火取ゆきさんのライブへ行って来た
6月19日、東京吉祥寺のライブハウス曼荼羅2で行われた、火取ゆきさんのニューアルバム「太陽」発売記念のワンマンライブに行ってきました。曼荼羅と言うお店は勇造さんもよくやるお店。奇しくもその前日は勇造さんのライブだったらしい。これも何かの縁かな。最近、ずっとやってきた小池さんと俊さんのユニットを解散してソロでギターを弾きながら歌っているゆきさん。この夜も自身のギター弾き語りと、それにギターの師匠でもある洪栄龍さんが加わったスタイルで演奏。演奏曲は冒頭の「祈り」以外は、全てこれまでのアルバムに含まれていない曲で構成されていたように思います。まあ、前のアルバムから11年も経ってるんだから、曲も沢山たまってるやろう。一作目は友川かずき、2作目は小池真司と、ともに非常に個性的な人たちの作品を歌って来たゆきさん、今度のアルバムはほとんどを自作のオリジナルで固めている。まあ、こういう順序でアルバムを出すと言うのも珍しいだろうなあ。今までの歌達が、ずっと暗い情念を感じさせる世界だったので、今度のアルバムのようにバラエティーに富んだ構成は少し面食らったようにも思う。自分的には、ゆきさんは浅川マキさんのように、すばらしいバックを得て水を得た魚のように歌うボーカリストのイメージが強かったからだ。しかし、ギターをかき鳴らし舞台を走り回るゆきさんを見ていると、ああこの人は3作目にしてやっと自分自身を加工せずに出せてるんじゃないかと思った。そりゃあ、ギターの調子は勇造さんなんかと比べると一本調子だったりして、ギターだけが歌うって感じにはならないけど、彼女の歌と一体になって体の中から十二分にリズムを紡ぎ出してると思う。彼女が言うように今が始まりなのだと思う。家に帰って来て新しいアルバム「太陽」を聞く。これも曼荼羅でのライブ音源が主になっている。ロックっぽい「でたらめな」、ブルージーな「ダウンタウンへ行こう」、ちょっと懐かしい香りの「トライアゲイン」など、多彩なゆきさんの世界が詰まっている(そう、2作目のDVDのジャケットのように)。しばらくこのアルバムをすり切れるまで(おっと、レコードじゃないのですり切れる事はないか)聞くだろう。それにしても・・吉祥寺と言うのは東京23区じゃなくて、吉祥寺市でも無くて、武蔵野市だったのね。菅直人さんの地元みたいであちこちに激励のポスターがあった。井の頭公園はうっそうとした自然林で、入り口には高田渡さんの愛する店?「にゅーいせや」がある。こんなところに住んで毎日公園散歩したら楽しそうだなあ・・。