|
カテゴリ:懐かし日記
昨夜は家に帰ってTVをつけますと・・・
アカデミー賞の授賞式をやっておりました~。 誰が受賞したとかはあんまり興味ないんでございます。 やはり目がいくのは・・・着てるもの。 インタビュア役の小池○子さんのドレスが・・・ 本当に酷かったですわ。。。 色も形も借り物みたいに似合っていらっしゃらなくて しかも髪型もなんか合わなくて・・・ 「まあ主役ではないけど、それにしても・・・」と 思われた方は多いんでは?笑 女優の蒼井ゆうさんのドレスは素敵でしたね。 とっても似合ってました~。 中谷さんもやはりお綺麗でした。ゴールド似合う! でもやはりダントツは樋口可南子さんだった!!! オトナの色気の勝利です。美しい!!!!! ←本日のオススメ。 主演女優賞受賞パーティに着るには少し物足りないけど でもでも街ではきっと目をひくこと請け合いな一枚。 人気のラップワンピースです。 あえてデニムにあわせたり、カジュアルに着て欲しい! あ・・・もちろんアカデミー賞で着て頂いてもOK。笑 詳しくはJasmine.HPでチェック。 トップページがまた少し新しくなったんですよ。 http://www.maomaojasmine.jp さてさて。 どんより曇り空の本日のネタは・・・少々昔のおはなしで。 大昔。 高校を卒業したジャスミンは、美大浪人生として生きておりました。 ええ・・・東京で。 日本の首都ですたい。大都会ですばい。 なんでそげな東京で浪人生活を送っていたかというと・・・理由は簡単。 九州ではあんまり私が進みたかった「日本画科受験用の授業」をしてくれるところが少なかったんですばい。 で。東京さ行っただ。←どこの人?笑 多くの美大受験生のように・・・ 幸運にも2浪も3浪もすることなく、なんとか1年で志望校に合格できましたものの、なかなか辛い1年間ではございましたわ。 ま・・・今思い出せばなかなか楽しかった気もしますが。 「戻りたい?」と言われたら「絶対イヤ!!」と答えますでしょう。うふふ 私が通っていたのは、大手の美大・芸大専用予備校でした。 そこの日本画コース。 そこにはなかなかおっかない先生が揃っておいででした。 中でも私が苦手だった先生は・・・P先生という先生。 そうね・・・「くそ!おっさんのくせに!!」と心の中でいつも毒ついておりましたけれど 多分35~38才とかそのあたりの年齢だったかも。 (今考えるとそうオッサンでも無い年齢ですけんど、何せ私はピチピチの17才でしたけん。) まあ、いらっしゃった先生達は、どの先生も恐ろしかったですわ。 ま・・・浪人生を預かっている学校ですから、そんなの当たり前。 それは解っておりましたけど・・・P先生だけはどうしても好きになれなかったんですわ。 なぜか? そうね・・・彼は怒ってばかりでもないんです。 優しい言葉を吐くときもございますの。 しかしそんな優しい言葉をかけて頂けるのは「絵のレベルの高い子」か「美人」に限られるのだ! (とんでもない美人ちゅうのが世の中には居るんですよね。で・・・日本画コースには結構いたんじゃ。) そして、彼は「あまり気に入らない子」には声すらかけないのでございます。 いや。私の被害者妄想かもしれません。 しかし当時の私はそう思ったのですわ。 少なくとも、福岡の片田舎からやってきたあか抜けなく不美人で・・・ 絵のレベルも平均点のジャスミンは、小言を言われるどころか冷たい視線をたまに頂くくらいのモノ。 ・・・あんまり相手にもしてもらえなかったんですわ。 まあ・・・私も「この人苦手」ってオーラを出してたのかもしれませんけどね。笑。 そんな彼の口癖は。 「お前らがデッサンの時にモノの形を理解出来ないのは、小さい頃から漫画に毒されているせいだ!」というもの。 とにかくデッサンの出来ない生徒にはまずこの説教からはじまるのです。 「漫画ばっかり読んでるからだよ。あんなもの読むな!バカになる!」 ふむぅ~。 『さすがに20才も近づいて・・・大概オトナなのに漫画ばっかり読んでる人っていないと思うケド。。。』と思いつつ。 でも彼の言うことも少しは理解が出来ました。 漫画の絵って大体が線での表現になりますし、デフォルメも多うございます。 ま・・・漫画はそこが良いところでもあるんでしょうけど。 