サイゴンから来た妻

温泉を楽しんだ後は食事です。

自室では無く、広間での夕食となりました。

「ここは、おばさん一人だけで何でもやりますね～！」

妻の言う通り、部屋を案内してくれた仲居さんが、一人で食事も客の相手をしています。

やはり寂れてしまった旅館のようです。
人件費も出来るだけ減らしているのでしょう。

平日ということもあるのでしょうが、この日の夕食は3組だけ。

さて、食事はと言いますと、妻曰くまあまあ。
質より量という魚介尽くしでした。

アワビの踊り焼きというのがあったのですが、正直言いましてあまり美味しくなかったです。
妻と初めて一緒に海外旅行をした時の、バンコクで食べた干しアワビのステーキに比べると、堅くて臭いといった感じで、妻は残してしまいました。

「他のお客さんも残していますよ～！」

確かにほとんど残していました。

おいしいものもあったのですが、主役が少し残念な夕食でした。

次の朝の朝食もやはり魚介系たっぷりでした。
アジの干物が中心です。かなり美味しかったです。

妻も満足したようです。食べきれなくて残していましたが。

まあ、直前で予約できる旅館はこんなものでしょう。
温泉でゆっくり出来たことで満足することにします。

さて、旅館を後にして、沼津駅に行きました。そこで荷物をコインロッカーへ。

そしてバスで沼津港に向かいました。寿司を食べるためです。

そう、寿司を食べるためだったのですが、

「今日は刺身とか食べたくないです～。」

と、魚好きな妻が連日の大量の魚料理のせいで、寿司を食べられなくなってしまいました。

私も魚はお腹一杯という感じでしたので、寿司屋の前を二人で歩くだけで、結局中には入りませんでした。
今から振り返ると勿体ない事をしてしまったなと思いますが、その時は魚の匂いが少し嫌になっていました。

しかし妻は、漁港の色々なお店を見るだけで興奮していました。

「来て良かったですよ～！」

沼津漁港を後にしてまた沼津駅に戻った後は、のんびりと各駅列車で自宅へ戻りました。
その日の夜に食べたは鉄板焼きでした。

肉が美味しかったです。