講義開始。
今学期は非常勤先のとある大学からスタートです。

っつーか、私この仕事10うん年やってて、非常勤って初めてなんですよ。
アメリカ時代時間的にそんな余裕なかったし。
いや、今もないし、経済的に必要ではないんですが（ありがたいことにね）
頼まれたのです。以前お世話になった先生から。
そしたら断れないじゃないですか。
よその大学で教えるってのもいい経験になるかと思って。

8週間で週1回。
1回3時間。
おまけに学部生のクラスだから院生のクラスの様にディスカッション中心にするわけにもいかず
（というか、学生がどんなものかわからないでしょ？）
3時間みっちり講義することになるという・・・
アタシってマゾだったんだ・・・

英語でやります。
そういう依頼だったので。
まだまだこの分野で英語で講義する人は少ないらしく
だからこそ私みたいな無名な人間にも話は回ってくるわけで・・・
日本語での講義だったらお断りしていたと思います。
新しく日本語で講義する準備するのが大変なので。

私、当然母語は日本語ですが、この仕事はずっと英語だけでやってきたので
講義するのも論文書くのも日本語でやれと言われると骨が折れるのです・・・
情けない話ですが、今言葉に振り回されてる時間ないので
そういう点でも英語じゃなきゃ受けなかった。

ただ、この非常勤先の学生さんたちの英語力がどんなものかわからないので
ここで普通にやってるようにできるかどうかは明日行ってみないとわかりません。
はい、ギャンブルです。
おまけに全く勝手がわからない大学です。
それもマンモス大学。
まだ何人登録してるのかさえわかってないという・・・（汗）。

大きな大学ですから非常勤も多いんですが
いい意味でも悪い意味でもシステマティックなところがあって
結構戸惑ってたら、私に声をかけてくれた先生が間に入ってくれたのでその後はスムースになりました。
先生、相変わらずご迷惑ばっかりかけておりますが・・・助かりました。ありがとうございます。

それでも初日からいったいどうやってクラスをマネージしようかと頭を抱えてたら
うちのアシスタントT君が
「先生、俺行ったほうがいいんじゃないの？」と言ってきた。
いや、そのほうがいいんだけど向こうがアシスタント用意するって言ってるんだよね。
個人的にはいっしょに仕事してきた君のほうがいいんだけど。
私は仕事に関しては大学全体の会議以外は基本英語で進めるので
当然学生やアシスタントとのやり取りも英語で進めるつもりでいました。
それを、向こうの院生さんに強要することが果たしてできるかどうかわからないしねぇ・・・

その反面、うちの大学内でこそこのミュージシャンのいでたちのT君は浮かないけど
あっちではもろ目立つんじゃないかとか思ったり（笑）。
多分目立つでしょうねぇ・・・
それが院生アシスタント・・・でみんなの前に出てビックリされないか・・・されるだろうなぁ。
だけど仕事もお勉強も波の学生より全然できるのよ。
人は見かけで判断しちゃだめですよ（爆）。

で、向こうの院生アシスタントはお断りを入れようとしたら
「せっかくなので受講させてやってください。あとは使い走りにしてください」とまで言われた。
そこまで言われたら、むげにお断りするわけにもいかず。

二人もアシスタント携えていく非常勤なんていないだろ・・・
一人で、それもT君一人で十分なんですが。
いちいち職務説明しないでいい、私が期待してることはすべて確実にやってくれる。
おまけにどう見ても日本人じゃないから、学生は絶対英語話さざるを得ないし。
（本人は日本語できますが）

とりあえず、自分のアシスタントを連れていく許可を取ったので
T君も正々堂々出入りできます。
すみません、ロケンローないでたちですが、これでも私の右腕なんで
刺青入ってないだけましだと思ってください。
長髪、顎鬚、その他もろもろはついてきますが・・・

その話を先週末、Sちゃんと親しくしている仕事関係の方と話していたら二人とも大爆笑。
「先生、きっとT君あそこでも目立ちますよ～。あたし見に行きたい！」と涙を流しながら笑うSちゃん。
あんた、面白がってるやろ。
そしてT君をバイトとして雇ってくれてる友人Aちゃんも
「見に行きたいわ。Izzyがどんなにまじめ腐って講義してるかってとこと、T君がまじめ腐ってアシストしてるところ」という始末。
授業参観はいりませんよっ。

そんなわけで明日から8週間、まずはやってみます。
Tよ、頼むから迷わず人様の大学までやってくるんだぞ。
迷っても先生迎えに行けないからな。
こないだすでに迷ってるし（汗）。