|
カテゴリ:台湾の旅
さっきカフェでコーヒー飲んでいた時、隣に座ったのは3人組の制服着たOLさんでした。
OLさんって綺麗ですね~~~。頭のてっぺんから足の爪先まで綺麗に手入れされてて・・・。 ああ。女として、私ってこれでいいのかしらん??? 良いニオイしてたなぁ・・・。ああ、ちょっぴり落ち込むわ・・・。 そんな、本日の私の装いは・・・なんて子供っぽい格好かしら???昨日のオウムつながりです。 スソにオウムちゃんが並んでおります。 見にくいのでオウムちゃんのアップもどうぞ!! さて、今日は台湾旅行の後編です。 Pi Pi Pi Pi Pi Pi・・・・・・・ 目覚ましの電子音で目が覚めました。 疲れていたので、早くに床に就いたものの隣から聞こえる話し声(なんせ、壁はベニヤ板ですから・・・)でほとんど眠れませんでした。なにやら、もめていたようで女性がずっと怒鳴っていました。 中国人女性の罵声を聞きながら、うとうとしていたところ目覚ましに起こされてしまったのでした。 頭が痛い・・・。 とりあえず、シャワーを浴びよう・・・とバスルームへ。 しかし、お湯は一滴も出ず、仕方なく水のシャワーをあびました。 荷物をまとめ、(支払いはチェックイン時に済んでいました。あまり安くはありませんでした。泣。)宿を出ました。 標高が高いせいと、朝の冷気のせいで辺りはひんやりしています。雲の切れ間からまだ星が顔を覗かせています。 雲・・・。 御来光は無理かな・・・。 昨日、御来光ツアーを予約したホテルまで歩いて20分程。 ホテルの前には人がぽつりぽつりと集まっていました。 出発はまだ・・・との事。 ホテルの前に出ていた朝食の屋台で豆乳を買い、石ころに腰掛けて飲んでいると、知らないおばさんが近づいてきました。 「おじょうさん。そんなに薄着じゃ寒いよ。今からもっと上に登るんだから。コレを着なさいよ。」 見ると、おばさんは手にたくさんのコートを持っています。 どうやら、コートのレンタル業をしている様子。すでに、寒さにまいっていた私は、おばさんから借りる事にしました。 10分もすると、あちこちから人が集まってきて、辺りは少し賑やかになってきました。みんな、めいめいに空を仰ぎ、雲を指さしては何か言っています。 何度登っても、朝日を見られない人も大勢いるのです。 以前に見られなかった人は、今回こそは・・・と願い、初めての人々も絶対見たい!と願う・・・。 勿論、私も・・・。 しばらくするとワゴン車が何台も到着しそれぞれが車に乗り込みました。 昨日のアメリカ人のグループもいます。 車の中は、得体の知れない興奮に包まれていました。 みんなの望みは一つ。 御来光を拝むこと! みんなそわそわと落ち着きません。乗り合わせた台湾人のおじいさんが、「自分は4度目の阿里山だが、これまで一度も御来光を見た事がないのだ」と話しています。 そっと窓から外を見ると、まだ雲は晴れていないようでした。 20~30分ほど車に揺られ、かなり高い所までやってきたようです。 外に出ると、風は冷たく身を切られるようでした。 レンタルしたコートを着込み、朝日が昇るのをじっと待ちます。辺りは暗く、何も見えません。 どのくらい待ったでしょうか。 寒くてもうだめだ・・・と思った時でした。 向かいの山の端が、薄紫色の光りを帯びたかのように見えました。 さっきまで、騒いでいた人々も急に黙り込み、辺りはシンとした空気につつまれました。 いつのまにか朝霧は柔らかくなっています。 薄紫の光は辺りを少しずつ支配していきます。 やがて、山の端から茜色と金色の光が少しずつ現れました。 朝日です。 それは、映画よりもドラマチックなひとときでした。 自分の眼下に広がる銀鼠色の雲。雲の端は薔薇色とも黄金色ともつかぬ色彩に染められ、まるで夕暮れ時の海のようです。 浅葱色の山肌は柔らかな金色の朝霧に覆われ、御来光のはるか上には群青色の夜と明け方の星がありました。 キリリと張りつめた、冷たい空気の中で私たちはただ呆然と立っていました。 自分の呼吸と心臓の音しか聞こえません。 朝日がゆっくりと昇るにつれ、頬に柔らかな暖かさを感じます。 気が付くと、みんな朝日に向かい手を合わせていました。 私も、しっかりと御来光に手を合わせていました。(私は、無宗教です。あしからず・・・) 辺りが明るくなるにつれ、自分の中にあったモヤモヤもスッキリと晴れ渡っていくような気がします。 まさに、浄化されたような気分でした。 太陽が上がりきると、辺りから歓声が上がりました。記念写真を撮ったりと、元の賑やかさが戻ってきました。 単純なもので、私の中にあった迷いや不安はどこかに消えて無くなっていました。 自分の中の全ての不安や悩みがとても些細な事に感じたのです。 私は生まれ変わったのでは?と思うほど身体も軽くなり、身体に力が湧いてくるのを感じました。 人間が何故に太陽を神のように思うのか、わかったような気がした体験でした。 太陽が昇り切ると、そこには台湾らしい青空が広がりました。気温もぐんぐん上がります。 例のおばちゃんにコートを返却し、私はバス乗り場へ向かいました。 行きはトロッコ列車に乗ったので帰りは、バスで・・・と決めていたのです。(バスの方が安い。) しかし、この選択が後ほど地獄を見る羽目になるのですが、 このことについては、明日の番外編で書こうと思います。 嘉義の駅から基隆に戻り、おじさまに御来光の話をすると、 「初めて登って御来光を見られるなんて凄いことだよ。行って良かったね。」と喜んでくれました。 その後、2~3日台湾に滞在し、帰国しました。 帰ったら、引っ越しの準備や入学の準備が待ち受けています。しかし、あれほど不安だった大学入学も、もう、少しの不安もなく私はこれから始まる新しい生活に希望をふくらませていました。 考えてみると、コレが初めての海外一人旅だった気がします。暖かい人々に助けられ、時にはしたたかなおばちゃんに騙され(←阿里山に行く人は列車乗り場で声を掛けるホテルの客引きおばちゃんに注意です)。笑。 今思えば、もっと出会った人達とうち解ければ良かった・・・とか、ホテルだって変えればよかったのに・・・とか色々考えるのですが、そのときは精一杯だったんですね~。必死でした。笑。 でもこの旅のおかげで、海外を旅する楽しさを知りました。 だから今、この商売に繋がっているのかも・・・ですね。 そして御来光の御利益か、色々悩みつつも大好きな絵に没頭できるという幸せな4年間をすごしたのでした。 追記:私に阿里山行きを勧めてくれた大好きな台湾の祖父代わりのおじさまは、現在、癌と闘っておられます。御来光の御利益が、おじさまの元へも届く事を心から願っています。 番外編はまた明日・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[台湾の旅] カテゴリの最新記事
|