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カテゴリ:我が家の出来事
今日は何を隠そう結婚記念日である。
つい最近まで忘れていたけど、幸運な事に数日前に思いだした。 日頃の行いが良いからである。 今日は1日中仕事の日なので、お昼休みになじみの花屋さんに花束を頼み、夕方校医の仕事で外へ出たついでに受け取ってきた。 配偶者の方は覚えているのかと横目で見てみたら、晩ご飯と言ってブリ大根なんぞ作っていたので絶対にこれは忘れているなと思う。思うに、結婚記念日にブリ大根を作る女性は希有なのではないか? 彼女が忘れているところへ、ほいっと花束でも渡せば、これは見事に1本!有利に立てるではないか。 そう言うわけで彼女には黙っておくことにした。 プレゼントを買うよりも花の方がインパクトも大きいし、当たり外れはないし、お値段も安く付くし。 年寄りはそこまで計算しているのだ。 帰って来て診察室へ行くと、丁度僕の代わりに彼女が診察してくれていた。 患者のオバサンがめざとく花束を見つけて「ほれ、私にくれるんえ?」(え?と言うのは、阿波弁の疑問の助動詞である)と言うので「甘い!アンタに道理はないわい。これは副院長に買ってきたのよ」と、そう言っても彼女はまだ解ってなかったようだ。結婚記念日だと説明して、やっと理解したようだった。 「15年目かあ、丁度私の半分やな」とオバサンが言うので、「ん?あなたご主人がいたっけ?」と聞いたら、ふふんと鼻で笑って「32年目に死んだけどな」とカラカラと笑いながら答えた。さすがみオバサンはお強い。 そういう訳で今日の晩は、花束とブリ大根の夕べだったのだ。 ふふふ、これでちょっと有利に立ったな。 まあこういう先行投資と言うか保険と言おうか、世の殿方はサボらない方が良いですな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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