全て
| カテゴリ未分類
| Academiaってなんぞや?
| Music
| おしごと
| 職探し
| ミシガン
| 引越し
| Georgia on my mind...
| Ansley
| Once upon a time...
テーマ:たわごと(26869)
カテゴリ:カテゴリ未分類
これ、うちの院生Tが某教員に関して言ったコメントです。
以前ここにも書いた事件の顛末。 大学院の20名弱の大きさのクラス(大きすぎるっつーの)で、一人を除いてみんなCかDの成績を食らったという事件。 自分の指導院生がこれで大きなとばっちりを受け、この先の計画がめちゃくちゃになったこともあり 私も後始末に付き合わされているんですがね・・・ はじめは「あら、あの人も真面目に厳しく学生を採点するようになったんだ」と歓迎してましたが 詳細が明らかになるにつれ「これ、いったい何なのよ??」と眉間にしわが寄るような展開に。 うちの院生のほとんどは、まともではないので(失礼、でも事実)Cを取ろうがDを取ろうが「関係ない」と関心をそれほど持ってなかった様子だったんですが そんな中、私は自分に近いまともな院生だけにはこう説いていました。 「アメリカに帰って就活したり、この先他の国で働いたり博士課程に進もうとしているあなたたちにとって こういう成績は致命傷になる。アメリカだったらすでに大学院退学レベルものもだし こんなものが修士の成績に残ったら、まず博士課程には進めない。 就活するときも、うちの大学なんて国外に出たら誰も知らないわけのわからない大学院なのに そんなところでCとかDとか取ってる学生なんて、競争力がないってわかるよね。 本当にこの授業で手を抜いてCとかDで当然なら、このままでいいでしょう。 でも、他のクラスほぼオールAのアンタたちが、本当にこの成績なのかが私には疑問に残ってる。 成績なんてどうでもいい、大学院なんて時間つぶしだと思ってる学生のことは私はどうでもいい。 でも、何かほかにまともな目的を持って大学院に来ているのなら、この成績は多分不当だと思うから 自分でしかるべきルートで、担当教員の説明責任を果たさせなさい。 自分で動かないと、何も変わらないわよ。先生ができることはここまでだから」と伝えました。 その後、研究科長が私のところに来て担当教員の「説明」とやらを伝えてくれました。 二人とも憤死しそうな内容でしたが・・・ 去年の同じクラスでは10人ほどが全員Aの成績を取ったらしいのですが その説明は「去年はあのクラスでケースブックを出版するということになって そのためにちゃんとペーパー指導したからみんなAにしたけど 今年はそういう出版関連のことやらなかったので、指導しなかったらどのペーパーのクオリティも低くなったのでああいう成績になった」といったらしい。 そして、みんなテストを甘く見てひどい成績だったと。 テストの件はね、わかる。でも自分でも「配ったスライド見てたら大丈夫よ」と簡単だというイメージを植え付けたんだよな、この人は。 でも、一応テスト範囲をカバーする資料は渡して置いたわけだし、そりゃちゃんと勉強しない学生が悪い。大学院なんだから。 ただ、ペーパーに関してはどうも全くガイドラインも何もなかったというのが事実だったらしい。 普通たとえ1ページでもプリントとかで配布するよね?どんな感じで書けって。 え、やらないんですか?? 問題なのは、このレベルの大学院生の書くケースで出版して、自分は一つもケースを書かず あんまり指導せずに(これに関しては去年の学生が言っていた) 自分の功績として出版物出そうとしてたこと。 ただし、これはぽしゃったんですね。あまりにも学生の書くケースのクオリティが低いから出版社からボツにされたらしい(苦笑)。 これは本人から聞いてたし、その時私も「あのねぇ、うちの学生にまともにケース書く能力あるわけないでしょう。一から指導してやらないと無理無理」と笑ってたんですが 今年はそれをやらない代わりに指導も一切しなかったと自分で言っちゃってるところがすごい。 書けないのを書けるように指導するのが私たちの仕事なんじゃないでしょうか・・・ 研究科長もびっくりよ(笑)。これで「指導院生」とやら10何人いるらしいけど 誰一人まともに指導されてないらしい・・・ いいんですけどね、私の院生じゃないから。 もっといけなかったのが、学生たちが「どうせ真面目にやってもあの先生はちゃんと見てくれないし評価もしてくれない」と見透かしていたということ。 あぁ、それに気づくぐらいの脳みそはあったのかとちょっと安心しましたが 学生にそう見られてるってことはなめられてるってことですよ・・・ 別の院生は「明らかに授業中もここにいたくないってオーラが出てて、学生のこと気にもかけてないってわかった。そんな授業、なんで学生の僕らが気にしなきゃいけないんですか?」 そりゃ、そうだな。授業料払ってるんだし。 そんな雰囲気のところで厳しくしようとして尊敬してもらおうとしたって無理がある。 で、やらかしたのが学期中一度もフィードバック出さず、最後にみんなを落とすという荒業。 こんなので、学生の尊敬集められると思ってるのがすごいわ・・・ ちょっと気の毒になってきました。 この同僚は、教えることの本当の楽しさを知らないんだなって。 多分そういう指導もしてもらえなかったんだなって。 自分がそうされなかったら、どう指導していいかはわからないと思う。 幸い、私は指導教員に本当によく面倒見てもらったからね。 私は教えるのはそう好きじゃないんです。でも、やる気のある、吸収力の高い学生教えるのは面白いんですよ。 最初出来なかった学生が、だんだんできるようになってくるというのを見るのは楽しい。 それも自分が指導したからできるようになった、ってのを見るのは楽しい。 だから大教室の講義は好きじゃない。 大学院のクラスで10人も学生持ちたくない。 個人で面倒見られるのは5,6人まで。 その代り、みっちりしごきますけどね。 今学期なんぞ大学院生のクラスは脅しまくったので3人しか学生いませんが おかげさまで楽しいです。あの脅しにも屈しない、ある程度の学生しか来てませんので。 そうなるとこちらも多少リラックスするので「あぁ、この先生思ったほどBitchじゃないな」となる(笑)。 私の指導院生はわかってます。まじめにやらないヤツは私は嫌いだけど ちゃんとやってれば面倒は見るってことは。 だから今回の成績一連に関するごたごたの後始末にも関わらざるを得なかったんだけどね・・・ この教員のクラスに学生がこれだけ集まったのは「今まで楽に単位を出してきた」ということと 「授業簡単だったから」ってことだと研究科長及び同僚は言ってますが・・・ 私は授業を見たことないからわかりませんのでそういう判断はできません。 だけど、もう少し学生を気にかけてやってもいいんじゃないかな、とは思う。 大学院でCやらDを取るというのは致命傷になりかねないということもわかってほしいし CとかDを取らせないぐらいの最低限の指導はするべきだと思う。 そして私の院生Tはこういったわけです。「自分の教授という特権で俺らの人生狂わせてる。 何の説明もなしに。こんなのフェアではない」と。 そうだね。フェアじゃない。でもそう思うなら自分たちでしかるべきルートで抗議しなさい。 私には、それはできない。 そう話したら、私のできのいい院生たちと、他何人かが研究科長のところに出向いて話をすることになったそうです。 研究科長も「学生からこちらに来ない限り、自分も何もできない」と言ってたのでね。 この先どう転がるかはわかりませんが、せめて正しい成績判断をしてやってほしいと思います。 なめてかかった学生のこの先なんてどうでもいいです。 だけど、やるべきことやった学生を大学院でCやDにするのはやめてほしい。 すでに何人かのこの先の計画狂わせちゃったんだから・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015/04/26 02:57:56 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|