|
カテゴリ:心理学
つづきです。
Bさんはあまり「怒り」を感じることができません。 お会いする回数が進むうちに Bさんはある言葉をよく口にすることがわかってきました。 『弱ったなぁ(ニコニコ)』 です。このセリフが頻繁にでてくるのです。 実は、Bさんは普通の人が怒る場面で 「怒る」代わりに「ニコニコ」していたのです。 子供のころ理不尽に怒られるお父さんに言い返すことができず、 代わりにお父さんにニコニコするようにしたのです。 本当はお父さんに怒りたかったのです。 その癖が大人になった今でも 「感情的になるヤツはダメな人だ」 と言い聞かせ、どんな人にも・どんな場面でも ニコニコ振る舞うようになりました。 でも、そんなBさんをみて、まわりの人は違和感をおぼえていくのです! (本当は怒っているわけですから・・) Bさんのそんな場面を繰り返し見たまわりの人は、 最終的にその不一致がたまらなく嫌になり、 「もういい加減にしろ!自分に嘘はつくな!」 そんな理由からBさんを様々なカタチで攻撃しはじめるのです。 Bさんは、 自分が怒られたり・キレられる理由がだんだんわかってきました。 それが腑に落ちたのは、 『心の中で思っていることと、表面の態度が違っている』人に Bさん自身が苛立ちを感じていたからです。 「あれは我慢をしていた自分に苛立っていたのか・・」 と気づき頭が真っ白になってしまいました。 そしていろんな自分がいたことに気づきました。 ・怒りの代わりにニコニコしていたこと ・怒りをどんなに隠そうとしても相手に伝わってしまうこと ・怒られることが愛情としてどこかで求めていたこと そして 怒りを抑圧しすぎると、 相手が怒りだすかまたは自分がキレてしまうかになること がよく理解できたそうです。 これこそ鏡の法則ですね。 『怒っている相手こそ自分自身』なんだと 心底わかったんだそうです。 Bさんは怒ってくれた人たちが、 「もっと素直になったら」 と教えてくれたんだと思えるようになり、 自分に怒ってくれた人に感謝の気持ちを抱けるようになりました。 今では、Bさんは 納得できないときや、理不尽なことをされたときは 素直に怒ったり、言い返せるようになりました。 Bさんのお話は 「怒り」を抑圧することでまわりの人の 「怒り」を引き寄せてしまった例です。 もしみなさんの中で、思い当ることがないにもかかわらず よく怒られたすることがあったら、怒りを我慢していないか探ってみてくださいね♪ (おわり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.20 22:32:28
コメント(0) | コメントを書く
[心理学] カテゴリの最新記事
|