レンゲローズ、そして究極の片思いの話
レンゲローズのヤメツ姫です。挿し木したのを頂いてから、もう何年も経っていますが、いつも変わらず笑顔です。 書きたい気持が湧いてきたので、長くなりますが、読み流してくださいね。漢字の勉強をしていますが、日常にはあまり必要の無い言葉が出てきます。いっしょに、お勉強しましょ! 「献芹」ということば。献芹。 ケンキンと読みます。芹(せり)のような詰まらないものを差し上げます、という意味の謙譲語です。 今、読んでいる本、宮本昌孝作「青嵐の馬」の中に献芹の故事が出てきました。王朝時代、内裏の掃除夫が、風でめくれ上がった御簾の内の后の姿をかいま見て、恋をした。后は芹を召し上がっていた。翌日から、恋する掃除夫は、毎日芹を摘んでは、御殿の縁側に置いた。いつか、后が姿を現わして、手にしてくれると期待して。それは叶わぬ夢でしたが。このことから、叶わぬ恋を「芹摘む」といいます。 ここまで読んで、何を思われますか。私は、加藤登紀子さんの唄う「百万本のバラ」を思い出しました。貧しい絵描きが、女優に恋をした。大好きなあの人に、バラの花をあげたい。家やキャンパスを売り、バラを買いました。 ♪♪ 百万本のバラの花を あなたに あなたにあげる 窓から窓から見える広場を 真っ赤なバラで埋め尽くして ♪♪女優は馬鹿な金持ちの仕業だと、何も気づかず町を去っていきます。 百万本のバラの原作詞者は、ロシアの人。恋する気持は、人の気持は、みんな世界共通ということですよね。こんなにいっぱい書いたから、もう「献芹」という言葉は忘れられません。あなたは、セリを摘んだことがありますか。いいえ、セリを差し出されたほうですね、きっと。 もし最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。 ブログランキングに参加しています応援のクリックをよろしくお願いします。