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2014/12/27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
先日心穏やかに仕事できてるってエントリー書いたはずなのに・・・

先日学会論文(らしきもの)の指導を終えたつもりでおりました。
8時間かけて色々修正、コメント等をし
「後は直して学会長に提出しろ」と言ったつもりなんですけどね。
えぇ、大手町の某カフェで作業して、終わったら脱力感で
「もう4月までこんなことはやるまい。やっと自分の研究に取り掛かれる」と思ってたのに・・・

「時間がないのはわかっています。今から手直しします。提出前にもう一度見てくれますか」
とノースダコタからメールしてきやがった・・・

何といえばいいんでしょうか。
えぇ、論文指導は仕事でございますよ。
でもね、誰ですかね、「一人で仕上げる」って書いたこともない学術論文のことで豪語したのは!?
結局一人では仕上げられないし、おまけに当初の予定からずれまくっている。
どーせauthorshipないし、「後は変更して勝手にしやがれ」とメールで送ったのに・・・
もう終わった仕事だと思ってたのに・・・

私、31日に2つほど締切があります。
この論文も31日が締め切りです。
人にものを頼むのに相手の事情を考えずに「もう一度読め」だと??
私はやるだけやったぞ。アンタの論文だぞ。
アンタが最初に初稿を出すのにずれ込んだからこうなったんだぞ?
対面で話してたら説教してると思います。
遠距離でメールで説教するのは面倒なので、今回は勘弁してやるが来月戻ってきたら覚悟しておきなさいどくろ

論文というのは、初稿ができてからが本当の始まりだと思います。
そこからが勝負。何度も何度も修正を入れて、世の中に出してもオッケーなものに仕上げていきます。
そこが単なるterm paperとの違いだと、今回院生のTも学んでくれてたらいいんだけど。
「自分の名前がついて世の中に出るものなんだから、手抜きは一切するな」と指導してたつもりですが
ぎりぎりまでやんないからこうなるのよねぇ(溜息)。

私は普通にペーパーを採点するときにはそんなに真っ赤に添削はしません。
大体学生に再提出させることはあんまりないし、コメント入れても読まない学生が多い。
それはアメリカ時代でも同じでした。
だけど「論文」は違います。
それが学位論文であろうが、こういう風に学会や投稿論文になるものであろうが
基本的なスタンスは同じです。
物凄い赤入れをやっています(笑)。
それが私の仕事ですので。

ですので私の院生たちは、大概最初に何かを提出したときに(プロポーサル等)
真っ赤に赤入れされたのを見てショックに陥ったり、泣いたりしてます。
最初から完璧に書けるのなら、大学院に来る必要ないでしょうが・・・
それでも私が指導教官から受けた指導よりかなりマイルドなんですけどね。
大体指導受けに来ているのに、指導されて何ショック受けてんの?って感じ。

まして世の中に出すものならそりゃ赤入れは激しいです。
「一切手加減しない」と学生には言ってあります。
このTの論文にしてもそう。
本来時間をかけて分析指導したかったけど、とにかくものをぎりぎりまで出さなかったのと
自己流でやったというのが重なり、初稿の分析結果は「かんべんしてよ!」と叫びたくなるようなものでした。
「very superficial」とバッサリ切り捨てました。
何のためにいろんな人に時間を割いてもらってデータ集めたのよ、
その結果がこれなんて人を馬鹿にしてんの?って頭に来たのです。
「これは分析にもなっていない」と書いて、データへのアプローチの仕方を再度説明。
これを2日でどう仕上げるのかはわかりませんが、再度私に提出しても
もう締め切りまで時間がないからどこまで直せるかはわかりません。

それでもまだ、一応指示に従って直そうとするだけマシだと思ってますけどね。
でも世の中に出していいクオリティかどうかというと?ですが。

でもね、真っ赤になった論文、レポートを見て落ち込むのは間違ってます。
それは先生がきちんと仕事をしたということです。
どうでもよかったら、そんな時間のかかることやりません。
我々論文書くのが仕事の人間でさえ、どこかに論文を出したら査読でコテンパンにやられます。
何度も推敲した後でそれなんですから、論文や物を書くということに慣れていない学生のドラフトは
そりゃ不完全で当たり前なんです。
それをちゃんと読んで指導するのが我々の仕事。
論文を提出して、何も赤が入っていない場合は先生がちゃんと仕事していないか
あるいは先生に見放されているかのどちらかです。

私は基本的に自分の院生たちの書いたものにはきちんとフィードバックを与えます。
仕事ですから。
でも、中には正直、見放さざるを得ない院生もいます。
全く研究も何もせず、提出すべきものを提出してこない学生です。
大学院は大人の来るところですから、いちいち追いかけて出せ、というのも違うし。
最初は「速く提出しなさい」とか言ってましたけど、一度「忙しくて書けない」と言われてからは
私はその学生に見切りをつけました。
オマエは何をしに大学院に来てるのだ、誰に向かって忙しいって言っているのだ(アンタの何十倍も私は忙しいんですけど??)。

でも、彼が何も書かなくても私困ることないんですね。
だって論文指導は時間がかかるものだし、やるべきことはいっぱいあるわけなので。
ただ忙しくて何も書けない、書く時間がないといっても
書かないと卒業できないのが大学院。
ですから今やんなくてもそのうちやらないと卒業できないよ、とは思ってます。
そして急に私に面倒を見てくれと言われても、それも無理です。
そういう学生の書いてきたものには私は時間をかけて赤を入れることはしません。

その学生は研究室にももう来ないので、放っておいてます。
他の学生には「自分の学位なんだから自分で時間管理して論文に取り掛かること。
途中ちゃんと自ら指導を仰ぎに来ること。
ぎりぎりまでやらないでクオリティの低い論文になって、それで卒業がずれても自分の責任です」と言ってあります。

来学期は不良債権みたいなこんな学生も一応卒業することになるのですが
無理じゃないかと私は思っています。
Tはまぁそこまで不良じゃないし、指導したらそれにこたえて修正をしてくる学生ですので
ちゃんと最後まで面倒は見ますけどね。
だけどスケジュールが遅れると他の人間にまで迷惑かかるということは学んでもらわんといかん。
で、私は学生にスケジュールをぐちゃぐちゃにされるのは大嫌いなのよ。

Tにはぜひこのブログを読んでほしいわ・・・日本語だけど。
真っ赤な論文原稿が指導教員から帰ってきたら?
このエントリーだけでなく、ブログ全体に大学院生や卒論を書く学生のためになるものがたくさん書かれています。
一読の価値ありです。









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最終更新日  2014/12/27 04:26:53 PM
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