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カテゴリ:日本の生活
今日はベトナムとは関係無い話になります。
前も言いましたが、この日記では政治の話は出来るだけ書かないつもりなのです。でも今日はちょっと思ったことを。 例の事業仕分けの中でスーパーコンピュータ開発についての予算がほぼ凍結という結果になり、私も学生時代にコンピュータシミュレーションを行って卒業論文を行った身として、おいおいって感想を持ちました。 スーパーコンピュータを使ったシミュレーションがどれだけの分野で重要なものになっているか、知っているのですかと。 身近な例で言えば天気予報ですが、それよりも決定的なのは、日本の国力の源泉となる工業分野における設計に欠かせないものになっていることです。 そのようなスーパーコンピュータを他国に委ねるというのは、日本の技術の首根っこを押さえられるようなものだと思います。 私もコンピュータメーカに働いている一員として、国が技術者の士気を下げるようなことをしてもらいたくないです。 数日前に菅副総理がこの結果を見直すと明言していましたが、本当に実行して頂きたいものです。 鳩山理系内閣と言われていますので、科学技術の重要さについて理解はあるのではと期待しています。 などとまあ、色々考えていたのですが今日、ノーベル賞科学者でもある野依教授のかなり厳しい批判をニュースで聞きまして、ちょっと溜飲が下がった思いです。 「科学技術振興や教育はコストではなく投資だ。コストと投資を一緒くたに仕分けするのはあまりに見識を欠く。次世代スパコンはいったん凍結すると、瞬く間に各国に追い抜かれ、その影響は計り知れない」 「中国やアメリカから買えばいいというのは不見識だ。科学技術の頭脳にあたる部分を外国から買えば、その国への隷属を意味する」 「不用意に事業の廃止、凍結を主張する方には将来、歴史の法廷に立つ覚悟ができているのか問いたい」 至言だと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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