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テーマ:暮らしを楽しむ(388367)
カテゴリ:お馬鹿な日々
青春時代に誰でも一度はハマるもの。
はい。 そうです。 そこのアナタ。 その通り。 中原中也でございますわ。 正月に実家の本棚で、中原中也の詩集を掘り返し・・・ 改めて見てみたんでございます。 学生時代に好きだった詩は、 青春のテイバン「汚れちまった悲しみに・・・・・」でわなくて。 【湖上】というやつ。 「在りし日の歌」に載ってるやつ。 【湖上】 ポッカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 沖に出たらば暗いでせう、 櫂から滴垂(したた)る水の音は 昵懇(ちか)しいものに聞こえませう、 ______あなたの言葉の杜切れ間を。 月は聴き耳立てるでせう、 すこしは降りても来るでせう、 われら接唇する時に 月は頭上にあるでせう。 あなたはなほも、語るでせう、 よしないことや拗言(すねごと)や、 洩らさず私は聴くでせう、 _____けれど漕ぐ手はやめないで。 ポッカリ月が出ましたら、 舟を浮べて出掛けませう、 波はヒタヒタ打つでせう、 風も少しはあるでせう。 学生時代。 中也だの朔太郎だの・・・ 「こんなもの・・・軟弱な!」と思いつつ 抗いがたい魅力にとりつかれてしまうもんですな。 今はもっと自然に、 うっとりとその世界感に身を置ける気がします。 いや、青臭くて気恥ずかしいかもね。 今はもっと地に足のついたモノを好みます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 8, 2011 02:33:48 PM
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