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Aug 16, 2004
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カテゴリ:ミステリーなお話
さきほど・・・撮影が終了しました・・・。
「笑顔ください!!」
と言われても、顔は引きつるばかり。
「口元に力を入れて・・・」というから入れれば、「そういう力の入れ方じゃなくて・・・」と笑われてしまいました。
笑顔なんか、そんなに意識して作ったことがなく、いつも可笑しければガハハと大口を開けるくらいなので、微笑む事が出来ない・・・。女として問題ありありですな。
9月に福岡のみの発売の情報誌の特集なのですが・・・ああ見るのが怖い・・・。
やはり誰かにモデルを頼むべきでしたね。しくじりました。
さて、本日は動きやすいリンダパンツです。
そして今日撮影で着たのは・・・
素材アップ
これです。前の日記にアップしましたが。
そして今日は、私の今のところナンバーワンに気に入っているチャイナワンピースをご紹介。
私のお気に入り
これ、なんとコットン素材!!ちょっと厚めの生地なのではおりものをすれば秋まで使えそうです。大胆な花のプリントですが、色が落ち着いて居るためと生地がカジュアルな為に普段使いにしたら素敵です。
ちょっと年配の方が着ても素敵に似合うと思う1枚です。


お盆も終わり、ちょっと暑さもましになったか???という感じですが・・・。
先日、稲川淳○さんがテレビで怪談をやっていました。
映像で見るより話で聞いた方が怖い!!!
西洋のお化けは形がはっきりしたモノが多いのでそれほど怖くは無いのですが(びっくりするけど)・・・日本の幽霊は何だか形がわからない、雰囲気だけで怖いので、本当にぞっとします(いろいろ想像しちゃうし)。
実は、私・・・幽霊見たことありません。
信じてもいません・・・・が・・・・

一昨年、ちょっと不思議な体験をしたので、今日はそのお話を。

一昨年の夏、私は体調を壊し1ヶ月間ちょっと入院していました。
入院してしばらくは痛みが凄く、眠れない日々が続きました。
あまりの痛さに強い鎮痛剤を注射してもらったことも・・・。
強い鎮痛剤(多分、あまりに痛がるので麻酔の一種を少量投与してくれたと思います。)を注射すると、意識は朦朧とし動悸は激しくなり、私は、幻覚を見ました。

もの凄いスピードで空を飛び、ビルの間をすり抜け・・・・・
急に身体が押さえつけられたと思ったらベッドにいて、ベッドをたくさんの灰色の顔をしたお坊さんが覗き込んでいる・・・

あまり気持ちの良くない夢?幻覚?です。
5分くらいしか経っていない気がするのに、2時間が経過していたりして・・・しばらくはそんな日が続きました。

当初、痛みが酷く、夜中に何度もナースコールをするので、私は周りに迷惑がかからないよう小さな個室に入っていました。
その病院はそんな個室がたくさんあり、長い廊下にそって並んでいます。
そして、私が入院した時は満室でした。

入院して3週間ほどがたち、痛みもほとんど無くなり炎症(内臓です。)もほとんど治まった頃でした。
主治医には、「食事がちゃんと食べれるようになったら、退院の日を決めましょう」といわれていました。
もうそのころは、痛みもないし個室で何もすることがなく、本を読んだりTVを見たりしてぼんやりとすごしていました。

昼間ごろごろしていると、夜眠れない!!

これは健全な時もそうですが、入院していると正にその通り!運動量がほとんどないせいか、夜になってもちっとも眠れません。
痛い時は、痛みに耐えることで時間はすぐに経ってしまいますが、どっこも痛くなくなると・・・
時間が経つのが遅いのです・・・。
しばらくは睡眠導入剤を貰って飲んでいたのですが、癖になる(もともと寝付きが悪い方なので。)と良くないと思い、
5日ほど前から服用を止めていたのです。

病院の消灯は早い・・・。
9時には部屋の灯りを消しに看護婦さんがやってきます。
消灯してからも、私は枕元の灯りをつけて本を読んでいました。
 フと時計を見ると・・・1時。
『もう寝なくては』
灯りを消して横になりますが、やはり眠れません。
ごろりごろりと寝返りを何度も打っていました。

