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テーマ:食品添加物を話題に(109)
カテゴリ:日々。
「TORTOISE 次の世代の子どもたちのために」より転載させて頂きます。
純白の恐怖 砂糖の甘い罠 まぶしすぎて見えなかった白さの裏の黒い影 『純白』は恐るべき 麻薬のような化学物質 ウイリアム・ダフティはその本のなかで「精糖は元来薬剤として用いられたもので、昔のアラブ人やユダヤ人は細心の注意を払って処方薬にごく少量加えたにすぎなかったのです。精糖は、極度に疲れきっている人の体と脳を、即座に幻覚状態にまで180度変化させることができるようなもの、つまり脳を仰天させることができるのです」と述べています。 白砂糖が精神的にもブルーにさせていくことは前ぺージでも触れてきたことですが、脳神経系をも直撃するという点は、やはり純白の、人工的に合成されたアミノ酸の化学調味料の害に似ていることに気付きます。 最近は、白砂糖がアレルゲンになる砂糖アレルギーも出現し、頭痛、鼻炎、疲労感、アトピー性皮膚炎、抑鬱症状などの″化学物質過敏性″になる人がいます。近年急増しているアレルギーやガンは文明病ともいわれ、先進諸国の大気や水、食生活を汚染している化学物質(排気ガス、産業廃液、農薬、添加物、そのほか生活環境にあふれるあらゆる人工的な化合物)や、ストレスの多い生活のせいではないかといわれています。 玄米菜食主義で知られるマクロビオティックの提唱者として、世界に知られる桜沢如一氏は白砂糖のこんな実験もしています。0.5%の白砂糖の溶液を赤血球に加えると、あっという間に赤血球が溶け赤い色が消えてしまう。そして次に白血球が現れるが、同様に白砂糖液を加えるとその白血球も消えてしまったとか。これでは病気にもなるはずです。 イギリスのジョン・ユドキンもその著書『純白、この恐ろしきもの』のなかで、精白された砂糖をはじめ、精白された小麦などの問題も指摘。自然な栄養素のさまざまな複合的なバランスと、酵素などの働きがいかに重要かを述べています。 高純度の精製塩、白砂糖、化学調味料、食品添加物などは、人工的な『化学物質』であり、人間にとっては不自然で必要のないもの、有害なものであるということを、どうかお忘れなく! そして、その害が母体から胎児にまで少しつつ影響を与えていることは、砂糖アレルギー児の出現でも分かるとおりです。もう白砂糖はこれ以上取らないで!と、体が過剰防衛反応を起こしているせいではないでしょうか。 「アメリカ上院栄養問題特別委員会」の報告書でも、砂糖の摂取は減らし、穀類などから炭水化物を取るようにと警告しています。多くの犯罪者やハイパーアクティブな青少年らが保護監察中に、砂糖ぬきで、加工食品や肉食に頼らぬ食生活を送るうち、すっかり問題行動を起こさなくなったという例は、各国の、実に多くの実証例に見られるのです。 日本人が白砂糖を多く取るようになったといっても、まだアメリカやイギリスの3分の2ぐらいの量。でも油断はできません。白砂糖の甘い誘惑は、麻薬のような習慣性を持つもの。それに最近は白砂糖に代わる人工甘味料も増えています。 女性に人気の低カロリーのダイエット甘味料も要注意 甘みの誘惑にはなかなか勝てず、やせたい人がつい頼りにし、手軽に手に入れることのできる人工甘味料には、また別の危険性があるのです。 かつてよく使われていたサッカリンには発ガン性があることが分かり、今ではあまり使われなくなっていますが、最近よく見かけるのはアスパルテーム。これは砂糖の100倍の甘さがあってなんとノンカロリーというのだから、糖尿病の人や肥満を気にしている人には、救いの甘味料のように思えるでしょう。 しかしアスパルテームには、フェ二ルアラ二ン化合物で脳に障害を起こす疑いがあります。特に、まれに生まれるフェニルケトン尿症の乳幼児には、摂取量の厳重なコントロールが必要なので、妊娠中の人は特に避けるべきだと厚生省も通達を出しています。 また、ロー力ロリーの天然甘味料のステビアは、もともとは不妊と避妊用の薬草から抽出したもので、低純度のものには不妊を招いたり発ガン性を持つものもあるのです。 清涼飲料水などに使われるステビアは、純度が高いのでまず心配ないといわれますが、最近はお惣菜や漬物、そのほかの加工食品などの味つけによく使われていて、これらの中には要注意のものが混ざっているようです。赤ちゃんが欲しい人や妊娠している人は、白砂糖や人工甘味料もできるだけ取らないように気を付けたほうがいいでしょう。 ところで、最近ガンも治ると評判の「野菜スープ」。試してみると、大根の葉や、にんじん、ごぼうなどの皮も一緒にじっくり煮込むだけで、こんな自然な甘みとうまみが出るのか、と発見があります。自然な甘みに慣れてくると、人工的な甘さは強すぎて、大量には食べられなくなります。 マクロピオティツクの「身土不二」「一物全体」の食療法は白砂糖なし 『シュガー・ブルース:砂糖病』の著者、ウィリアム・ダフティは、自ら白砂糖を取り過ぎてさまざまな慢性病に苦しんだあげく、マクロピオティックの食療法に出合って白砂糖を絶ち、健康を取り戻したことを告白しています。 マクロピオティツクとは、食べ物も宇宙自然の全体の陰陽バランスに沿って食べるという東洋思想から生まれており、西洋医学や栄養学とば違う視点から、医食同源の根拠を体系づけています。ものの食べ方の基本には、「身土不二」「一物全体」という考え方があります。 「身土不二」とは、人間の身体とその土地で取れる食べ物は、分かちがたい関係を持つとし、「一物全体」は、食物の葉も根も皮も、まるごと食べたほうが陰陽の生命バランスの調和が取れるとしています。 玄米(穀類)と季節ごとの旬の野菜類を中心に、肉類は基本的に取りません。肉食は血液を酸化させるからです。砂糖きびは日本の南では取れますが、それも少しの量で、より自然に近い黒砂糖を少量だけ取るほうがよいとか。 熱帯産の砂糖や果物は体を冷やす働きがあるし、夏野菜のきゃうりやトマトも同様です。だから冬に生野菜サラダを取っても逆効果とか。冬には体を温める根菜類がよく、春先には身体の代謝活動を促進する山菜やタケノコなどの旬の食べ物が、健康的にも理にかなっているというわけです。 野菜が作れない寒冷地に住むイヌイッ卜などは、アザラシの生肉や内臓をまること食べることでビタミン類や酵素などを補っているといいます。 マクロピオティツクの、病気治しが目的の食療法では、甘いものや果物、黒砂糖やみりんも一切禁じて、魚介類も制限します。それによってガンなどの難病の多くが改善していることから、日本よりも、近年欧米で注目されるようになっています。 しかし菜食が基本でも、伝統的な食環境も合わせて考える必要もあり、健康な人ならば、卵や牛乳や魚肉類も少々なら取る、ゆるやかな食べ方も許される気がします。それよりも、精白した砂糖や精製塩、化学調味料、農薬の多い玄米などを使わないことのほうに注意を。それでは食養料理になりません。 ※なお、白砂糖の害の資料の多くは、日本CL協会とオーサワジャパン(株)のご協力をいただきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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