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カテゴリ:日々。
種差別・動物の権利(アニマルライツ)・動物の解放を考える
南茶手 美井雁さんの記事を転載させて頂きます。 テーマ:種差別を解消し、動物解放を真剣に考えよう.(621) カテゴリ:種差別・アニマルライツについて 今回はいきなり転載記事です。 トップクラスのアルツハイマー研究者 「動物実験は人間の役に立たない」 ローレンス・A・ハンセン AVA-net 海外 ニュース No.140 2010-1-2 翻訳:宮路正子 最近、神経科学学会の年次大会がシカゴで開催された。 神経科学は私の専門分野であるが、私はこの大会に学会員としてではなく、学会が述べる動物実験への支持の拡大という目標に抗議するために出席した。 学会は、すべての動物実験者と同様に、動物実験への「拡大する脅威」があることを認識し、動物実験促進という「既得権」のためにさらなる支持者を取り入れようとしている。 どのような既得権でも、その存在をまわりに知らせる権利はあるが、動物実験促進についてそれを行えば、動物福祉を支持する神経科学者から反応があることは間違いない。 すでに確かな研究実績を持ち、かつ“動物の倫理的な扱いを求める人々の会”(PETA)の会員である神経科学者は珍しい。そのような研究者は、大学内における甚だしい動物虐待に対して科学的かつ倫理的な異議を唱える傾向があるため、同僚から信頼できない、あるいは裏切り者のスパイであるとすら見なされることも多い。しかし、動物実験は、その結果がいつかどこかで人間の役に立つかもしれないのだから、科学的かつ倫理的に正当化されるという、基礎科学者の不誠実な、誤解を招く、行き過ぎた主張を暴くのに、医科大学院の教職員であると同時に動物保護活動家である人間ほど適任な者はないだろう。 非常に残酷な基礎神経科学研究と人間のこれからの福祉とを無理やり関連付けたのは、結局のところ、ほとんどの研究資金を提供しているのは一般市民で、その人たちは、サルやイヌやネコのおぞましい実験にぞっとしてたじろぎ、そのような実験が人間の役に立たなければ激しく非難するということを神経科学者が暗黙のうちに認めているということだ。 特にひどい例は、視覚追跡の神経管理について研究するために、国内のあちこちの大学で何十年も継続されている非常に侵襲的なサルの実験だ。不運なサルは両眼にコイルを埋め込まれ、頭蓋骨には脳に電極を埋め込むためにいくつもの穴をあけられ、頭部固定手術では、ネジ、ボルト、金属板を直接頭蓋骨に取り付けられる。 そして、そのような状態にされた後には「労働倫理」を生じさせるために飲み水を与えられず、移動物体を目で追うようにさせられるのだ。 動物虐待については、通常第一印象が正しく、私たちの大部分は、脳に電極を埋め込まれ、頭にボルトを取り付けられたサルが、その能力を試させられるために、命をつなぐために必要な水を一口飲もうと、必死に試みる写真を見ることすら耐えられない。 そのような残酷さは、実験への助成金申請では、研究データがアルツハイマーのような病気の原因と治療法の発見につながる可能性を引き合いに出すことで正当化される。しかし、アルツハイマー病研究に何十年間も費やしてきた私達は、無制限に資金を得るためのそのような正当性が倫理的なおとり戦略であることを承知している。この神経経路がアルツハイマー病には何の関わりもなく、これらの実験が実際のアルツハイマー病研究では一度も言及されたことがないのだから。 そのようなサルの拷問は人間の健康の改善にはつながらないので、動物の権利擁護者でなくとも、倫理的な費用・便益分析を行えば、目的は手段を正当化しないと結論づけるだろうということが分かる。特に臨床の高度な高解像度神経画像法における急速な進歩が、早急にそのような侵襲的技術の必要性を取り除くだろうから。 動物実験には助成金が伴うため、過剰な動物虐待を防ぐために動物福祉法で研究機関には動物の管理と使用委員会の設置が義務付けられている。しかし多くの場合、このような委員会メンバーのほとんどは動物実験者なので、実効性がない。 サル、イヌ、ネコなどの動物における実験のほとんどは人間の利益に結びついていない。そして、そのような実験を「人道的」と描写するためには、ジョージ・オーウェルが「1984年」で創作した表現法(newspeak)のように、言葉に新しい定義を与える必要がある。「人道的」とは、優しい気持ち、配慮、慈悲の心を持って扱うことであり、言葉が意味を持つ限り、その意味を、自分達の好き勝手に捻じ曲げることはできない。動物実験は人道的ではなく、決して人道的ではありえない。 ※ローレンス・A・ハンセン医師は、有資格病理学者で神経病理学者であり、カリフォルニア大学サン・ディエゴ校の神経科学と病理学の教授でもある。また、大学のアルツハイマー病研究センターでは、神経病理学研究の中心的存在である。ハンセン教授は、2009年3月に、”アルツハイマー病ジャーナル“から世界でトップ100人のアルツハイマー病研究者のひとりとして認められた。 2009年10月23日 The Baltimore Sun http://www.baltimoresun.com/health/sns-200910230804mctnewsservbc-animaltesting-peta-m,0,5475496.story 【出典】 トップクラスのアルツハイマー研究者 「動物実験は人間の役に立たない」 http://www.ava-net.net/world-news/140-1.htm ------------------------------------------------------------------------ 先ず動物実験は医療の研究・発展に有効である。 という考え方からして間違っているのだからどうしようもない。 そして現代医療が万能であり、どんな病気でも 治療(投薬・手術その他)でなんとでもなるという思い込み自体が間違いだと思う。 同じ動物であるのに少しだけ優位だからという人間の勝手な考えで 他の動物を虐待する権利はどこにあるのか? 確かに医療の進化で神の手を持つという外科医に 腫瘍切除の最後の頼みの綱として縋りたいという気持ちは分かる。 大怪我をしてしまったのなら縫い合わせてもらうことも必要であろう。 でも注意力散漫になって怪我をするのも 生活習慣病になってしまうのも 自分が食べるものによって左右されるということに気が付かなくては いくら神の手の外科医に腫瘍切除してもらって成功したとしても 毎日の食事に目を向けて改善しなければ またどこかに腫瘍ができるという危険性は残る。 どんなに医療が発達したように見えても 結局自分の身体は自分で守る以外にない。 売り上げ至上主義のTVCMに出てくる食品や 手軽にお腹がいっぱいになるコンビニ食ばかりでは 命は守っていけない。 日々の食事が身体を作り、命を育むと思えば 手間をかけること=命を守ることだと分かる。 自戒を込めて☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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