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昨日はお休みだったので、中学時代からの親友のMとデートでした。
Mは一昨年結婚しちまったのでね。 なかなか会える機会が無いのですよ~~~。 で・・・昨日は時間がとれるというのでデートしたというわけ。 彼女と私は、中学2年生からのつきあい。 そうそう、当時「ちっご弁倶楽部」というのを2人で結成しておりました。 ええ。2人。 何をする倶楽部か??? そうね。 ひたすら方言で喋りまくるというクラブですたい。 最近の子は、地元言葉をしゃべりませぬ。 TVで育った世代ですから・・・若干のイントネーションは違えども・・・ 標準語に近い現地語を喋っておりまする。 私が高校で美術を教えていた頃なんて・・・ホント・・・方言バリバリの子なんていなかったワ。 今はもっと居ないんでしょうな。 ちなみに私たちが中学生のころも・・・バリバリの方言を使いこなせる人はおりませんでしたよ。 (今の子よか使っていたと思われますが。笑。) そんな中で、Mと二人で結成した・・・ちっご弁倶楽部。 私もMも、祖父母と一緒に暮らしておりましたのでね・・・ 新しい方言の知識を、ジジババから仕入れては・・・ 「ねえねえ。コレ知っとる??」と得意げに披露し合い・・・そして積極的に会話に取り込んでおりましたわ。 *例文1* M「ねえ。数学の宿題してきたね? が~~ば難しかったろうが!いっちょんわからん!!! よさりまでかんげ~~たバッテン・・・いっちょん解らんとばい。」 (注:が~~ば!=とても very 類義語として・・・げべ・がば・がっぱ・げべちゃ・がばさか いっちょん=全然 全く よさり=夜中 古語が未だに使われているのです。 ばってん=but しかし ) J「そげんそげん!教科書見たっちゃなんこっちゃいっちょんわからん。 お父さんに教えてもろうたばってん 私がしょ~~こつなし聞きよったもんやけん 『あ~~~しぇからしか。いっちょんむぞなか!もう教えん!』げな、ガッパがられた。」 (注:そげんそげん=そうそう しょ~~こつなし=気がないように 興味がなさそうに 退屈そうでやる気のないサマ むぞなか=可愛くない・・・むぞか=可愛いの否定形 がられた=怒られた がらるる=怒られるの過去形 ) *例文2* M「うち猫ば飼うたつばい。」 J「ぎゃん良か。よか~。うちにもおるばってん。」 M「ばってん、うちんと頭の悪かごたる。 『こけけ』ち言うたっちゃ来やせんばい。」 (注:こけけ=こけ+け→ここに+来なさい) J「な~~~ん。猫の『こけけ』ちゅうて来るもんね。犬じゃなかつよ。 犬んごつジゴは良うなかもん。」 (注:ジゴ=本来は内蔵の意味。魚のジゴ。虫のジゴ。 ジゴが良い=内蔵が良い→腹の中が綺麗→性格が良い) M「そうそう!ジゴんきたなか~。 私がごはんば食べよっところで、毛ばつんぶらわすとよ~。 もう!わざとしょっとじゃん。」 (注:ジゴんきたなか=性格が悪い。 毛ばつんぶらわす=つん+ぶらわす=身を震わせて毛を飛び散らせるさま →つん=強意の接頭語 あとに続くことばを強める為のことば。 ぶらわす=ぶるう+す ぶるう=振るう す=若干敬意や愛情をを込めた~する。) J「ばってんそげなところが可愛かとばいね~。」 M「そうそう。にくまれんにゃ。」 地元の言葉を学び、受け継ごうというなかなか興味深い倶楽部だったんざます。 ・・・学校に認められたクラブ活動じゃございませんでしたがね・・・ いやいやなかなか楽しく活動しておりましたわ。。。 ただ面白がっていただけですが。。。(なので高尚なもんじゃなくってよ。) ただし。先生なぞには・・・ 「何を言いよるのかわからんので標準語でお願い・・・」と言われたこともございますし・・・ 中2の世界史担当某タナカ先生には・・・ 「先生に対して、方言は失礼である!!」と怒られたこともございます。 ちっ!!!笑。 そんな私たち。 たまに会うと・・・今でも倶楽部の血が騒ぎます。 ええ。昨日も。 M「久しぶりやんね~?な~~ん 元気やったと?」 J「元気っちゃあ元気ばってんがら、がっぱ暑かけんが夏バテたい。」 M「ぎゃ~~ん暑かもんね~。仕方んなかね。 ばってんがらっさい、こげん暑ときこそゴテば動かさにゃんげなばい。」 (注:ぎゃ~~ん=ぎゃんとも言う。very ばってんがらっさい=でもね・・・バッテン=でも 続けるときは『がらっさい』がつく。 ゴテ=身体 しかし背中を指す場合もある。ゴテを動かす=運動する) J「うんにゃ~~~。動かしよっばい! 動かしすぎて、ゴテの痛か~~~。筋肉痛ばい。 この前とか、いもものこねってからくさ・・・もう年たいね~。」 (注:ゴテ=この場合は背中の意味。 いももがこねる=足の付け根が痛くなるという意味 ~くさ=クサイわけじゃないです。~してね。という意味。) M「な~~んち!年じゃなかばい!まだまだわっか!!これからばい。」 J「にゃ~~。 そげん思わんといかんにゃ~~~。 ばってん。もう30かち思うとグラリするばい。 早かにゃ~~~~。」 (注:グラリする=ショックである。 何となく落ち込むという意味だがそれほど湿っぽくは落ち込んではいない様子。 にゃ~~=子猫ちゃんではない。~だよね。という相手に共感を求める表現。便利。 『にゃ~』のひとことで、私はあなたと同じ考えであるということを相手に示すことが出来る。) M「にゃ~~~。」 場所は、福岡市内の隠れ家的なお洒落カフェ。 ときはランチタイム。 ランチプレートのキッシュをつつきながらの会話でございます。 お洒落なカフェスタッフの兄ちゃんは・・・ 高らかにそして若干自慢げに響く私たちのコテコテちっご弁に若干引き気味。 しかし・・・乗ったイキオイは止まりませぬ。 ええ。昔取った杵柄?笑。 普段は使わなくても・・・話し始めたらそれは溢れる泉のように湧いてみます。 博多弁ではございません。 ええ。私たちはちっご人。福岡は博多弁だけじゃなかつばい。 しかも・・・今時、ちっごの若者でも使わないような方言でございます。 70代以上のばあちゃんはよく使うけどね。。。 コテコテの現地語が無くなってしまうまえに・・・ いつか辞書にでもするか?と考えているちっご弁倶楽部です。笑。 いまだにメンバー2人なんですが?なにか???笑。 福岡市内で「コテコテちっご弁」で自慢げに話をしているチャイナ服姿の女をを見かけたら・・・ それはきっとジャスミンでございます。 「なんば、しょっと?かっちぇて~~~~♪」 (何をしているの?私も一緒に仲間に入れて~♪)と声をおかけ下されば・・・ あなたもちっご弁倶楽部の会員に!笑。 いつでもウエルカムな倶楽部ざます。うふふ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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