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Sep 18, 2007
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敬老の日の2日目になりますが、9月15日に老母に会いに出かけました。

90歳と7ヶ月。主治医からは、どこも悪くありません。100歳まで、大丈夫ですよ・・・
その主治医も、87歳とか・・・あと、10年ですかあ・・・

ありがとうございます・・・と頭を下げますが、その都度、自分の老いを考えます。
母が長生きすることは、喜ばしいことなのでしょうが、母の老後独り暮らしのキイパーソンである私は、5年ほど前にキイパーソンと名付けられた時に、加齢がストップするわけもなく、同じように歳が加わり、現在60歳。
これから10年後には、行政的にも、社会的にも真性老人になります。そういう意味での老いを考えてしまいます。

こういう話はキリがあってない。人の寿命は看破はできない。

ただ、望むことはできるので、
「どうぞ、母を彼岸に見送るまで、私が元気でいられますように!!」

ということになってしまいます。

そんな娘の心の中なぞ、全く考えもしないように、屈託無く元気でした。

ただ、ぶっつづけで、話しをしていると、3時間が限界のようで、毎回
「はい、わかりました。よく来てくれました。思ってもみなかったので、とても嬉しかったですよ。」

と、言い出します。
もうそろそろ帰れということなのだな、と帰り支度を始めます。
玄関まで送りに出てきて、お天気が良いと外まで。

頭を小刻みに振りながら、
「あああ、なんと言ったらいいのかねえ、来てくれるのは、嬉しいのに、この別れる時の気持ちは、たまらないねえ。」

「また、そんなことを・・・だったら、すぐに私の所にいらっしゃいって言っているでしょ。」

「そうは言ってもねえ、こちら流のお葬式をして、皆さんと、お別れしなくちゃねえ」


みなさんて・・・あなたが、仲良くしてきた方たちは、もう何人も存命していないじゃないですか・・・とこんなことは、口に出しては言いません。

が、こういうことが、わからなくなる、考えが及ばなくなる、認識できなくなる・・・これが認知症と名付けられた症状なのだろうと、解ってきました。

全体と個の関係が測れなくなる、思考のバランス感覚がなくなる・・・人間が人間であることの証である脳の動き、その脳がどのように破壊されていくのか・・・母は、私に見せてくれているのでしょうか。そう思うことで、敬老なんだわ、とひとりごちての往復でした。

20070918umi
20070918umi posted by (C)vmama

上の写真は、昨年の4月から母がお世話になっている自立型老人ホームの庭から、眼下の太平洋を写したものです。建物は国道から山に向かって少し登った丘の上に建っています。
食堂からの眺めは水平線が丸く眺望でき、夏涼しく、冬暖かなとても良い立地です。

この海岸では、サーフィン世界チャンピオン大会も開催されます。とても良いポイントがあるとかで、海には、真冬でも人が入っています。この日は波が全くなく、人の姿もまばらでしたが・・・










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最終更新日  Sep 28, 2007 04:49:43 PM
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