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Aug 10, 2005
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カテゴリ:懐かし日記
さてさて・・・そろそろお盆でやんす。笑。
皆様、お盆休みはどこかお出かけされますか?
ふるさとに帰られる方も多いのではないでしょうか。

お盆は死んだ人の御霊がこの世に戻ってくるんだそうな。
本当か、うそかは別として・・・良いことでございます。
年に一度は、亡くなったあの人を思い起こすことが出来るのです。

という訳で・・・本日はジャスミンのヒイババ(曾祖母)の思い出。

ジャスミンの家は、どうやら女がしぶとい家系のようでございまして・・・
女は本当に長生きでございます。

ヒイババは95で亡くなりました。
95!!!もうちょっとでアンティークでございます。笑。
しかし驚くなかれ・・・。
ヒイババのお姉様は、ヒイババの後に亡くなりましたのです。。。

いや~~~。大往生でございます。
2人とも死ぬまで病気ひとつしなかったばかりか・・・
ヒヒババの姉さんは入っていた老人施設で90過ぎに結婚まで致しました。うふふ。
良かこつですね。
(ちなみにヒイジジは父が若い頃に亡くなったそうですよ。
 『俺は62で死ぬ』と良い続け・・・本当に62才でころりと亡くなったとか。)

私の記憶の中のヒイババは・・・
私が幼少の頃からもうすでにシワクチャです。
亡くなる直前の記憶の中のヒイババも同じくらいにシワクチャなので・・・
昔から老け顔なのか・・・
それともある程度老けてから後、それ以上は老けなかったのか・・・
それは謎でございます。

まあ・・・とにかく絵に描いたようなシワクチャのばあちゃんでした。

いつも和服姿。
一度も洋服を着ているのを見たことがございません。

いつも夕方6時には一番風呂に入り・・・
腰巻きひとつで自分の部屋に帰る姿は若干妖怪じみてもおりました。
暑いからって・・・そりゃなかろう。。。
(小さい頃に、廊下の暗がりで遭遇すると怖かったもんですわ。)

しかしね・・・夫を早くに亡くし・・・
若い頃は、住み込みの若い職人達を一人で仕切りまくっていたヒヒババは強かったですよ。

腰は曲がっておりましたけどね。
朝は4時に起きて・・・自分の腰巻きを自分で洗い・・・
毎日毎日・・・寒い日も暑い日も・・・ぐるぐると町内を歩き回り・・・
帰ってきたらアイスクリームを食べ・・・
飼っていた猫と戦い・・・(猫とヒイババは何故かライバルだったの。笑)

食欲も全く衰えず・・・
好物は「ジャスミン特製激辛カレー」でございました。元気でしょ?笑。

実はジャスミンは、特に可愛がられたわけではありません。
彼女の他の曾孫のように、特に親密にしていた記憶は無いのです。
う~~~む。ヒイババはヒイババとして、私が小さい頃から家に居る人・・・くらいの認識でしかなかったのです。

他の曾孫とヒイババとの関係と比べると・・・結構距離があった気がします。

ところがね。

ヒヒババは、私が浪人して東京で絵の勉強をしているときに亡くなりました。
朝、ヒイババが起きてこないので母が見に行ったら・・・
ベッドの上で冷たくなっていて・・・
いつも喧嘩していた猫が寂しそうに枕元に座っていたのだそうです。

95才。天寿を全うしたのですから、これはめでたいことでしょう。

でもね、両親はすぐに私には知らせませんでした。
朝、学校へ行く前にそんなことを聞かされたら・・・
勉強も手に付かないだろうと思って言わなかったのだそうですよ。
夜、寮に帰宅してからの電話で知らされたのです。
でも、私はあまり驚きませんでした。

だって・・・ヒイババが亡くなった日の朝方・・・ヒイババはジャスミンの夢に出てきたんですよ。

で・・・聞くんです。「おい。ジャスミン。あんたはいつ帰ってくるか?」って。

「う~~ん。受験が終わったら帰ってくるけど。」とジャスミン。

すると・・・「そうか。間に合わんな。」とヒイババは何やら一人で頷くのです。

「何に間に合わない?」と訊ねるジャスミンに・・・

「良か 良か。そいけん来たんやけん。(良いの良いの。だから来たのだから。)
 早う終わらせて、戻って来んね。(早く受験を終わらせて戻っておいで。)」そう言ったのですよ。

ヒイババと私の関係はちょっと距離がありましたのでね。
ヒイババは私にとってあまり懐かしいという感情を喚起させる人ではなかったんですけどね。
その時は、夢の中で懐かしくて懐かしくて・・・涙が止まりませんでした。
朝の6時に目が覚めると、もう涙でびしょびしょだったのを覚えております。
そのとき思ったんですよ。

「ヒイババ・・・もうすぐ逝っちゃうのかも。」と。

だから・・・亡くなったと聞いてあまり驚かなかったのです。

何故に、ヒイババが私の夢に現れたのかは解りません。
家族や親戚に話しても「何故、ジャスミンかね?」と首をかしげられる程ですよ。

あんなに仲良かったひ孫が一杯いたのにね。笑。
不思議です。
その一件から、私の中でただの曾祖母でしかなかったヒイババは
ちょっとだけ近い存在に変わりましたんですよ♪
旅立つ直前にジャスミンだけに「バイバイ」を言いにやって来たんですよ!
心憎いじゃありませんか。笑。

曾孫の中でも一番お馬鹿で・・・
その上、生前ヒイババともあまり話を出来なかったジャスミンを気遣ってくれたのかしらん?

まあ・・・何故に一番最後に私の夢にやって来たのかは、今となっては解りませんが。
さて、今年もヒイババが戻ってくるのか。
ヒイババ、戻ってくるのは良いけど暑いからって腰巻きいっちょで現れるのはやめてね。
怖いからさ。(生きてた時も充分迫力あったわよ。ヒヒババのセミヌード。)


今年もジャスミン特製激辛カレーでも作ろうかい?笑。






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最終更新日  Dec 13, 2006 08:08:12 PM
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