|
テーマ:ベトナム好き集まれ(2249)
カテゴリ:仕事
ずっと続くドン安がインフレにつながり、ベトナム労働者の所得の目減りが大変なようです。
ネットで最低賃金を調べたところ、2010年から下記の通りになったとのこと。 外資企業でホーチミンとハノイ: 120万ドン→134万ドン(これが最も高額) 現地企業で田舎:65万ドン→73万ドン(最も低額) 値上げ率は日本人としてはうらやましい12パーセント。 まあ、ベトナムの最低賃金は安すぎるのと思いますので、これは仕方ないと思います。 しかし、最低賃金が上がると、自分の給料も同様に上がると解釈するのがベトナムでの労働者。 例え最低賃金よりずっと多くの給料を貰っていてもです。 ですので、給料のベースアップが物価上昇分だけだったりすると、従業員(特に現場のワーカー)の不満が高まります。 するとこれが違法ストライキへと繋がるわけです。何故か外部から煽る人間も出てきますし。 企業間の横の連携も出来ているようで、数年前に日系企業を襲ったストライキは同時多発的でした。 ただ単に給料のアップだけではなく、各種手当てや食事、労働環境の改善など、多種多様な要望が出されたりします。 そして、ストライキに乗り気でない従業員がスト破りをしようとすると、その従業員の生命にかかわる脅しをかけてくるのも特徴です。 私もベトナムで体験してきました。 しかし何とも言えない気持ちにさせてくれますのが、ストライキに参加するのは現場ワーカーばかりということです。 スタッフ(大卒以上)は我関せずで仕事をしています。 このスタッフとワーカーの壁はベトナムだけではなく、タイとかフィリピンでも感じました。 日本のようにスタッフとワーカーの壁が少ない国の方が珍しいのかもしれませんが。 しかし日本でも、正規労働者と非正規労働者の新たな壁が出来つつあるようです。 そして、非正規労働者として長く過ごすと正規労働者に戻る道が狭くなる。 閉塞社会です。 日本に大油田でも発見されれば全て吹っ飛びそうなのですけどね。 ありませんかねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.29 18:38:18
コメント(0) | コメントを書く
[仕事] カテゴリの最新記事
|