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カテゴリ:この歌が好きだ!
今日はPTAの文化講演会に出かけてきました。
徳島市小学校PTAの広報副部長をしている関係で、取材をする事になっていたからです。 今日の講師は、シンガーソングライターの「うーみ」さんでした。 実は恥ずかしながら、当日まで全く講師が誰か知らず、会場で講師の名前を見ても「UAじゃないのね・・」なんて思っていたのでした。 でも、取材なのでカメラとノートはしっかりと持参して、メモを取りながら話しを聞いていました。 シンガーソングライターなので、ピアノを弾きながら、歌を唄いながらのお話です。 彼女は小さいときから絶対音感を持っていたのです。 しかしそれ故、彼女が歌ったりピアノを弾くたびに人からは奇異の目で見られ、友人が減っていく。 そんな理由から音楽とは離れがちになります。 中学に入り彼女が打ち込んだのはバスケット。 ご両親が北海道では有名な選手であった環境もあり、またバスケをしてご両親に認められたいと言う気持ちもあったと聞きます。 北海道ではある程度有名な選手になり、大学は日本でも有数の関西の強豪校に入ります。 実業団に進む事が夢だったと言う彼女を悪夢が襲います。 19才の誕生日の前日、空中で大きな選手と激突した彼女は頭から落下。 頸椎損傷となってしまうのです。 手も足も動かない、尿意もわからない、体温を感じる事が無い。 選手生命は終わり。 そんな絶望の淵、友人が支えてくれ、彼女はリハビリでまたピアノを弾き始めます。 最初は指1本1本を動かすのが出来なかったそうです。 しかし、音楽の力? 彼女は奇跡の回復をしたのです。 大学時代に応募したボーカルコンテストでいきなり優勝。 大学卒業時に彼女はプロの歌手になることを決意。 阪神のキャプリポーターで訪れたのをきっかけに、高知が気に入りそこに住み始めます。 でも、自分は何もまだやってない。 自称歌い手、実はタダの人。 彼女は1ヶ月でCDを作ります。 そのCDが東京のプロデューサー(サザンや福山雅治も手がけている)の耳にとまり、デビューが決定。 デビュー前に遊びに行ったアメリカで偶然歌ったことで、全米デビューの話しも出たけど、地に足をつけたいと言う事で日本に帰ってきた、その1週間後に千と千尋の神隠しのイメージアルバムの話しが舞い込んだそうです。 千と千尋の挿入曲、「あの日の川へ」を唄ったのは彼女なのです。 それ以外にも、彼女の歌は夏の甲子園の挿入歌、中国電力の宣伝の主題歌、チョーヤ梅酒のCMソング、吉本興業の小藪千豊(こやぶかずとよ)さんの為に『プリン』作曲など幅広い活動をしています。 歌手になってからも彼女の身体は病魔に冒されます。 以前から持っていた卵巣膿腫が突然大破裂。 心臓はかろうじて動いているが呼吸をしてない状態で病院へ搬送。 3日後に意識が戻ったときに枕元にいたのは、彼女が好かれていないと思っていたお母さんでした。 頸椎損傷の時にも真っ先に駆けつけてくれたのはお母さん。 「不憫だ・・代われる物なら私が代わってやりたい・・」泣きながらそう言うお母さんを見て、親と子の切っても切れない固いきずなを感じたそうです。 そんな風に彼女を支えてくれたお母さんが今は病気に倒れている。 彼女はお母さんを励ますために誓ったそうです。 私が頑張っている姿を見せる。 そのために私は紅白に出る! 今までどちらかと言えば裏方(彼女曰く、私は芸能界の顔無しです)で活躍してきた彼女ですが、来年の紅白に出るべく積極的に活動をしているそうです。 しかし彼女のライフワークは、子ども達に夢を与えること。 どんな困難な状況でも、夢を諦めなければきっとそれはかなう。 「どうせ・・・」と言うような子どもを一でも減らしたい。 そんな思いを込めて、彼女は唄いながら、今日も全国を飛び回っています。 学校、地域、PTAなどの講演依頼が後を絶たないそうです。 素敵な歌とお喋り。 お母さんの話のくだりでは、あちこちからすすり泣きも聞こえてきました。 実は凄いシンクロがあったのです。 僕が数ヶ月前、YouTubeを見ていたら、千と千尋の画像と曲が沢山あって、その中からこの曲が素敵だ、自分でもピアノで練習してみたいと思って楽譜をダウンロードしたのが、実は彼女が歌う「あの日の川へ」なのでした。 今日、取材に来る事になったのは運命だったのかとちゃうのか? そんなことを思ったのでした。 う~みさん、頑張ってください。 紅白、うーみさんが出たなら、そのときだけ格闘技見るのを止めてチャンネルを紅白にします! 講演会のタイトルは「音楽は魔法だ~あなたに会えて良かった」でした。 この「あなた」は何だろう? それは音楽であるし、お母さんであるし、そして彼女が出会った全ての人たちなんだな、そう思いながら会場を後にしたのでした。 うーみさん、のサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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