The Day before 大晦日
今日から我が家は正月休みである。昨日の夜、積ん読になっていた、村上春樹の「アフターダーク」を読んで夜更かししていたので、今日は9時過ぎまで寝ていてお腹の空いた子供達に起こされてしまう。ずっと春樹ファンだったが自分が、最新作を積ん読にしていたとは驚きだが、昨日2時間あまりかけて一気に読んだこの小説は、春樹と名が付けば何でもOKと言いかねない僕にしても、ちょっと・・と言う出来映えだった。所々に彼らしいメタファーは散りばめられていても、誰が主人公か解らず、話の盛り上がりもオチも無く、あれ?これで終わりなの?と言う感じだった。敢えて良く言うなら、次に秘めている大作のための習作って感じだった。それとも、いつしか僕がユーミンの音楽を必要としなくなったように、村上春樹の小説を必要としなくなっていると言うことなのだろうか?昨日往診に行った患者さんの様子を見に行って、お昼に家を脱出。結構電話が鳴っていたので、そのうちピンポンを鳴らす人が出てくるだろうとの読みである。休日に家でゆっくり出来ないと言うのもなんかおかしいけど、まあものぐさな自分が腰を上げる口実になるのかなとも思う。義母が和を見てくれると言うので、残りの四人で近くの映画館へ、「ミスターインクレディブル」を見に行く。年末なので一杯かと思ったけど、郊外のシネコンに押されて、この町中の映画館はガラガラである。映画は、アニメの特撮は凄くよく出来ていると思ったけど、中身としてはまあ、子供の映画。大人も楽しめるような物ではない。面白いけど、映画館を出た瞬間に全部忘れてしまって何も残らないと言う奴だ。この映画を作った人は、何を思って作ったのだろう?よく解らない。ディズニーも、これが作りたいって物がないんだろうなあ。映画に必要な物は、やっぱり思い入れだと思うけどね。和を引き取って家に帰り、近所の親戚のおばさんの家に、お餅と野菜をもらいに行く。毎年30日にはつきたてののし餅を1枚くれる。それを四角形に切ってブロック塀のように重ねて冷凍しておき、1年がかりで食べるのである。野菜はほうれん草、水菜、大根、蕪、里芋など沢山。根菜は日持ちするけどさあ、青菜類を沢山貰うと、駄目にしてしまわないかプレッシャーを感じてしまう。さっと茹でて冷凍しておくと良いけど、結構冷凍室を占領するし、何より僕の仕事だからさあ・・。そんな訳で今夜はほうれん草と豚肉の常夜鍋。昆布だしに、ニンニクを1片と、酒を入れて沸騰させ、薄切り豚肉と下ゆでしたほうれん草と水菜を入れてポン酢で食べる(常夜鍋と言うと、正式にはほうれん草だけだけど)。冷蔵庫で古くなっていた、患者さんから貰ったスダチを使ってポン酢を作る。おかげで冷蔵庫が広くなった。蕪の半分は、切り分けてニンジンと一緒に塩もみ。これで明日は三倍漬けを作るつもりだ。新鮮な蕪は、塩もみして食べるだけでも美味しいけどね。後は、自分担当のおせち、肉の佃煮を作った。今は数の子の塩抜き中。あの白い皮膜を取るのが面倒だよねえ。配偶者は栗きんとんと、鳥の照り焼きを作った模様。お煮染め類は、実家の親が作ってくれるし、出汁巻きとか、その他色々は明日デパートの総菜売り場に買いに行くつもり。年の瀬のデパートの食品売り場と言うのも、活気(殺気?)があって、年末の気分が味わえてなかなかである。昔は料亭が作るおせち一式なんぞを購入していたけど、種類が多い割には1つの料理の量が少ないし、味が濃い、それにおせちもせいぜい3日までなので、そんなに高いのが一杯要らないしね。自分で何品か作って後はデパート(スーパー)で買うと言うのが気楽で良いかも。あ、去年の日記でも書いたけど、おせちが色々と余ったら、細かく切ってちらし寿司にしてしまおう。ちょっと濃いけど美味しいチラシが出来るよ。ところで、今日は食材を買いに近所の生協へ行ったけど、今日のご飯と正月用の食材を色々買っていたら、支払いが1万円を超えた。おお・・・これは年末の福引きの券をたくさんくれるぞ~。今1回分手元にあるから、子供達にガラガラ回させてやろうと思って、じっと手元の券を見てると、29日までで終了してるじゃん!!!またやられた・・。この年末のお買い物の金額が高くなる時期をはずしてやってるんだなと密かに納得したのだった。さあ、明日でホントに今年も最後。ここ数年の大晦日は格闘技である。プライドは、ヒョードルとノゲイラのヘビー級頂上決戦。吉田秀彦と、レスリング金メダリストの異種格闘義戦。それにミルコの雪辱戦、にミドル級王者のシウバと元K1チャンプの対決。ダイナマイトは、魔沙斗とキッドのカリスマ対決、曙とホイスの珍対決?など魅力的なカードが目白押しだ。明日こそ、今年の総括を書かねば。正月の目標は、積む読の山を少しでも減らすこと。減るかな?