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テーマ:旅のあれこれ(10280)
カテゴリ:その他の旅
別府を半日観光タクシーで回ることにした私たち。
まさか、わたし達を勧誘した「立て板に水オヤジ」がドライバーなんじゃ?? ・・・と一瞬ビビりましたが、違う人でちょっと一安心。 ・・・したものの・・・ このドライバーさんがなかなかの曲者でございましたわん。 年のころ・・・40代後半?いや半ば??ってくらいのオッチャンでしたけどね。 なんちゅうか・・・鬱陶しいオッサンで。 俺って結構遊んでたンダゼ?的発言とか。 モテちゃってたんだぜ?的発言とか。 ややもすると下ネタちっくな発言とか。 別府にいるけど実は俺ってトーキョーで云々発言とか。 ツベルさんと私の会話にもガンガン入ってきやがるし。 つうか入ってきた上に自分の話にもってくし。 わたし、生理的にこういうやつが大嫌いでございまして。 (どっからどう見ても、全てが事実に基づかない自己申告のみのような容貌もイヤだったし。) イヤだイヤだと思いはしましたが、こちらも大人ですし、何しろわたし達は二人とも自営業の接客業をやっておりますし。 ここで無視したりしても場の空気を壊しますことを知っておりますし。 全て笑顔で返答しましたし、全く面白くもないギャグにも笑いましたわ。 タクシーを降りて宿に入ったとたん・・・ 「わたしあのドライバーさん、苦手だった・・・」とツベルさんに告げたらば さすが親友・・・ツベルさんも「わたしもよ・・・」とのお返事でございました。 「気を使って笑ったりとか話を返したりとかすんのに疲れた。。。」 「いや全くの気疲れってやつだよね・・・これ・・・」 とにかく大した体力も使っていないのに、ぐったりな私たちなのでした。 なんで休みの日まで営業スマイルを使わねばならんのだ。 ・・・という事実はさておいて。 別府観光でございます。 まず行ったのは・・・ 「最近の人気スポット」らしい「生き神さま」のおわすというお城。 (なんかテレビで取り上げられたので急に観光スポットになったらし。テレビもろくな情報を伝えぬもんじゃな) なんかしごく、怪しげ。 胡散臭さと金のにおいがプンプンするけれど、そこがまたいいじゃないですか。 連れて行かれたのは小さな天守閣。 ・・・個人所有らしいわよぅ。(今は法人。←税金対策のため) そこには、生き神様がおわすらしい。 生き神様にお会いするために、受付で400円を払い・・・中へ。 すると生き神様とは何か?がすぐにわかるお社が。 外のお社には、白いニシキヘビのホルマリン漬け。 「・・・ヘビか。」 説明担当の城のオヤジがこれまた立て板に水で説明します。 「こちらにおられるのが先代の生き神様で・・・インドから来ました白いヘビ・・・うんぬんかんぬん」 白いヘビ・・・つまりはアルビノのヘビ。 「へえ~高そう」と思わず本音の感想を漏らしオヤジに睨まれる私。 つうかワシントン条約とか大丈夫なんか??? なんかいらぬ心配をしつつ、城内へ。 すると・・・いきなり「開放厳禁」と書かれた扉の前に連れて行かれ・・・そこに座れと言われ・・・ 座ると・・・扉が開かれて・・・そこから現れたのは、想像通りのアルビノのニシキヘビさん。(二代目。生きてます。) 大きさから言ってまだ10年はたっていなさそうだわん。 「ぎょえ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」 爬虫類苦手のツベルさんは過呼吸気味で逃げ腰。 つうか・・・ヘビいや生き神様も、仕事疲れで逃げ腰。 その神様をむんずとつかむ、説明担当のオッサン。 出てきたくないのに、ずりずりと無理やり引きずりだされる神様は・・・ちょっと気の毒なかんじなり。 インドかどっか知りませんが・・・とにかく山の中で暮らしていたというのに 別府くんだりまで連れて来られて神様と言う名前の見世物にぃぃぃぃ。 そして神様をむんずと掴み抱いて・・・おっちゃんはなんぞ祝詞のような呪文を唱えはじめます。 いやなんちゅうか、面白い光景です。 私、笑いをこらえるのに必死。(ツベルさんは恐怖をこらえるのに必死) そして・・・唱え終わるとヘビの体にタッチして願い事を言えと言われるのでございます。 願いごととか急に言われても山ほどあって一つに絞れず。 とりあえず「たくさん願い事がかないますように」とノビタ式に願ってまいりました。 その後「どっか体で悪いところはあるね?」と申すので・・・ 「そうですね~~。強いて言えば・・・頭ですかね。」と申しましたら 「んじゃ~~~首に巻いてあげよう」と神様を首にぐるりと巻いてくださいましたわ。 つうか。 もう神様ちゅう肩書きがあるものの・・・アジアの観光地の客寄せヘビと同じ扱いざます。 *参考資料:このヘビよりだいぶデッカイかんじでしたよ。カミ様。写真撮影は不可でした。* 毎日何人の客をとらされているのか??? わたし達がいる間も次から次に悲鳴が聞こえておりましたが。。。 神様・・・働きすぎです。 アルビノだから色素がなくて目が赤いんですけども、なんとなくその眼の赤いのが徹夜明けの充血に見えてしまい気の毒な感じでしたわ。 ちなみにツベルさんも私からの流れで蛇を首に巻かれて気の毒な悲鳴を上げておいででした。(断ればいいのに・・・) 首からヘビを離すと・・・そのまま・・・ 「願い事をしたんだから、お守りを買わなきゃならない」的な空気を醸されて・・・ ヘビの抜け殻が入ったお守りを500円で購入。 とにかく別府は観光地。 観光地は全てオートメーション式にシステマティックにお金を支払わされるのでございます。 バカだといいつつ、その流れに乗るのが観光地ではお約束というもの。 ぜひとも皆様、生き神さまに会いに行かれてくださいな。 そして、まんまと900円払うことになるがいい。 効いたとか効かないとか問題ではございません。 効かないとどうも損した気になるから、何かこじつけて効いたような気になってしまえばいいじゃないですか。 占いでも何でもそんなもんじゃろ? しっかし生き神様の働き過ぎが気にかかります。 まあ。。。過労死後もホルマリン漬けで客にさらされるわけですから、生きるも地獄死んでも地獄ってとこか。 ほんに気の毒な神様でございます。 このあと、やっと地獄めぐりざます。 続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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