世の中にはいろんな学会がありまして
当然その中にはヘヴィメタ学会というものもございます。
先日そこにT君とワタクシは論文を出そうかと話をしていて
Abstractと言われる部分だけを審査に出したんですね。

・・・通っちゃった（爆）。

まじでか

実はこの研究、もともとT君の修論になるはずなんですが
まぁせっかく書くなら世に出してみないかとワタクシがこの学会を見つけてきたわけです。
この学会、来年6月にフィンランドであるんですが
結構業界人が集まるし、Testamentというバンドのギタリストがスピーチに来たりするし
音楽業界に入りたいT君にとってもネットワーキングという意味で悪くはないんじゃないかと思いまして。

ただし、本人が「メタルだけについての論文は書きたくないっ！
俺は音楽、楽器について書きたいんだ」と頑固な1面を出し
「メタル学会に出すのにメタルの話しないでどうすんだよ！？」という指導教官のワタクシともめた（笑）。
まぁ本人が書くものですから、無理に曲げるとやる気なくすしね。
だから「ちょっとメタルに焦点あってないから通らないかも」と思ってたわけです。

今日非常勤先から帰るとき、「そういえば今日結果発表だったね」とメールをチェックしたら・・・

「先生、通ってるよ。Acceptance Email来たよ」といい
地下鉄の駅で二人で目点。
いや、あれで通ったんっだ。
Abstractとしてはよく書けてると思うよ。（当たり前だ、私が半分以上書いたんだ）
でもメタルに焦点当ててないのによく通ったなぁ。

でも、テーマとしては誰も掘り下げてないだろうから、
日の目を見る価値はあると思うんだよね。
そこをくみ取ってくれたのか？

どっちにしろ、通ってしまったら次は年末までに論文を書かなきゃいけない。
これ書いたらT君、もう修士号取ったのも同じになる（爆）。
いやすごい。誰が卒業半年以上前に学位論文を書き上げるんだろうか・・・

その代り時間的に大変。
一人ではできない。
となると誰が手伝うんだ？

・・・アタシでしょうね。

それじゃ卒業させてあげられないけど、学位論文は追加データを入れて、違う理論で解釈したら出来上がるだろうと思う。

この機会は、ぜひつかんでほしいから
超法規手段、いいえ、アドバイザーの意地をかけて論文通して見せますとも。

時間的にはきついけど、PhDの学生時代はもっときついことやってた。
先生と論文書いて、なおかつ友達ともデータ集めて論文書いて
フルタイムで授業取って（当然ペーパーも書く）おまけにティーチングまでしていたのだ。
今のほうが私は時間がまだあるはず。
出来ないことはない。

あれだけ真剣に音楽業界でマーケティングやりたいんだって言ってるんだから
コネを作るいい機会、行かせてあげたい。
私は付き添いだけど、私自身も世界が広がると思うんだよね。
主催者はメタル好きでビジネス専門の先生だから、何か一緒にできるかもしれない。
それを思うとせっかくの機会を最大限に利用しないって、もったいなさすぎる。

T君は目の前の仕事量に圧倒されてたけど
あんた一人に論文は書かせません。
でもM１の間に、こういうものができるという可能性を見せてくれたということは
指導する人間としてはやっぱりうれしい。

しんどいけど、やろうよ。

明日はそのゲームプランの打合せです。
超法規ですから、私もかなり彼の他の仕事量とかは考慮することになりますが。

だけど、久しぶりに私の研究者のスイッチ入れてくれてありがとうよ、T。
Kとのグダグダでもう院生の研究の面倒なんか見るか～ってやけくそになってた私に
またやる気を起こさせてくれてありがとうと言いたい。

とりあえず、また忙しいセメスター開始です。
いい意味での忙しさですけれどね。