|
カテゴリ:大きな犬と暮らす
シュンタはもう散歩に連れていけない。 このままでは遅かれ早かれ哀しいことになってしまう!! シュンタが牧羊犬のDNAを持っていて、優れた番犬なのかもしれないけれど、山奥で暮らしているわけじゃないのだから、このまま成犬になっていったら、なんらかのトラブルが起こるに違いない。誰しもがこのように思うほど、シュンタの家族以外の人、犬に対する攻撃はすさまじいものでした。 日に日に大きくなり、日に日に激しくなります。家では、相変わらずのオズオズしている少年のようなふるまい、佇まいですから、落差が激しく、リードを引いている私は、力の強さ、怒りのような攻撃の激しさに、暗澹とする思いでした。 ある晩、遠出は出来なくとも、近所だけならがんばれる、とシュンタだけを連れて散歩に出ました。もう、すっかり夜です。人通りもなく、どうにか一番最短の周囲をぐるっとまわり、家まであと少しの所まで来た時、坂道を登っていたのですが、一台の貨物車が下ってきます。 細い道で、すれ違うのがやっと。どうしようと思う前に、シュンタが立ち上がって吠え出しました。熊のように立って、車に襲いかかろうとするのです。 相手は貨物車、ひかれるのはシュンタ。とっさに、私は、道の下、崖になっていたのですが、その崖をしゃがんで、後ろ向きに滑り降りました。リードは死んでも放すまい!! シュンタは、道にのこっていましたが、無事に車は通りすぎて行きました。 私はすりむき傷ですみましたし、シュンタも車も無事でしたが、その夜から、私がシュンタを連れての散歩は禁止になりました。 シュンタを強く叱ってもその時は気が狂ったとしか思えないほどの姿で、全く言うことをききませんでした。 やはり、家庭内で暮らす犬でも、外の社会と無縁でいられないのだから、訓練を入れよう。 それと、散歩に歩くことが出来ないと、運動量のこともあるので、運動場を作ることにしました。のちのち、時間裕福者になったら、ハーブ園でもしようかなあ、と考えていた庭続きの土地に土をいれてもらい、小さいけどドッグランを作りました。 仕様は、牧場仕様。以前からのフェンスを利用して、3方は金属のフェンスではなく板張りです。芝生を植え、私たちもゆっくりと遊べるように、高床のテラスを作り、休憩用の3畳弱の小屋をその上に作りました。 訓練は警察犬の訓練士に家に通ってもらうことにしました。私も多忙にしていますので、送り迎えなど、不可能でしたし、預けっぱなしの訓練校に入れるのは、パパも私も嫌でした。せっかく、私たちだけには、心を許しているようなシュンタが、離れることにより、私たちから捨てられたと思い、さらに人間不信になってしまうようで嫌だったのです。 隔日で30分単位で、ということになりました。 でも、シュンタの訓練の始める前にもう一つしなければいけないことがありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 6, 2007 10:30:42 AM
[大きな犬と暮らす] カテゴリの最新記事
|