すると突然・・・・

廊下でもの音がしました。
『見回りかな?』

すると今度はもっと大きな物音。
誰かが、廊下を小走りしながら行ったり来たりしているのです。
廊下の突き当たりにはナースステーションがあり、夜中でも看護士達が常駐しています。
なにかあったらすぐにやって来るはずです。
『夜中に走り回るなんて・・・子供はいないはずだし・・・痴呆のご老人かしら?』
そう思ってじっと聞いていると・・・

トトトトト・・・    トトトトト・・・(小走りの音)

トト・・・  トトトト・・・

「コン!」    「コン!」

『!!コン??!!なんじゃ???』
それは、しわがれた年配の男性とも女性ともつかない声でした。明らかに「コン」と鳴いている・・・。
何なのだ???と小さくパニックに陥って固まっている私をよそに、そいつはもっと走りまわります。

トトトト・・・    トンっ!(『うわっジャンプしてる!!!』)

  トトトトト・・・

(立ち止まって)「コン。」「コン コン!」

トトトトトトト・・・   トトト・・・

見えはしないけれど、つま先立ちで走り回るそいつは絶対!人間の形をしていると確信。
「コン」もしっかりとKONと発音している・・・。
咳とか動物の声ではいっさい無いのです。
私はだんだん気味が悪くなりました。

『けっこう大きな声出してるし・・・廊下はナースステーションから丸見えだし、なぜ看護士は注意しないのだろう。迷惑な話よね。全く。』

そう思って布団を頭までかぶったその時です。
私の部屋のドアの前で足音はとまり・・・そして・・・

「コン!」

嗄れ、潰れた声でした。

あまりの恐ろしさに私は跳ね起き、絶対姿を見てやるぞ!!注意してやる!!とベッドを降りましたが足が進まないのです。

『幻覚か?でも・・・麻酔も睡眠薬も使ってないのに・・・』

意識ははっきりしています。

そいつは私の部屋の扉の前に座っているはずです。
何しろ気配が、ビンビンに伝わってきます。
むこうも私の動きをじっと探って居るような気がします。
しばらくベッドの脇に固まっていました・・・・


「・・・・コン!」
トトトトトトト・・・・・・・・

そいつは私の部屋の前からナースステーションの方に向かって走って行ったようでした。
「コン!」
の声も遠くなって行きます。

音が消えてから、私は時計を見ました。
2時半・・・。
夢か現か・・・。

『とりあえず、トイレに行こう。』
トイレは部屋の中にあり、ドアの隣に位置していました。
『ドアを開けてみようかな・・・』
そう思いはしたものの・・・身体が動かず、トイレに入り洗面台の鏡を見ると痩せた自分の顔が映っていました。
『夢ではない!』

私は、いつも朝方早くに目をさましていましたが、
次の日は検血で起こされるまで目を覚ますことがありませんでした。

「久しぶりによく眠れたみたいですね。」笑顔でそういう看護士に、昨夜の事を聞いてみたいと思いました。
しかし・・・なぜか聞けず・・・
「昨夜、なんだか遅くまで眠れなくて・・・今朝方やっと寝たんです。」
とそれだけしか言えませんでした。
「そうだったの。夜、ちゃんと寝ないと、退院してから時差ぼけになっちゃいますよ。」
看護士は笑ってそういうと、部屋をでて行きました。

「痴呆のおじいちゃんが大暴れしてうるさかったでしょ?ゴメンナサイね。」
という言葉を期待していた私は、ますます他のナースにも聞き辛くなり・・・・
誰にも話さないまま、退院したのでした。

ちょうど、いまごろ。
お盆過ぎたある日の出来事です。

きつね男は本当にいたか???
友達に話をしても、薬のせいよ・・・といわれます。
しかし、あれは夢では無かったはずです。
とてもリアルだったし。(私は枕元の腕時計を取って時間も見ています。トイレにも行っています。)
そして、割と冷静でした。

私は幽霊やお化けは見たことがありません。
しかし、アレがそうだとするなら・・・・
私はソレを感じたことがある・・・ということになるのでしょうか???





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最終更新日  Aug 16, 2004 02:36:49 PM
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