小さい時からずっと近くに漫画やTV漫画のあった私たち世代は・・・ デッサンのときに、その漫画によって出来上がった既成概念が邪魔だな~って思うことがよくありました。 それをとっぱらっちゃうのに凄く時間がかかるんでございます。 知らず知らずに出来上がっちゃているモノの見方を変えるのって・・・かなり大変。 (最終的に線での表現に行き着くのは良いとして。まず基本はモノの形を正確に理解表現出来ないと合格はないのですわよ。) しかし、今更、漫画を読むのを止めたところで・・・ 生まれた時からドラえもんを見て育った私たちにはあんまり意味がないと思うケド・・・。 そう思いつつも・・・。 怒られている友人達を横目で見ながら・・・P先生の背中に向かって舌を出すくらいしか出来なかったんですけれど。笑 そんなある日。 その日はちょうど予備校がお休みで・・・ちょっと出かけようと山手線に乗ったのでございます。 昼下がりの人の少ない時間帯でございました。 滑り込んできた電車に乗り込むと・・・すぐ目の前の席に何やら見慣れた顔、見慣れた体型のおっさんが一人。。。 「・・・・・P先生。。。。。。」 ジャスミン・・・ すぐに回れ右をして「次の電車に乗ろう!!!」と・・・電車を降りようとしたのですが 時すでに遅し。 扉は閉まり・・・電車は発車してしまいましたのよ。 『ううう・・・どうしよう。。。』 休日にわざわざキライな先生の顔を見たくない・・・というのはございましたが 「あ・・・こんにちは」と挨拶をして違う車両へと何喰わぬ顔で移ってしまえばそれで良い事。 しかしそうは出来ない理由がありました。 ええ・・・出来れば見なかったことにしてしまいたい理由が。 出来れば、このまま気づかないふりをしてしまいたい理由が。 それは・・・彼が読んでいた雑誌・・・。 週刊少年ジャ●プ 。 日頃あんだけ「漫画なんぞ読むから絵がかけぬ!受験に落ちる!!」「くだらない!!」と言い続けているP先生が!! 白昼電車で・・・少年ジャ●プを食い入るように読んでいるんでございます。。。 ええ・・・少年のような目で。。。 40近い成人男子が・・・白昼電車で漫画に夢中な姿ちゅうのも異様なモノがございますが。 しかし、それが普通のサラリーマンで知らないおっちゃんなら気にも留めないでしょう。 ええ・・・P先生ではなかったならね。 しかし間違いなくP先生でしたのよ。。。 そして・・・間の悪すぎることに! 電車から降りられなかったジャスミンがおそるおそる背後を振り返ったのと・・・ 彼がジャ●プから顔を上げた瞬間が同時だったのでございます。。。 ばっちり目があっちゃったんですな。 あのときの気まずい空気といったら・・・。。。。。。。 ここ10年はあれ以上に気まずい雰囲気を味わってはないですわよ。 ええ・・・P先生は滅茶苦茶気まずい顔をされておいででした。 が・・・私だって相当気まずかったんですよ!!!!!!! しかし目があってしまったのでは仕方がございません。。。 「こ・・・こんにちは~。。。」と仕方なしに笑顔を作り先生にご挨拶するものの・・・ どうしても目は先生の握りしめているジャ○プに釘付け。。。 先生も「え・・・あ・・・おう!今からどこ行くの?」としどろもどろで・・・いつになく優しい口調でご質問。 「あ・・・えっと筆を買いに・・・ あ・・・でも寄るとこあるんで次で降ります!!ハハハハハ!!!!!」 ジャスミンはそう笑いながら用も無い駅で下車することになったのでございました。。。 その翌日からですわ。 P先生が私に熱心にご指導して下さるようになったのは。 ええ・・・たまには優しいお言葉を頂いたりして・・・。 弱味を握られると人って変わるのか?笑 しかし握ってる方もどうも気分はよくないのだけど。。。 P先生お元気かなぁ~~~。 今更もう会いたくはないのですが。。。 本屋でジャンプの平積みを見かけるたびに・・・ あのとき、山手線の車内で暖かい日を背中に浴びながらジャ●プに集中している彼の姿が 未だにハッキリと目に浮かびますわ。。。 こんな記憶ほどなかなか消えないんですわよね。 未だに、電車の中で漫画に集中している成人を見かけると・・・妙に落ち着きを無くしてしまうジャスミンなのでした。 合掌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[懐かし日記] カテゴリの最新記事
|