|
カテゴリ:オレにも言わせろ!
この1週間あまり、自分の中で一番衝撃的だったのは、なでしこジャパン・・ではなくて、音楽評論家 中村とうようさんの自殺であった。
中村さんと言えば、僕が最も愛読してる音楽雑誌ミュージックマガジンの創始者であった。 ミュージックマガジン自体は、時代が変わり、掲載されているミュージシャンも、殆どが僕の知らないような人たちになってきたけれど、彼の評論である「とうようずトーク」が好きで、これと音楽の新着案内の為だけにこの数年は雑誌を買っていたようなものだった。 彼の評論は、音楽だけにとどまらず文化政治に及び、その舌鋒は鋭く僕の心をとらえるものが多かった。 その通り~~って同意する事が多かった。 音楽評論に関しても歯に衣を着せないのが特徴で、レビューで零点を付けられたミュージシャンも沢山いた。 親会社に広告を出して貰っている関係で、悪い点を付ける事って難しいけど(これは自動車雑誌における自動車評論も同じ)、彼は容赦なしだった。そういうところが好きだった。 もう高齢だったが、こういう偏屈な爺いになりたいと前から思っていた。 それなのに。 評論って、前を向いて生きる為のものだと思う。 自殺した評論家の言ったことはそれだけで色あせてしまう。 言葉は一人歩きするけども、やっぱり言った人がどんな風に生きたかって事にも左右されると思うから。 とうようさんに何があったかは知らない。 冥福を祈るけど、 彼の評論は自分の中では色あせたものになるだろう。 そろそろ、人の言うことに頼らず自分の言葉を探して生きていく時期だと言うことか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[オレにも言わせろ!] カテゴリの最新記事
|
|