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カテゴリ:この歌が好きだ!
先日、山下達郎さんのライブへ行ってきました。
いつも、マイナーな歌手ばかり追いかけていると思われているけど(勇造さん、ごめん)、達郎さんもユーミンもサザンも大好きなんですよ。 あ、ジャニーズは嫌いだけどね。 ただ、メジャーな人になると、ライブのチケットを取ったりする苦労が嫌で・・誰かがひょいと連れて行ってくれるならいつでも行くんです。 と、言う訳で今回は娘の家庭教師の先生が、抽選でチケットを2枚ゲットしたけど、行く相手が無くて探した居たところに、パクっと食いついた訳です。 達郎さんは、歌も好きなんですけど、音楽に体する姿勢、先人達(主にブラックミュージック)へのリスペクトを忘れずに、その伝統を踏まえた上に、あの彼独自の音楽がある。そういうのが、彼がDJをやっているラジオ番組などを聞くとよくわかるんです。思わず襟を正してしまうんだよね。だから、達郎さんって「さん」づけで呼んでいる訳です。 そういえば、大学生の頃、彼がNHK-FMでやっていた「サウンドストリート」と言う番組にリクエストハガキを出して、読んでもらって曲をかけてもらった事がありました。嬉しく懐かしい思い出です。 村上春樹の「風の歌を聴け」に出て来た曲が聞きたくてリクエストしたんだよなあ。 達郎さんは、小説の題名は書いてなかったのに、ちゃんと解ってくれていました。 その時の曲がこれ 彼が音響の悪い武道館やドームではライブしないのは有名で、「丁度このぐらいのキャパがいいんですよ」と僕らの行ったホールを褒めてくれていました。 時々マイクから離れて生で歌う時もあるけど、それでもちゃんと声が聞こえるんですよ。 PCの打ち込み全盛の今だけど、もちろんコンピュータも使うけど、あくまで主体は人間で、ギターを弾いて、歌を歌ってと言うのを大事にする姿勢が見えてとても素敵でした。 アンコールを含めて3時間以上、ギター弾きっぱなし、歌いっぱなしには圧倒されました。 ハイライトは「希望と言う名の光」。 この歌は、彼によると、親しい友達の為に書いた歌なんだけど、その直後に震災が起こり、震災からの復興に絡めて歌われるようになった。そんな風に、歌は作り手の思惑を肥えて別の意味を持ち始める事がある。それならば、作り手はもう一度、その意味を引き受け直して、聞き手に差し出す義務がある。 そんな真摯な語りを入れながら歌ってくれた時には、思わず涙が出そうになりました。 希望と言う名の光 達郎さんのファンで居て良かったなあと思ったのよ、改めて。 どの曲も、少し聞けば、あの頃の自分の事が思い出されて来て、懐かしかったけど(決して懐メロって事じゃないですよ)、解ったことは、彼の歌には邪悪なものとか、よこしまな物がない。本当に純粋でまっすぐなんです。気持ちの良いぐらい。マンガで言えば、悪人の出て来ない「ちばてつや」みたいなものですね。 コンサートが終わった後は、魂が純化されたような気分になって会場を後にしたのでした。 ありがとう達郎さん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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