まだやってますよ。学期はじまりましたが、週に1度は師弟の役割スイッチしてオフィスでギター教室。

うちのギターの先生のT君ってのが結構基本に忠実で（笑）
コードもスケールもしっかりやらせられてます。
だけどいまだにバーコードがうまく弾けないのはなぜだろう・・・
まぁ初めて2か月なのでまだこんなものか。それとも練習不足なのか？

で、基礎やることに反論はもちろんありません。
というか、理論もやっときたいんだよね。
私基本研究者だからさ・・・
規則性とかそういうのわかったほうが弾きやすいような気がして。
コードもスケールもできなかったら他のテクニック知ってても
一体なんでその音をそこで弾いてるのかわからないわけで
それがなんか気持ち悪い。

その反面「なんか曲も弾かせろ」というわけで、
ど初心者が弾けそうな曲ってのをちょっとずつかじったりするわけ。
最初のリフ弾けるとかそんなとこから。

初めて一曲できたのがNirvana。
特に好きなわけじゃないんですが、とりあえず誰もが一度はやるだろってことで。
イントロのリフだけならThe Cultもやった（笑）。メタリカもやった。
でもそろそろもう1曲弾きたいと思って、冗談で「そういやメガデスのさ～」と話してたら
ギターの先生T君が「じゃ、それやろうよ。あれでPalm Mutingの練習できるし」ってので
始めたのが以下の曲。



何が初心者向けだ。
初心者向けは最初のイントロのリフだけだろうが・・・
どうしてもVerseでつまずく。
コーラスに進めん（涙）。

昨日のレッスンでへこみましたとも。
当然先生は弾けるわけですが、私はどうしてもちょっとしたところが弾けない。
ゆっくりは弾けても普通のスピードでできない。
Dave Mustaineのビデオの説明見てもできない。
「何、あんなに簡単そうにやってるけどこの些細なところがちっとも簡単じゃないじゃない！」と切れた。
しまいにT君「・・・これ、やっぱりIntermediate」でしたね。だと。
ちょっと待て、最初に初心者向けだといったのアンタだろうが

ふてくされた私は、ネットでPearl Jamのタブを探し、
「これでどおよ」とT君に挑みました。
それがこの曲です。



最新アルバムの一曲目。一番好きなの
これ、弾けたら格好いいだろうな～ってずっと思ってたら・・・

「あ、これ簡単。これなら多分全部通してやれると思うよ」と言うので
やってみたさ。

気づいたこと。
Pearl JamはMike McCreadyとStone Gossardという二人のギタリストがいるのですが
どっちのパートだと弾けるんだ？

・・・ソロがねぇ・・・T君は一発で弾けても、私にゃ弾けませんとも。
Mike McCreadyできない（号泣）。
Stoneならできる・・・かも。Maybe。
「・・・どっちでもいいじゃない、できれば」というT君。その後のコメントでワタクシのブーイングを浴びる。
「Pearl Jamでも他のバンドでも、初期のギターのほうが複雑だったりするんだよね。
売れ出すとどんどんシンプルになっていって簡単になっていってる。」

なんですと
お前、Pearl Jamが簡単だとでもいいたいのか？
「少なくともこの曲のほうが先生が一番好きだっていうEven Flowよりずっと簡単でしょ。」
・・・Even Flowはまだ弾こうとも思ってませんとも。
あれこそ、ギタリスト二人で弾かないと意味がない。

でもこのGetawayがT君の言う様に「シンプル」だというのなら
多分それはEddie Vedderが書いた曲だからじゃないかなぁ？

そんな感じで1時間半ほど毎週1回師弟の役割交換してああでもない、こうでもないと言いながら
ギターを弾いているわけです。
これから年末ぐらいまでは、例のヘヴィメタ学会の論文の件もあり
他にもやらなきゃいけないことが山ほどあるT君にとっても
非常勤やらなんやらのサイドの仕事プラスこの論文の指導に他の院生の論文指導もある私にとっても
この秋ってのは物理的にしんどいんですよね。時間という意味で。
だからこれがいい息抜きになってます。

師弟関係ではありますが、音楽やってる時はそういう垣根は取っ払ってます。
ただT君の場合他の場合ではきちんと師弟関係という線引きができる学生なので
以前のKのように間違って自分が私と同等だという考えで暴走することがないので
仕事をしていてもギター弾いていてもやりやすいという面があります。

私は自分の院生たちに、「ここの学生でいる間は我々は決して同等じゃない。
私が君たちに給料払ってたり、君らの成績つけたり論文の評価をするわけで
それは対等な関係ではない。けれど、一旦卒業して師弟関係が終われば
その後は友人として付き合うことはできる」と伝えています。
もちろんそうなるかどうかはその学生と私の相性にもよりますけれどね。

先月卒業したSちゃんは、私の中では友人です。
本人はいまだ私を先生と呼びますが（苦笑）師弟関係は終了、ただメンターとしても付き合っていきたいと本人が望むのであればそれは問題ないです。
彼女が卒業してからも定期的に会って話をしますが、
学生だったときよりも付き合いは楽です。
そして彼女と友人関係を保てるのは彼女が大人だからということもあります。

そんな話をたまたまSちゃんがオフィスに来た時にしていたら
それを聞いたT君
「え～いいなぁ、Sはもう友達なんだ～」というので
「アンタはあと1年あるでしょ。その間は私がボスです。
卒業式終わったその時から、友人関係になることはできます。
そうなったらDr. Izzy（彼の場合は短縮形のDr. Iと私を呼びますが）じゃなくって
普通にファーストネームで呼んでいいよ」と言ったら
「マジで？？」と驚いてましたが。
そうだよ、私の過去の学生たちで今でも付き合いのある子たちは結構ファーストネームとかで呼んでくるよ、外国人だと。

師弟関係が終わったら子守終了ってことだからね（笑）。
その日が来るのが待ち遠しいってことさ。
同等になるってことは、容赦しないってことだから覚悟しときなさい（笑）。

ただしギター教室中は先生はT君ですが、
ワタクシはしょっちゅう文句を言い、ぶち切れし、
「も～、なんでこんなにできへんのよ～！？」とわめいてます。
そしてそれをなだめるのも先生の役目です。
子守の意味がよくわかるでしょう（笑）。

さ、明日もPearl Jamのこの曲のStoneのパート練習しよっと。