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カテゴリ:本を読む
久々の書き込み。「ダ・ヴィンチ・コード」も良かったけど、こちらの方が面白かった!
「天使と悪魔 上」 ダン・ブラウン,越前敏弥:訳 角川書店 B6判 343p 1,800円 「天使と悪魔 下」 ダン・ブラウン,越前敏弥:訳 角川書店 B6判 349p 1,800円 「ダ・ヴィンチ・コード」の前作、ラングドン・シリーズの一作目。次作同様、知的好奇心をいたく刺激してくれます。 導入部は、物理や化学からは裸足で逃げ出したい私にとってはどうも入っていき難く、かなりしんどい。しかし反物質が持ち出されるあたりからは、もうノンストップ。 キリスト教を上手ーくモチーフに使っていて、イルミナティ、フリーメイソン、四大元素(フィフス・エレメントっていう映画がありましたね)、バチカン市国…。読んだだけで、ちょっと勉強してしまった気になってしまうところが作者の巧さでしょう。「へぇー」無限大です。 そしてこの分厚い2巻本(合計700ページ弱)が、なんとたった二日間の出来事。ラングドンって、なんてタフなの。とても学者さまとは思えません。五件の殺人と、爆弾テロと、正当防衛と、ギリギリの時間で行われる謎解き。 映画ではラングドン役はトム・ハンクスですが、どうもイメージが違うんです…。頭の中ではニコラス・ケイジが勝手に動いております。あの、ちょっと情けなっぽいところがぴったりだと思うんですけど(「ザ・ロック」の雰囲気です)。トム・ハンクスでは、ちょっと鈍重なように感じてしまって。 結末と犯人については、まあ途中で分かってしまいます。まさか小説の中であってもバチカンを壊滅させるわけにもいきませんしね。犯人の設定については、まず納得できます。信仰って、狂信になりがちでコワいと思うのは、わたくしが西洋的な(キリスト教的な)意味合いでは無神論者なせい? 自身の信ずる神以外は、すぐに異端として切り捨てたがる「信仰」って、いったい何なのでしょうか。 いずれページをめくるスピードは加速する一方。読ませるストーリーでした。寝不足になりました。どうぞお気をつけて…。 ところで「ダ・ヴィンチ・コード」ではヒロイン、ソフィー・ヌヴーといい仲になりそうなラングドンでしたが、「天使と悪魔」でもヒロインのヴィットリア・ヴェトラと…。作者は現在ラングドン・シリーズの三作目を執筆中だそうですが、次作でも新しいヒロインとラブラブになってしまうのでしょうか? もちろんそれだけのせいではないですが、すごく楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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