森樹の日々 1日目
さて、お盆休日2日目はいよいよお待ちかね、mskさんの山荘森樹である。新宿駅から松本行き特急あずさ号に乗り込む。もちろん席はグリーン車。旅には金をかけろと言う配偶者の方針だ。(支払いは僕なんだけど)思わず、狩人の「あずさ2号」をハミングしてしまう僕ら夫婦。あの歌は流行ったよね~。2時間半の快適な旅を終えて岡谷で下車。ここから伊那までは2度ほど電車を乗り換えないといけない。と、言う訳でmskさんがここまで車で迎えてくれる。30kmほどあるんだけど、なかなか出来ない事だよね。だだっ広くて信号がないからなのか、単にmskさんの運転がそうなのか、結構なスピードを出しながら車は伊那へ向かう。伊那谷と言うから、切り立った崖の谷みたいなところかと想像していたら、伊那市は四方を山に囲まれた盆地ではあるけれど、その間の結構広く平坦な平野部のある街だった。そして絵で見たとおりの森樹に到着。ぱっと見は、どっかの海の家みたい。よく山道にある民芸風ドライブインみたい~ってそんな感じだけど、宿舎の中に入れば、板張りと間接照明を生かしたなかなかシックなたたずまいである。ちゃんとトイレは水洗で、お風呂も広くてキレイなのが嬉しい。ここの水は水道ではなくアルプスの湧き水で、ちゃんと水質検査でも超優秀のお墨付きを頂いているそうだ。店の外にも山から流れてくる水が飲めるように柄杓が置いてあり、僕はお酒以外はずっとこのお水を飲んでいた。遊ぶのに楽しくて、あまりデジカメを撮影してないんだけど、その中から少しずつ紹介。これは泊まり客以外も利用する、所謂ドライブイン的な食堂の部分。今日は着いたばかりなので、山荘でゆっくりして貰いますとmskさんに言われていたが、早速森の中を散歩へ。何が良かったって、こんなのが良かったと言えばmskさんに怒られるかも知れないけれど、太陽の光が少しずつ差し込む深い森。緑のイオンがむせるぐらいに濃くて。小さな沢が流れてその岸辺にはうっそうとしたシダが。まるでジュラシックパークのようだ。胡桃の木、赤松などの茂みをかき分けて、さっと視界が開けたと思ったら、底は森樹湖・・。って、そんな名前かどうか知らないけれど、湖のように丸くて広い鏡のような水面が目前に現れた。この散歩道が僕ら夫婦は一番気に入ったのだった。ここの写真は無いんだけど、mskさんの今日の日記に出てくる、外人の女性のバックがこの森樹湖だと思う。その後は、伊那市の優良企業である伊那食品の見学。配偶者のオバサンが愛用している「かんてんパパ」の会社であったのにびっくり。おかしな縁がある物だ。この会社の事もmskさんの日記に詳しい。毎日何十台ものバスがやってくるような観光名所になっている。単に工場だけじゃなくて、会社全部が公園になっていて、その中に工場、美術館などもあるのだ。夜のご飯は、丁度「こども学校」の子ども達がいたので、彼らと一緒にバイキング。これは特に信州の名物と言うほどではなかったけど、それは楽しい食事だった。いや。その前にもうひとつイベントが。「子ども学校」の授業の一環としてだと思うが、近所の太鼓工房から全国大会で2年連続優勝もしている有名な太鼓のグループがこの山荘まで実演に来てくれた。今日は若い人中心と言うことで、フロントに女性や若いメンバーを配した布陣。とにかくリズミカルで激しくて、力強く、そして楽しい。後で太鼓を一緒に叩くレッスンもあったが、楽しかったので指の皮が剥けるまで叩いてしまった。伊那食品からの帰り道、その太鼓工房(祭り工房)に寄って、太鼓を作るのを見せて貰ったのも面白かった。ちょっと暗いですが、太鼓のお姉さん達です。子ども達が寝静まった頃。mskさんや、森樹で押しかけバイトをしてる勇造さんファンの本人もフォークシンガーのなおぞうさんと酒を傾けつつ、信州の第一夜はふけていくのであった。