいに原宿に着いたけど、係の兄ちゃんは12時になってから来いと言う。
しょうがないので、近くの小さい茶店でアイスコーヒーを飲んで12時ちょいと過ぎに広場へ行くと、既に12時の整理券を持った人が長蛇の列で並んでいる。まだ11時半の人も入れてない。
いったいどうなっとんじゃ～と怒りで胸が震えながらも30分ほど待ちやっとショップに入る事が出来た。

さて、ジャニーズショップとは・・。


僕の想像では、ジャニーズの東京まで来ないと買えないような色々と珍しいグッズがあるのだと思っていた。ミドリちゃんは嵐の松潤が好きなので、松潤の竹輪（切っても切っても松潤の顔が出てくる）とか、松潤の雑巾とか、松潤のダーツ（的が松潤の顔になっていて、当たると声が出る）とか、松潤のトイレットペーパーとか・・。
そう言えば、配偶者が銀座の露店で松潤の団扇を買ってきていたっけ。

しかし、この店の中がどうなってるかと言うと、小さな部屋がついたてでいくつかに区切られていて、ジャニーズのそれぞれのグループのコーナーが出来ていて、そこにうんざりするぐらいのブロマイド（生写真）が張られている。客はあらかじめマークシートのような番号が入った紙とボールペンを持って自分の欲しい写真の番号をチェックしていき、レジでその写真を貰うと言う訳。要するにブロマイドショップなのよ。カレンダーとか団扇とかペンライトとかも少し置いてあるけど、ほんのわずかで嵐のものなんて売り切れて一つも無い。まあ売ってる物の９９％は写真と言っていいぐらいなのだ。

こんなのってさあ、ショップに行かなくてもｗｅｂで写真を並べて欲しいのをチェックして通販にしたほうがよっぽど客も店の人も楽ジャン。
要するにこのチンケな店にアホなコギャルがゾロゾロ並ぶと言うステイタス？が欲しいのねと思った。こういう店に居る子ってさあ、ホントに可愛くて頭の良さそうな子が居ないのよ、我が子も含めて。

先日までは自分の中では、東京駅の少年ジャンプショップが、予想を裏切る一番しょうもない店だったけど、この日からはダントツでこのジャニーズショップが世界で一番しょうもない場所になった。

配偶者の方に電話を入れてみると、お台場もうんざりするぐらいの人みたいで、ゆりかもめの切符を買う場所まで行き着けず、新橋からタクシーで行ったと言う。
フジテレビの展望台へ行くのに、エレベーターが2時間待ちとか、ジョイポリスと言う遊園地みたいなところへ入るのが2時間待ちとか・・。既に声が疲れている。
羽田からお台場へ直行したら開演前に着いただろうから、もっとマシだったんだろうけどね。

僕とミドリは比較的簡単にゆりかめもめに乗ってお台場へ到着。
やっぱりフジテレビ周辺は凄い人だ。
誰だ！お盆の東京は人が少ないだろうって言った奴は。

配偶者達はもう少し奥の科学未来館へ避難してるらしい。
ここは空いているって程ではなかったけど、待ち時間無しで入れたし、人類の誕生～進化などの特別展示なんかも凄く面白かった。
でもヒロキなんぞはぐったりと人当たりして疲れてるのね。



ヒロキ君。科学未来館にて。逆光なので白っぽくなってます。

そのあと、テレコムセンターの展望台へ。
ここも昼間のせいか空いてきた（夜はカップルの夜景の名所らしい）。
平日、東京出張があれば夜に夜景を見に来てみようかな。
1人で来てどうするって話もあるけど。



テレコムセンター展望台より。

これだけではやっぱり悔しいので、渋る家族を説得してデックス東京ビーチへ。
中華の屋台でシューマイ喰ったり、配偶者は占いをして貰って「あなたは頭の良い人だ」と言われてご満悦になったり、カズは世界のクワガタを生で見たりアトラスオオカブトの釣り堀（もちろん釣れない）をしたり、子ども達はお台場で有名だと言われるお化け屋敷に入ったり、それなりに少しリベンジをしたのだった。

でも不思議ね。
お台場って巨大な遊園地みたいだけど、テレコムセンターやフジテレビは立派な職場？なので、ビジネススーツの人も沢山居て、何か人が両極端。老人は少なかったなあ。

夜までお台場で居て夜景を見てご飯を食べてと言うのが当初のプランだったけど、暑さと人に負けてそこまでみんなの気力が持たないと言うので早早にホテル、汐留にあるコンラッド東京へ。
ここはネットで予約したホテルで、事前のカード決済のみ（だからいつキャンセルしても１００％料金は返ってこない）のせいで、通常よりも凄く安く泊まれる。この季節で1人1万円ぐらいだから破格じゃないのかなあ。

和と洋を上手く調和させたようなデザインで、どこへ行っても天井が高く内装がシック。
水道の栓に至るまでその造詣が美しいようなホテルだった。
もちろんトイレとバスは別だし、バスルームだけで子ども部屋ぐらいの広さがある。他にシャワールームも付いてるし。
部屋も広くて窓際は全部ソファーになっている。
唯一の誤算は・・ベッドがダブルだったこと～～。
子ども達の方はツインプラスエクストラベッドだったのに（２つの部屋がコネクティング出来るようになっていた）。配偶者と同じベッドで寝るのは新婚の時以来だもんなあ。
まあ幅が２ｍぐらいあるキングサイズだったのでそんなに領海侵犯の心配をする事はなかったけど。



このホテル、強いて欠点をあげれば暗い。
廊下もどこもみんな間接照明だし、幅が広くて天井も高いので全体が暗いのよ。
まあ言い換えればシックなんだけど。
それに広いから何度か迷ってしまった。
子どもがいなければ、あの炎がチロチロと燃えてるバーでゆっくりと一杯やりたかったんだけどなあ。

でも、従業員のたたずまいもスマイルも、みんな素敵なホテルだった。
また1人の出張の時に泊まろうっと。

夜は築地までタクシー（ワンメーターだった）で行き、寿司三昧奥の院でお腹いっぱい食べた。
ここはジョンリーさんに教えて貰って、前に東京へ来たときも行ったけど、値段も手頃だし美味しかったぜ。

こんな風にお盆の東京→信州への旅は始まった。