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Nov 10, 2007
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カテゴリ:たわごと
オムライスが得意ではございません。
作るのも・・・食べるのもあまり得意ではないのです。
まず見た目がラブリーすぎますわ。
カラーリングもラブリーすぎてちょっと気恥ずかしい。。。
しかし昨夜はどうしてもオムライスが食べたくて・・・
でも自分で作ると上手くないので、お店に寄りました。
しかし食べ始めてすぐ「やはり私はオムライスは苦手だ」と
改めて感じたジャスミンです。
年に3度ほどこのようなことがございます。
ネコムライス(by猫村さん)は食べてみたいけどな。

←本日のオススメ。
モデル着用画像アップしました~~。
やはり人が着るとお洋服って数倍素敵に見えますね。
ジャスミンオススメのワンピースです。
重ね着自由で着回しやすいですよ。
是非チェックしてやってください。
http://www.maomaojasmine.jp



中学、高校生のころ・・・
三島由紀夫、泉鏡花と共に好きだった作家は谷崎潤一郎でございました。

「陰影礼賛」などは国語の教科書でも抜粋で載っておりましたね~。
今でも読むたびに「日本人でヨカッタ」と胸を張りたくなるような素敵な随筆でございます。
そんな谷崎作品の中で・・・
ジャスミンが一番好きだった作品は「春琴抄」でも「卍」でもなく「刺青(しせい)」という短編の作品でございましたわ。

うひひ。マセガキざますな。
ハッキリ言ってその辺のヤスイ官能小説なんかよりも絶対官能的な小説ですよぅ。
その手の露骨な描写があるわけじゃないんですけどね。
谷崎の文章からは、なんともしっとりとしたエロスが漂ってまいります。
刺青の中で、主人公の彫り師清吉が理想の女の足を目撃した際の描写なんか凄まじいですよ。
【拇指から起って小指に終る繊細な五本の指の整い方、
 絵の島の海辺で獲れるうすべに色の貝にも劣らぬ爪の色合い、
 珠のような踵のまる味、清冽な岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢。 】

・・・すごいでしょう。。。
フェティッシュ。。。そして美しい。(谷崎氏は足フェチだよね~)
(映画にもなっているらしいですが、この美しく耽美な世界観は映像にするときっとチープになるに違いないわ~)
こんな小説が国語の便覧に載ってるんだからスゴイですわよ。
若者よ!本を読め!そこにはスバラシキ世界が広がっているぞ!!!
・・・なんて冗談はさておいて。

「刺青」のあらすじというのが・・・

一生に一度でいい・・・理想の肌の女に己の魂を刻みたい・・・そう願い続ける彫り師清吉。
そんな清吉はある日、駕篭からこぼれた美しい女の足に魅了されるんですな。(それが上のフェティッシュな文章)
ある日その女が偶然彼の家を訪れるんですわ。
彼はその女に麻酔をかがせると、彼女が気を失っているすきに一昼夜かけて背中に女郎蜘蛛の彫り物を刻むのでした。
【清吉は清浄な人間の皮膚を、自分の恋で彩ろうとするのであった。】(刺青より)
しかし目が覚めた女は、驚くでも怯えるでもなく・・・
「お前さんは真先に私の肥料(こやし)になったんだねえ」とか言っちゃうの。

フェティシズム、マゾヒシズムの薫りたつ・・・耽美な耽美な恋愛小説。
【すべて美しい者は強者であり、醜い者は弱者であった。】(刺青より)
この場合、弱者は清吉。美しき女郎蜘蛛を背負った女性に跪く愛。

・・・変態ですな~~でもウツクシイ。

・・・と、こんなに長く語っちゃいましたが、別に谷崎作品について語るつもりではないのですわ。

私が語りたいのは蜘蛛でございます。蜘蛛。
清吉が、理想の肌を持つ女の背中に彫ったのは・・・女郎蜘蛛でございました。
何故、蜘蛛だったんでしょうね~。

皆様、見たことがお有りですか?女郎蜘蛛。
名に違わず・・・何とも色気のある姿の蜘蛛でございます。
美しいですよ。
「魔性の女」的雰囲気の漂う蜘蛛でございます。

ムシの類はあまり得意ではないジャスミンですが・・・実は蜘蛛はそれほど嫌いではございません。
いや、別にガイコクから来た毛むくじゃらの蜘蛛を、水槽で飼って・・・
たまに身体に這わせて愛でるような趣味は決してございませんわよぅ。。。。。
しかし「うぎゃあ!!!」と大声を上げて逃げまどうほどではないんですよ。

キライじゃない。でも・・・怖い。。。
それが本当のところ。

何となく・・・特別な力を持っていそうな気がするんですよね。蜘蛛って。
神秘的な空気を醸し出しているでしょう?
昔から「家を守る」だの「ご先祖さんの生まれ変わり」だの・・・いろんな言い伝えが残っている生き物でございますよね。
カブトムシもクワガタムシも存在感はありますが・・・でも蜘蛛のような神通力はサッパリなさそうじゃないですか。

やっぱりあの何とも言えない形状と・・・
暗隅にひっそりと潜んでいるかんじがそのイメージをつくりあげるのかしらん?
しかも・・・蜘蛛はどの蜘蛛も・・・美女に化ける気がする。
間違ってもオッサンには化けない気がするんだよねぇぇぇ。


意地悪しちゃうと・・・なんぞ意地の悪い仕返しをされる気がするんじゃわ。
でも大切にすると・・・なんか良いことありそうな気がする。

なぜそんな蜘蛛のことを考えていたかというと。
最近古い家に引っ越した友人が写真を送って来たからですわ。。。
Image0301.jpg

じゃ~~~ん!
手のひら大の蜘蛛さんです。
なかなか・・・スタイリッシュなカラーリングかつモデル体型な彼女。
手足が長くてパリコレモデルみたいでしょ?

送り主は、彼女を「家主」と申しておりました。
引っ越したばかりの部屋に出たらしいのですわ。
「怖いけど・・・ヤツのほうが先に住んでたんだし・・・。
追い出すわけにはイカンから・・・上手に共存していく。」
とのことでした。

・・・そうね。良い心がけ。
いつか美女に化けて出てくれると良いねぇ。

ちなみに・・・画像のクモさん。
種類を調べたら「アシダカクモ」という種類の蜘蛛さんでした。
この子・・・ゴキさんを食べてくれるんですってよ。
やっぱり・・・追い出さなくて正解かもね。






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最終更新日  Nov 10, 2007 04:07:53 PM
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