「あの～○○通りは～どこっすか？」
先ほど、通勤中に若いカップルに道を尋ねられました。
知っている道だったので、お教えしたのですが。
・・・。
別にお礼を言って欲しい訳じゃないのですけども
最後に「ありがとう」の一言があるのと無いのとでは
気分がえらい違うもんですな。。。
私が道を教えると「やっぱ向こうやん！」と・・・
彼女とじゃれあいながら
道を教えた私を完全無視で行ってしまわれました。
う～～む。
良いんだけどね。別に。。。

←昨日アップしたチュニックです。
なんだかカメラの扱いに慣れなくて・・・
ちっとも良い写真が撮れなくてイライラします。
また買い直そうかな。。。とさえ思うのじゃわ。
春色のチュニック。
ふわふわとしたヨウリュウ素材のシフォンで作りました。
この春のトレンドらしい一枚ですね。
詳しくはＪａｓｍｉｎｅ．ＨＰでチェックして下さい。
http://www.maomaojasmine.jp



さて。
ベトナム出張日記の続きです。

今回のベトナムは、テトを間近に控えてなんだ浮き足だった雰囲気でございました。
テトとは、旧正月のこと。
太陰太陽暦でのお正月です。
中華圏では、春節と言ったりしますがベトナムではテト。
学校も会社もお休みで（長いところだと１週間とか）、爆竹をならしてご馳走を食べてお祝いします。
それはなかなか盛大なものらしいです。

一度、ベトナムでテトを体験してみたいと外国人なら誰でも思うかもしれませんがね。
テトの間は、個人経営のお店はほとんどお休み。
レストランだって小さくて美味しいところは軒並み閉まっている事態に。笑
ま・・・よっぽど体験してみたい人は別として・・・テトの期間の訪越は避けた方が良いと思いますわ。笑

街にはテトを祝う飾りや、それらを売る店が一杯！
紅と金でのお祝いの仕方は、中国的でございます。

＊お正月の飾りやカレンダーを売るお店。
　こんなお店が一杯出ておりました。派手ですねぇ～。笑＊


＊お茶を飲みに寄ったＴａｘ（デパート）の入り口にもお正月用の飾りが。。。
　う～～～～～ん。。。キッチュ。笑
　お金をばらまく布袋さんてば・・・ナイススマイルでございますわ。
　この写真を撮っていたら・・・ナニ人か解らないおばちゃんに英語で話しかけられました。
　『あなたマレーシア人でしょ？』
　なんだね？その断定型の質問は・・・。
　『ええ、その通り！』と答えておきましたがね。＊

もうあと１０日ほどでテトというお祭りを控えて・・・人々が浮き足立たないわけがございませんわ。
日本の年末みたいなもんですからね。笑
なので・・・市場も人で一杯！！！
正月前の買い物で、皆市場へと足を運んでいるようなのです。

そんなホーチミンの街中で・・・いつもよりよく見かけたのが・・・ポリスマン。
警察でございます。
「確かに・・・街が浮き足立つと事故なんかも多いしね。警察官も大変だ～。」
交通取り締まりをしております警官を横目にそんなことを思っておりましたのよ。
ところが。

買い付け２日目。

私は、中華地区の生地市場を訪れておりました。
ここはもう・・・ホーチミンの中心地とはまた違った雰囲気の街でございます。
あの「愛人　ラマン」の舞台となった地でもございまして・・・ごっちゃごちゃと若干いかがわしい雰囲気さえも立ちこめております。
中華系の方が多く住む町なので、看板が漢字だったり中国語を喋っている人が見られたり・・・かなり面白い場所です。
ただ、すごく治安がいいとはいえない場所ですからね。
観光で見に行かれる際には、充分お気を付けて行かれて下さいまし。

そんな市場で、生地を物色。
もう顔を知ってくれているお店も多うございますのでね。
「お～また来たの？髪切った？」
「結婚したの？まだ？かわいそうに。。」
なんて・・・店のおばちゃんと会話をしながらの買いつけも楽しゅうございます。

生地を選んでおりますとね。
何だか急に辺りの空気が変わるのを感じましたの。
不思議に思って顔を上げますと・・・
店の奥でだらしなく寝ていたおっちゃんや、店の前でぼさ～～っとしていた店員の男の子たちが（基本、男性はあまり働かないのだ）
急に機敏な動きで店の前へと走り出て・・・
慌てふためいた様子で道に出してある生地の山を店内へと投げ入れはじめたのでございます。

＊このようにどの店も生地は歩道に出っ張って展示してございます。（キタナイ。笑）＊

「え？？店じまい？？？？何事？」
店内には、表からどんどん投げ込まれる生地の山。
通りに面している全ての店が・・・同じ行動をとっているのです。
雨でも降るのかな？？？？？
びっくりして、店主のおばちゃんの顔を見ていると・・・
「アレよ・・・アレ・・・ポリス。」と目で道を指し示します。

見ると・・・３人の警官が肩で風を切るようにして威張って歩いて参ります。
どうやら、歩道には商品を並べてはならない決まりになっているようなのです。
「でも・・・今までこんな光景見たこと無かったよ？」そう・・・こんなの見たこと無かったわ。
ドライバーのＰさんにそう言うと・・・
「今、テト前だから。ポリス、お金欲しいの。」とのこと。。。
Ｐさんや店のおばちゃんに聴くところによると・・・
商品を道に並べているところをつかまると・・・罰金なのだとか。
ふ～～む。ナルホド。歩道に出してちゃいけないのね。
ところが問題はここから。
例えば、国が決めた罰金が・・・３万円だとすると・・・警官は言うのだそうです。
「俺に１万円払えば、見逃してやる。」
つまり・・・そうやって警察の権限を利用して町の人にたかっているワケですわ。

日頃は「本当に仕事やってのか？こいつらは。。。」ってくらいだらだらしているポリスたち。
しかしテトが近いとなると・・・それなりにお金が必要なわけで。
そうやって小遣い稼ぎにいそしんでいるというわけですわ。。。
警官の給料はそう高くないのでね、何かにつけ袖の下を貰いに来るそうなのです。
ま・・・共産圏では良くある話ですが、、、。
しかしハラだたしいことでございますね。

私、日本の警察も嫌いでございますが（別に悪いことしてないわよ？笑）・・・
ああいうの見ちゃうと、日本の警察ってまだいくらかマシなのかもしれないな～などと思ってしまいます。

「むかつくヤツ！！！！」とジャスミンが憤って警官の背中を睨んでいると・・・
「ま、よくあることよ。」おばちゃんはそう笑って私の肩をポンポンと叩くのでした。

そして・・・
威張りくさった警官が行ってしまうと・・・
すぐにまた生地を元通りに飾りはじめる商人根性にちょっと笑ってしまったジャスミンなのです。

たくましいな～。笑。


続く。


＊街中には、田舎から自転車に籠を積み果物を売りにやってくるおばちゃんが居ます。
　私が泊まるホテルの前にもやって来るのですが・・・これも違法販売。
　警察に脅されてお金をとられたり・・・
　時には自転車も果物も売上げも全部没収されたりしている現場に出くわします。
　ベトナム人の友人曰く・・・「警察官が山分けするんだよ。」とのことです。
　さすがに自転車ごと没収されて途方に暮れて泣いている、
　やせ細ったおばちゃんを見ると・・・本当にやりきれない気持ちになります。＊