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テーマ:心のままに独り言(8824)
カテゴリ:お馬鹿な日々
これな~~んだ?
どか~~ん。 真っ黒の漆塗りの箱。 実家に戻ったときに、倉庫(古い家をそのまま残して倉庫がわりに使ってますの)の 奥底から発掘したものでございます。 これ。 欲しかったノヨ。 だいぶ昔に、これを実家の倉庫で見たことがあって・・・ずっと欲しかったんですわ。 なんたる執念。 しかしね。 いつか私が貰うんだ!と思ってから10年以上たちまして。 引っ越しを機に「あれを部屋に」と思ったときには どこに行ったかワケワカメ。 そんなとき。 その倉庫にしている建物が・・・ 新しくできるらしい道路に建物がひっかかるというのと あまりに老朽化(人が住まない住宅はすぐにダメになりますね)して危ないというので 取り壊しが決まりましたわけですよ。 というわけで。 「あの中に!私の目指すものがあるぅ!!」 ・・・とばかりに一昨日に意を決してわけいってきましてよ。 もう遺跡発掘に近い状態でございます。。。 しかし執念か? さまざまなガラクタの奥の奥から・・・やっとこせ探し出しました。 埃まみれですごい状態でございましたが・・・ね。 きれいに磨きあげたら、それなりに。 どうしてもひび割れたり、漆がはげたりしておりますけどねぇ。 真っ黒の漆の箱。 表のフタをとりますと。 ・・・現れたるは・・・漆ぬりの重箱。 なんと10人分がイッキに収納できるお弁当入れなんですよ!!! うふふ。 すごいすごい。 昔の人って・・・こういうお弁当箱を持ってお花見なんかに出かけたようです。 父の幼いころは、まだ使ってた気がする・・・と言っていたので わりと最近(?)までこんな風情のあるお弁当箱で行楽をたのしんでいたんですわね。 なんて風情のある風景ですかねぇ。 この巨大弁当箱入れ。 中の重箱も全部黒の漆の場合が多いようなのですが。 (他にもこれが7~8個あったようですけど、これ以外は中身の重箱も黒の漆だそうな) 曾祖父が、ちょっと趣味人だったようでございまして・・・シャレたんでしょうね。 この1コはひいじいさんが作らせたもののようです。 松竹梅の蒔絵が入って、黒に朱に緑に茶色の絶妙なカラーリング。 ひいじいちゃん。 可愛いの残してくれてありがとう。 この世では一度も会ったことないけども。 一番会ってみたいじいちゃんなのですわ。 隠居後は毎日長火鉢前で自分でつけた酒を飲みつつ 落語や浪曲を聞いていたという曾祖父。 きっと春には、たくさんのお弟子さんをつれて・・・花見酒。 曾祖父の前にあったこのかわいい色の重箱の中には・・・ きっと酒の肴だなぁ。 何を食べたかひいじいさん。 つややかな漆の黒の上に、桜の花びらがハラリと一枚。 「ああ~~よか酒ばい。」 ・・・しかしよくぞ残っていてくれました。 なんだかひいじいちゃんに会えたみたいな気分です。 さてね。 ジャスミンは、これを何に使うノカ? むう。 いくらなんでも一人でお花見にコレを持ってまいるほどの大食漢ではございませんわ。 なんてたって・・・10人分ですのよぅ。 まあ、ちょっと・・・漆がはげたりしてる部分もありますし。 食品を入れるのはちょっとためらわれます。 (塗り直しを勧められたもののそんな金もありゃしませんわよぅ もっと年をとったら考えようかしらん?) なので。 私はこれを小物入れにする予定。 アクセサリー入れでもいいかしらねぇ。 漆にキズがついちゃうかしら・・・。 (漆は管理が難しいですよねぇ。 湿気が多いといけないし、乾燥しすぎもよくないし。。。 昔の人はえらかったな。 正月に漆器を使うと、それを拭きあげて仕舞うのに一苦労ですよね。。。) まあ・・・ こんなに可愛かったら飾っておくだけでも素敵ですけれど。 しかしながら 道具は使われてこそ幸せでございますゆえ。 何かの役にたてたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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