黄梅、そして生地の使い道
黄梅。 おうばい、と読みます。ちょっと梅の花に似ているので、名前に梅がついていますが、モクセイ科。枝垂れて咲きますが、成長力旺盛で、地面にまで垂れて、地面に着地した場所から、根を張り、また立ち上がってきます。場所があれば、どんどん繁殖するので、小山のようになりますが、うちでは、決めた範囲から出たものは、剪定しています。 黄梅や 夜空あかるき 雨の音 石飛 如翠 人から頂いたとかで、反物というのかしら、巻いたままになっている生地を持ち込んできた人がいます。その頂いた人に、お礼をしたいので、お揃いで、ベストとスカートと、エプロンを仕立てて欲しい、というのです。いっしょに出かけることは、無いそうです。 私は、仕立ては面倒で、嫌いで、苦手。お直しの仕事で十分なのですが、たまには断れず、引き受けることもあります。簡単な形でいいと言うので、引き受けました。 まだまだ残り布はたっぷり。 何に使うか、二人で考えます。コタツ賭けとか、ソファカバーとか、多量に布を消費できるものはあるけれど、着ているものと、同じ模様では、価値が下がるよね、と大笑い。 以前、手作りのバッグを貰い、それを持って、その人の家を訪問したら、玄関マットと同じ模様で、何かがっかりした、というのです。 確かにね。どこかしらの人気メーカーの、売れ行きが落ちたのは、トイレカバーから、何から何まで、同じもようだったからなのよ、と物知りです。私にも、好きなように使って、と言ってくれますが、さてさて、アイデアが浮かびません。